交換日記 #21(佐) 買うことについて

朝晩は肌寒く、日中は暑い。
そんな秋口らしい気候になってきました。
秋口といっても10月は中盤を迎え、そろそろ年末の準備をしなければいけないですが、いまだに半袖で外出したりもしているのは違和感を覚えます。

暑がりで寒がりな私は会社に行く時の服選びに難儀してます。
秋に相応しい服を持ち合わせておらず、半袖か厚手のパーカーか、夏か冬かどちらかに振り切った服装しかできないので街中で浮いてしまわないか毎日ヒヤヒヤしてます。

最近、布団を買いました。
6月に引っ越してきて住み始めた新居は冬への備えができておらず、ここ2週間くらいの寒かった日はTシャツのパジャマから長袖のものに変え、毛布を頭から足先までしっかり覆うことで耐え忍んでいましたが、いきなり寒くなる恐れもあるので早めに購入することにしました。

ネットでサイズを選択し、ベッドと部屋の配色に合う掛け布団カバーを決定。火曜に注文。今日の午前中配達を指定し、先ほど無事受け取りました。
まだ受け取っただけで、大きめの段ボールから中身を取り出していませんが開封が楽しみです。

私は何かを買うことに非常に興奮します。

ネット注文もリアル店舗での購入もどちらも等しく尊い。
購入前の比較検討、支払いの瞬間、配達や手渡しで実際に商品を受け取った時。どこを切り取ってもワクワクに溢れていて活力を与えてくれます。
以前、スマートリングの話を書きましたが、これは単なる「支払いの瞬間」を、特別なものに変えてくれる装置です。コンビニでちょっとしたものを買うだけの時間が、未来体験に様変わりしてしまうデバイスです。

何かを買ったあとのなんとも言えない高揚感。
これを私は「脳汁が出た状態」と呼んでいます。
選び取って自分のモノにできた達成感、早く持ち帰って開封したい・使用したいという焦燥感にも似た気持ちを感じている時、人の脳内には実際何かしらの物質が分泌されている気がします。あの感覚をインスタントに得たいから、脳汁が欲しいから、何かを買います。

今や欲しくて買うというよりは、購入という行為がしたくて何かを買いに行ってます。購入の自己目的化。欲しくなくても買う。

仕事で疲れた時、軽い睡眠を取ったりストレッチをしたりしてリフレッシュをしていましたが、最近はコンビニに行くようにしてます。
オフィス内にある小さな店舗ではなく、Tシャツとかまで置いているような少し大きめの店舗にいき、いつものガムを1つ買ってデスクに戻ります。
どちらの店にも同じガムが売られていることは知っているですが、大きい店舗の方が商品が多く、選び取った感が強く、より多く脳汁が出る気がするのでわざわざ時間をかけて買いに行ってます（ちゃんと休憩時間申請してます）。たかがガムであっても、購入体験が私を元気にさせてくれる、そんな気がしています。

一方で、買った瞬間が体験のピークになってしまっているせいか、無駄買いが多くなってしまっていることが悩みです。
社会人になってからは「迷ったら買う」「買わない後悔より買う後悔」を信条に生きてきましたが、ついに買った後悔が勝ってくるようになってきました。

これは夏着れなかったTシャツです。
好きなコンテンツのグッズ販売があると普段着られるかどうかを度外視して買ってしまいます。無理やり着ることも多いですが、これらはさすがにどうにもできませんでした。

こちらは買ったけどクリアできてないゲームです。Twitterを生活の中心に置いており、話題になった作品はなるべくやろうと思ってセールのタイミングで買ったはいいものの、結局やり切れずに放置してしまってます。

この他に読んでいない本、使っていない健康器具などが無数にあります。
捨てるときに結局心を痛めるし、お金も無駄にしているのでトータルマイナスです。ただの浪費癖です。
必要なものだけを選びぬき、やっと購入できた時の快感もひとしおなはず。これからは「無駄なものは買わない」を信条に生きていきたいと思ってます。

P.S.
前回話に出たこの日記をもっと多くの人に読んでもらうための活動ですが、Twitterでの共有からInstagramでの共有に変えました。
いまだにTwitterをメインでやっている人は少ないようなので、多くの人が見ていそうなInstagramを選びました。
Twitterは大学・高校の人がメインですが、Instagramだと会社の人にも見られてしまうので、できるだけ読みやすいものを、と意気込んでいたら2週間かかってしまいました。
結局大したこともかけずあまり面白いことは書けなかったので、エッセイ読むなどして文章を勉強しようかと思います。

先週は日記のネタを探すために映画を見たり、美術館に行ったり、フットサルをやったりととにかく予定を詰め込んでみましたが、かえって書くことがなくなってしまいました。
普段通りに過ごすというのも大事そうです。

2024.10.14 佐藤