アラフィフ 【C線上のアリア 湊かなえ 感想②】邦彦は冬彦だった
朝日新聞で連載中の「C線上のアリア」
終わってしまいましたねぇ・・・
終盤は駆け足のように過ぎましたね。
本になるときはもっと加筆されてるんでしょうかね。
弥生さんや美佐さんの心情を
もっと詳しく知りたいなぁとも思いましたが、
自分で想像するのも楽しいですかね。
で、本日のタイトルにある冬彦ですよ。
アラフィフの方ならご存知のはず。
知らない人はYouTubeでレッツ検索。
TBSドラマ「ずっとあなたが好きだった」の
主要人物の一人です。
ググってみたら1992年放送。
32年前ですって・・・(遠くを見つめる)
強烈でしたね、冬彦さん。
気持ち悪くて何考えてるかわかんない人は、
「あいつは冬彦だ」と言われる時代でした。
1992年当時OLだった私は、
周りの空気を全く読まず
ブルドーザーのように仕事を進める上司を
「あんの冬彦め~~~・・・!」
と毒づきながら仕事してました。
今から考えたら上司冬彦の方が正論で、
若い私はまったく役立たずでした、テヘ♡
で、C線上のアリアですよ。
「邦彦も公男も冬彦じゃね?」
というのが私の感想。
マザコンの冬彦。
自分の世界で生きる冬彦。
邦彦に至っては、
「こんの冬彦め~~~・・・!」
てな感じですわ。
多分、安住紳一郎の日曜天国の仲澤さんなら
「控えめに言っても大嫌い」
って言ってくれると思うっ!!
「C線上のアリア」
女性の生き方の物語でしたね。
上野千鶴子さんが介護問題について語りだしたとき
「なんで女性学が介護問題に繋がるのかなぁ」
不思議に思っていましたが、
「生き方」に通ずるんですね。
家族の介護を通して、
これからの自分を考える。
自分のことは自分で決める。
美佐さんも言っていたけれど
「たかだか五十何歳が」
いいことも悪いことも
まだ何が起きるかわからない。
でも、無理をせずに、
今の自分で考えて、決めよう。
そして「これでよし」と納得したい。
そう感じた物語でした。
湊かなえさん、ありがとうございました。