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グランメゾン・パリ

2025年の映画はじめは「グランメゾン・パリ」。

ここ数年の映画館でみる映画はじめは韓国映画だったのですが、本年は珍しく韓国映画の上映がありませんでした。
最寄りの映画館のスタッフさん、韓国映画の方がいなくなってしまったの?さみしいよ。

脱線しましたが、映画「グランメゾン・パリ」は元々2019年秋ドラマとしてTBS系で放送されていたテレビドラマ「グランメゾン・東京」と2024年年末にSPドラマを放送した上での映画。
舞台は三ツ星レストランの激戦区・フランス パリ。
2024年オリンピックの開催国でしたし芸術の都という点もあって撮影しがいがあったでしょうね。

エッフェル塔前の尾花と倫子さん


フランスでミシュランから二つ星まで認められたものの三ツ星には届かないレストラン「グランメゾン・パリ」。
特別なディナーイベントのあと、とうとう店舗のオーナー兼師匠から立ち退きを迫られる尾花。
そこで、これからは自分の色や日本食の要素を排除して、正統派のフランス料理のみで勝負する。次のミシュランで三ツ星が取れなければフランスから去るとスタッフと師匠それぞれに宣言する。
この時点で辞職するアジア系女性2人の見切りの良さが外国で働き生活していく強かさを感じました。(もしかしたらフランスで生まれ育ったアジア系かもしれないけど説明はなかった)
また作中の序盤では尾花と倫子さんの意見の食い違いで離れ離れになっている。

冒頭のガラディナー後、食い違うふたり。


「グランメゾン・パリ」のメンバーは独裁的な尾花とどんどん距離が出来てしまう。この辺りはテレビドラマの雰囲気そのままで、海外でもそれやっちゃうんか〜〜い!日本でならまだしも、今は本場のフランス・パリで崖っぷちの状況。成長してくれ!周りを頼ってくれ尾花夏樹!!

紆余曲折を経て尾花はデザート担当のユアン(オク・テギョン)の過去と志を知り、尾花と離れている間の倫子さんの努力を知り、「グランメゾン・パリ」は自身だけでつくられた料理ではないことを思い知る。

デザート担当のユアン、もうひとりの尾花でもある
多国籍な人種で進化させるフランス料理 グランメゾン

尾花はホールスタッフ・キッチンスタッフ問わず、調理法やスパイスの意見を出し合い、グランメゾン・パリならではのコース料理を作り上げます。
最後は「グランメゾン・パリ」も三ツ星の仲間入りでエンドロールとなりました。


総括


今作品では海外でがんばる日本人、日本でがんばる外国人へのエールなのかなと感じました。
余談ですが、ユアン(オク・テギョン)は借金取りから暴力を受けるのですが、アジア人ヘイトは入れないんだなーと少し甘く感じてしまいました。アジア人を猿と呼んだり「アジア人は東洋の田舎に引っ込んでろ!」という表現がありそうなものなのに可愛いくらいの表現だったので国際情勢を鑑みたのだなと思ってしまいました。
あと料理の表現は良かったので、もう少しフランスの風景も見たかったところではあります。

一つ星レストランすら行ったことのない人生ですが、2024年の年末にパスポートを取ったので本場のフランス・パリで素敵な料理を頂きたいです。

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