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瓶ヶ森→石鎚山ソロテン泊、伊予西条一泊(2024.06.02〜2024.06.04)

降って湧いた唐突の三連休にずっとしたいと思ってたテント泊での縦走登山をすることにした。

なぜなら山に登ってるときだけは将来に対する漠然とした不安や、金のこと、健康のこと、孤独感、劣等感、すべてを忘れることができるから。

目指す山は日本百名山の一つであり、中四国最高峰である石鎚山。石鎚山へは伊予西条駅からバスが毎日出てるので日本百名山の中では比較的アクセスしやすい、らしい。

今回はロープウェイをスルーして、西之川登山口から石鎚山ではなく瓶ヶ森へ向かい一泊、翌日石鎚山を目指すという、かなり大回りなルートを組んだ。元々テント泊が目的で、石鎚山自体は国定公園で公式のテント場がないため、こんなルートになった。

Day1 西之川(11:30)→瓶ヶ森キャンプ場(17:30)

西之川登山口の無人駐車場
花はやさしいね、それに比べて人間は......
加茂川の澄んだ清流
石鎚山温泉 第2源泉
めっちゃ真っ赤な水場があって、もしかして温泉?と思ったけど、鉱山(跡?)から流れ出る水の影響らしい
ウツギ
ヘビイチゴ
イチモンジチョウ
人が通らなさ過ぎて西之川→瓶ヶ森の登山口の看板が雑草で埋もれていて、これを見落とし数十mくらい別の道進んでた
壊れそうなはしごを渡る
濡れた岩場を渡る
はしごを......いや、これはしご崩壊してない?
結局はしごを降りて、岩場をわたり、はしごをのぼりました。はしごはしっかり固定されてたから崩壊したわけじゃない、のか?
ガクウツギ
登山道が分からず、勘で進んだらただの斜面で、15キロのザックを背負いながら死ぬ気で斜面を登り下りするというのを繰り返す
YAMAPのぐちゃぐちゃな軌跡を見ると、どれだけ迷っていたかよく分かる。というか体力的にも遭難一歩手前でした
5時間かけてようやく山道をぬけて、笹原に辿り着き、瓶壺を目にした時は心から安堵した
瓶壺。水は澄んでいてうまいが、さすがにゴクゴクとはのめず。浄水器を買っていれば......
瓶ヶ森避難小屋。キャンプ場は少し先にある
避難小屋に瓶ヶ森で40年山小屋の管理人をつとめた幾島昭男さんの記事。なかなかぐっとくる言葉が書いてあったので引用します

自らの生き方を「愚の一徹」と語る幾島さん。「人間は弱い。カネや便利さに流されていく。だから、私みたいな者が一人ぐらいいてもいいと思う。人間は死ぬまで種をまかねばならん」。四十年を振り返って「瓶ヶ森は守れた。でも、瓶ヶ森だけだったか」と胸の内は複雑

平成6年(1994年)1月1日発行 愛媛新聞
17:30テントサイト到着。眺望全くなし
本来であれば石鎚山が見えたのだろう
なでしこ、俺はここでソロキャンをするぞ
高度1800mで平地より10度くらい気温低いので夜は寒かった。シュラフというか、ただのでかい封筒で寝たので。ちなみに夕食はうまかっちゃんと餅入り味噌汁でした
寒さで寝つけない夜にラジオからコトリンゴの「悲しくてやりきれない」が流れて、沁みた

Day2 瓶ヶ森(5:30)→石鎚山(12:45)→伊予西条(18:10)

2日目、朝4時起床
しかし撤収等で手間取り、出発は予定より30分遅れの5:30に
登山道は霧に包まれUFOラインも眺望ありませんでした......
しかし徐々に晴れ間が出てきた
絶景に励まされ、30分の遅れを取り戻そうと足を速める
しかしお腹がすき、シャリバテで動けなくなりそうだったので土小屋で猪肉おにぎりを食べたりしてると、今日中に家に帰るために死守しなければいけない石鎚山ロープウェイ前15:17発のバスには絶対に間に合わない時間になっていた
ノアザミ
オニタビラコ?
石鎚山、かっこいい〜〜
ヒメレンゲ? ヒメキリンソウ?
開き直って石鎚山の有名な鎖場(60m強)にも挑戦することに
三ノ鎖
山頂
開き直って天狗岳も行くことに(この切り立った岩の稜線を進む。15キロの荷物はデポしてます)
天狗岳到着。岩の斜面に取り付いてトラバースしたりするので手袋はないときついし危険
下山。ありがとう、さようなら、石鎚山......
下山途中に昨日泊まった瓶ヶ森が見えた。今日だったらめちゃくちゃ見晴らしよかったんだろうな......
バス待ちの間に石鎚山温泉(日帰り入浴500円也)に入ることに。白濁とした、とろみのある、いい温泉でした
ここからバスに乗って伊予西条駅まで行く。道中で伊予西条に一泊するために高級ホテルを予約する
伊予西条高級ホテル内観(一泊3300円也)
風呂に入る時間が決められてる。ちなみに大浴場とかじゃなくて、ふつうに部屋についてる風呂です。まあカビだらけだったので入れなかったけど
エレベーターには「ヒラク」しかない。そんなことある?
自動ドアは壊れて手動ドアになってました
ソロテン泊登山よりソロ居酒屋のほうが緊張する。豚もやし、550円也。大量なのがうれしい
シマアジのたたき、900円也。薬味マシマシなのがうれしい
かんぱちのかま焼き、650円也。頼んだ酒はもちろん......純米吟醸「石鎚」(あと米焼酎「石鎚」)

Day3 伊予西条駅前

電車までの時間散歩することに

ホテルの玄関に鳥の巣があり、雛が鳴いていた。このホテルのスタッフは思いやりにあふれているので、糞で汚れるからと巣を撤去したりはせず、糞が落ちる場所に新聞紙を敷くことで対応しているのである。なので、ホテルに出入りするたびに、糞まみれの新聞紙を横目で見つつ、壊れた自動ドアを手でこじあけていた
監視カメラと監視すずめ
近くに石鎚教本部なるものがあった
なぜ大根?
「屋」が落ちていた
わたしが泊まったのはここではありません
なぜ道端に岩が?
車で入るとき絶妙に邪魔そう
伊予西条にはうちぬきという自噴する地下水があり、その水は清らかでうまい

このあと電車で今治へ向かい、バスに乗って帰った。おわり。

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