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yamamoto15
No.145食品って何?(保存方法No.2)
おはようございます。
昨日の「食品の保存方法」の続きです。
◼️燻煙法(燻製法)
塩漬けにした肉や魚をチップ(木片)をいぶして出る煙に当てる方法が一般的で、独特の風味と香りがつく。
塩漬けや乾燥の効果に加え、煙の成分の1つであるホルムアルデヒドを染み込ませることで腐敗を防ぐ。
◼️空気遮断法
(缶詰・瓶詰め・袋詰め法)
微生物の繁殖や食品の酸化を防ぐ保存法で、食品を各種容器包装に入れて、衛生的に密封し、110〜120度で30分〜90分間熱殺菌する。
加熱殺菌が不十分な場合は、容器の中で嫌気性菌が増殖することがある。
◼️加圧加熱殺菌法
主にレトルト食品(レトルトパウチ食品)に使われている保存法で、特殊な袋に食品を入れて密封し、100度以上加圧加熱殺菌を行う。これにより長期保存が可能になる。
◼️無酸素法
食品を無酸素状態にして、酸化作用や微生物の増殖を抑える。
真空包装の他、「脱酸素材」を入れて密封する方法や、酸素を窒素や二酸化炭素に置き換えて密封する「ガス置換法」などがある。
ただし、ボツリヌス菌などの偏性嫌気性菌の増殖を抑えることはできない。
◼️食品添加物による保存法
殺菌料や保存料等の食品添加物を加えることで、微生物の殺菌や増殖抑制を行う方法。
食品添加物は、「食品衛生法」で指定された以外のものは禁止されている。
◼️放射線照射法
食品に放射線を当てることで、発芽を抑えたり腐食している微生物を殺菌したりする保存法。
γ線(放射線の1種)を照射すると、表面だけでなく、内部まで透過して殺菌する。日本では、じゃがいもの発芽防止目的に限り、食品へ適用が認められており、その他の食品への利用は原則として禁止されている。
次に続けます。