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ヒューマンスキル

ビジネススキルは大きくわけて3つある。
ロバートカッツ理論では、
テクニカルスキル、ヒューマンスキル、コンセプチュアルスキルに分類される。

テクニカルスキルは余程のことがない限り身につく。運転やパソコンなどさほど思考しなくとも、ある程度のレベルには到達する。努力すれば手に入るスキルだ。

コンセプチュアルスキルは限られた優秀層が手にするスキルだ。経営者、イノベーターが該当するだろう。地頭が悪い、ソウゾウ力がない人間は手に入らない。

対人能力であるヒューマンスキルはかなり重要だと思っている。このスキルも努力で手にするのは難しいだろう。
属人的ゆえ、マニュアル化が難しく育成できないのだ。
社交的とヒューマンスキルは別物だ。
相手の微妙な変化を読み取れるかどうかでわかる。
主観が強く自分大好き人間はまず無理だ。
一方的に話す既得権益者も無理だ。
なぜなら相手が心を開かない。

相手の本音を聞き出せる人間はごく僅かだ。
それを初対面でできるかどうかだ。

相手がバリ島のビーチにいると錯覚するほどの安心感を瞬時に作り上げるのだ。
自然に話したくなるまで待つのだ。
確信で話す必要もある。
だが決めつけだと思わせてはいけない。
空間を共有するのだ。
そして一瞬にして相手の懐に入るのだ。

すると相手はわかってくれると錯覚する。
涙を流すタイプもいる。
その涙も見極めるのだ。
悲劇のヒロインか、信者か。
親友になる人間は泣かない。
もはや言葉もいらない。

それくらい考えられる人間はヒューマンスキルを持っている。
命に関わる領域で相手と自分と向き合い、雑念を捨てない限り手には入らない。

私、人に強いんで、話すの得意なんで、と言っている奴は大抵どのスキルもない。
テクニカルさえ極めたら部長まではいくだろうが、その先はない。
天下を取るのはコンセプチュアルとヒューマンスキルだ。
テクニカルが役職についている企業は衰退する。

それは間違いない。

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