その10 子どもをコントロールしようとしない
子どもが言うことを聞かない
子どもが思うように動いてくれない
こんな悩みを抱えているコーチや保護者の方々は多いのではないでしょうか?
人が自発的に動くためには「動きが習慣になったとき」と「自分から動こうと思ったとき」の2つの条件があります。これらを意識して仕組みを設計することが重要です。
1つ目の「動きが習慣になったとき」
習慣化の鍵は、最初が肝心です。このチームの基準や文化を明確に示し、習慣として根付かせることが必要です。チーム全体で大切にしたいことを決め、コーチ同士で共有し、実践し、徹底しましょう。
具体例としては:
コーチに自分から挨拶する
ジョギングや準備運動の際、全員が大きな声を出す
ブラシ掛けは全員で交代しながら行う
片付けは全員で行う
休む予定が分かっている場合は自分でコーチに申告する
一見異様な基準でも、続けていけば当たり前になります。
2つ目の「自分から動こうと思ったとき」
「工夫」や「ゲーム化」が鍵です。子どもたちが自分で「やりたい!」と思うような仕掛けをしましょう。
具体例としては:
ブラシ掛け対決(2組に分かれてハーフコートをどちらが早くきれいに掛けられるか競う)
片付けタイムトライアル(片付けが何分でできるか毎回タイムを測定する)
スタンプカードの実施(練習に来たらスタンプを押し、すべて貯まったらプレゼントをあげる)
このように、子どもたちがするような仕組みを作りましょう。
「みんなでやれ!」「早くしろ!」「試合に出さないぞ!」と口だけで伝えるのではなく、子ども自身が動く理由を見つけることが大切です。
子どもが言うことを聞かないと感じたときは、自分には何ができるか、何か工夫できることはないかと考えましょう。そうすることで、子どもへのストレスも軽減されていきます。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。