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「重度障害者はコンビニのATMでお金を下ろせるか?」
これまでのnoteでも何度か取り上げてきたが、私は脳性麻痺当事者であり、電動車椅子ユーザーである。
障害者向けシェアハウスでは複数人のスタッフや看護師のサポートを受けつつ暮らしているが、外出時は基本的に介助者をつけないため、初対面の人に手助けを頼むことも多い。
障害当事者のプライドとして、サポートを受けること自体には何の負い目を感じていないのだが、最近になって、「善意の線引き」について考えることも増えてきた。
そのひとつが「コンビニのATM問題」である。
今の時代、どこのコンビニにもATMが設置されており、24時間いつでも振込や引き出しができるようになっている。
私ももちろんそのことは知っているのだが、では、便利だからと言ってコンビニでお金を下ろしたいかというと、素直には頷けないのだ。
コンビニの店員の仕事として「ATMの介助」が含まれているのなら、本来の業務として当たり前に手伝ってくれるかもしれない。
あるいは、本来のマニュアルにはなかったとしても、現場の裁量というか、それこそ善意の範囲で手伝ってくれるかもしれない。
ただ、「お金を下ろすなら銀行に行けばいい」という代替手段がある以上、いくら近所だからといって、わざわざコンビニ店員の手を煩わせるのは、何とも申し訳ないのである。
そのあたり、コンビニとしてはどのようなルールになっているのだろうか。