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劇団四季の美女と野獣をみに行った
1月某日、舞浜アンフィシアターにて劇団四季のロングラン公演「美女と野獣」を観に行ってきました。俺氏、初めての四季観劇です。
ディズニー側の内容諸々は知識があるものとして略、気になった所を少し。
舞台自体基本あまり見に行くことがないので専門用語に乏しいです、悪しからず。
気になった箇所
先にお断りを、個人的主観による感想です。
背景簡素問題
美女と野獣の見せ場といえば一般認知的にひとりぼっちの晩餐会がダントツで有名だと思います
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次に黄色いドレスが印象的なダンスホールのシーン
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物語の終盤、野獣とガストンの戦闘も必須でしょう
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個人的には雪遊びが好きです。
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4つ程ある見せ場の全てがあまり盛り上がらなかった、というのが印象。勿論、アニメーションを舞台化するのは容易なことではないことは承知しています。しかし、せめて、晩餐会だけは…!もう少しだけ大々的な演出が欲しかった。なんていうか全体的に余白が気になる。背景が寂しい。
また最終の見せ場であろう野獣が王子へ戻るシーン。あの野獣兼王子魔法解錠の回り方が予想外すぎて一周回って笑える。何故こうなったのか小一時間話したい。(分かる人にはわかるはず)
余白問題の一つとして、人手不足があると思いました。人手不足というか、人件費削減?そもそもこの場合はダンサーではなくバックコーラス隊っていうのかしら?知識不足
人を減らすとなれば残る対策はセットをいかに豪華にするか。セットの作りに力を入れれば人の有無はカバーできる(極論)。 ですが、前述したようにどの見せ場も背景簡素問題を感じました。
特に図書室の場面、背全面に本棚のセットはやっぱり外せない。ベルが感動するほどの図書室という共感ができなかった。自前のシアターではない故の制限や問題もあるだろうから大きな声では言えませんが。けど、せっかくのロングラン。あと少しセットへの予算的なものが欲しかったと思うのが本音。
正直DSSでやっていたテーブルイズウェイティングの方が豪華で原作に忠実感があったことは否めない。キャパ違いですが。
野獣がとにかくヘタレ
使用人たちって、こんなにも人間に戻りたい欲を前面に押し出してたっけ?野獣の気持ちガン無視で始まる魔法解除の為の強引ラブストーリー…
色々と唆されつつ、最終的には真実の愛なるものに気付くけどその前の過程がまぁひどいw 恋愛初心すぎる。原作の野獣さんはもう少し男性的立ち振る舞いの持ち主だったように思うのだけれど、どうだったかしら。記憶違いかもしれないのでアニメを見返す必要が有。
ガストンとの戦闘での違和感
え、まって?何ゆえなにもない所から突然ダイブした…?ってくらいガストンの死が唐突。ある意味びっくりした。
劇団四季のここが凄い
と、いろいろ気になる点をあげましたが良かった点も勿論あります。
圧倒的歌唱力
さすがプロ。これを観に来ました!の期待を裏切らない素晴らしい歌唱。特にポット夫人はお歌率高め&夫人という役処なのでベテランの方を採用しているらしく、安定感しかなかった。
それから、歌詞の違いが分かると楽しい!
原作を聴きこんでいるからこそわかる歌詞の違いを楽しみました。これがなかなか面白い。若干の歌詞の違いでここまで印象が変わるものなのか
そして、一字一句聞き取りやすい。さすがプロ(2回目)日本語って綺麗なんだなって思わせてくれた。
ただ、全体通して説明してます感もした。感情演技よりかは語り演技っぽい印象 (伝われ)
衣装が豪華絢爛
流石大手なだけあって、衣装がペラくない。特に衣装クローゼットの収納には感心した。ポット夫人のポット感も素敵。こう落とし込めるのか。ドレスも原作に忠実なシルエットでありながら、刺繍で差別化したりととても見事。
個人的にそうきたか!となったのがプリュメットの衣装。この子は羽ほうきに姿を変えられてしまったメイド。アニメではロングワンピースだし、羽ほうき&メイド感を出すのであればロングスカート一択のイメージだったので衣装がバレエチュチュなのは目から鱗すぎた。可愛い~~~!早く衣装展してクレメンス
ただ晩餐時のドデカハートよだれかけ、お前だけは許せん。
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チップ役に関して
このチップという役は、小さいティーカップをどう表現するかがキモ。セリフを録音し適当にカップ置いとくだけでも成り立ちそうなところを、敢えてテーブルや荷台で身体を隠して顔だけ出すというなんとまぁぶっ飛びセット。
そしてチップ役の子役さんがとっても上手!!!!子役って無駄に大人びていたりしていて、the子供!って感じの演技が見たいのに~なんて思うこともあったりなかったりなんですが、今回私が見たチップの子はその匙加減が絶妙だったし、なにより演技がチップそのものだった!
と同時に 私は夜公演を見に行ったのですが、こんな遅くまで労働していてありがとう、という謎感情も抱きました。ありがとう。
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総括
そもそもの話に難癖をつけたい件
美女と野獣のストーリーがまどろっこしいのよね。
まず起承転結の起の魔女老婆
普通遅い時間に知らん人来たら怖いから、どうぞおあがりください。とはならんやろ。ましてや城ぞ?しかも対応したのが王子なのも謎。普通コグスワース(時計執事)が対応するべきじゃないのかしら?
諸々、章転にも難癖つけたいが1番は結の部分。
確かにガストンはベルからしたら強引で傲慢で嫌な奴だけど、町の人からは頼りにされてるし慕われてる。他のヴィランと比較しても町の住人からの人気はかなり得ているとみえる。野獣は優しいヨー 怖くないヨー を作中アピールしたいのはわかる、が、その為にガストンを殺してまで証明する必要はあったのだろうか。普通にお互い意固地にならずにいればガストンの死は避けられたのではないか。とはいえ意固地でなければストーリーとして成り立たないので何も言えませんが。
改めて、劇団四季版を見て
今回、美女と野獣を観劇するのが数回目の方と一緒に行きました。その四季オタ曰く アンフィより自前劇場の時の方が、私が述べた背景簡素・野獣の回転・ガストン謎の飛び降りを全て違和感なく再現していたそうな。
やはり気になる所は同じか…と思ったものです。今度また四季を見るときは自前の劇場でみたいなと強く思いました。
そして、全員が主役級!誰一人として埋もれている人がいない。個人の主張強いのに纏まりがある。本当に凄い。個人的MVPはル・フゥ役の方です。
アニメを見てない人が四季で初めて美女と野獣のストーリーを知った場合、どのように感じるのか。もしそんな方がいたら是非とも感想意見を聞いてみたいです。