No.195食品って何?(日本の食文化No.4)
こんばんは。
今日は「日本の食文化」の4回目、鎌倉、室町、安土・桃山時代(12〜16世紀頃)を書きます。
鎌倉時代に、武家社会が誕生すると、食生活は簡素な玄米を主食とした一汁一菜になった。
また、禅宗などの影響で精進料理が広まり、それに合わせて大豆製品が発達した。
中国で軽食の意味を持つ「点心」も伝わったことで、1日二食制から三食制へと移行していき、室町時代にかけて、徐々に庶民の間でも広まっていった。
室町時代には、農業技術が進歩し、庶民の食生活が少しずつ向上して、武士の食生活も優雅で贅沢なものへと変化した。食事の様式では、公家社会の影響を強く受けた「本膳料理」が誕生した。
安土・桃山時代は南蛮(ポルトガル、スペイン)、オランダなど海外との貿易が盛んになり、新しい作物や食品、調理法などがもたらされる。
また、庶民の間でも米の常食が一般化し、1日3回食が定着した。
食事の様式では、茶道と結びついた料理(後の「懐石料理」)が誕生した。
◎鎌倉室町安土桃山時代の食文化の特徴
・鎌倉時代
農業技術の進歩。
牛馬を使うことで労働力が強化され、二毛作が広まった。
戦乱に備えて屯食や餅、梅干し、干物などの保存食、携帯食が発展。
味噌作りの普及→味噌の常食、金山寺味噌の製造開始。
・室町時代
醤油の登場。
料理の一部として、本膳料理の誕生、儀式料理専門の流派(四条流、大草流、進士流、生間流)の誕生。
・安土桃山時代
南蛮から食物(かぼちゃ、唐辛子、カステラ、パン、ボーロ、金平糖、ビスケット、洋酒など)や調理法(天ぷらなど)を伝わる。
千利休によって禅の精神(わび・さび)が取り入れられる。
茶道の大成「懐石料理」の様式の確立。
水を加えて、炊飯する姫飯(ひめいい)が常食となる。
次回に続きます。