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今こそWi-fi忍者なんじゃないの?!

昨日、こんなニュースが飛び込んできました。

無料Wi-fiがついに終了してしまう・・・。
何が問題なのかというと、これは日本社会の根底に存在する闇なのです。

無料Wi-fiを利用する人たちってどんな人が思いつきますか?
通信料を少しでもケチりたい学生?
ノマドワーカー?
コーヒーを飲みながら暇つぶしをする人?

まぁ、そういう人たちもユーザーの一人です。

私が考える無料Wi-fiユーザーの大きな層は、ケータイ料金が支払えずに無料Wi-fiを利用することでしかネットに繋がることが出来なくなってしまった人たちです。

そんな馬鹿なことがあるの?と思われるかもしれませんが、皆さんが目を背ける「貧困問題」
現代の日本において深刻さを増している問題です。

そもそも何故、ケータイ料金が支払えなくなってしまうのでしょう?

これはあくまで一例なのですが、比較的想像しやすいケースです。

学校を卒業し一般企業に正社員として就職します。
順風満帆と思われたある日、パワハラを受けメンタルを病んでしまいます。
医師から休職を勧められ休職して治療するも、一向に回復せず休職期間が終了しても復職が出来ずに退職することになりました。

退職後は失業保険や傷病手当があるので、しばらくは休養しながら治療に専念します。
やがてメンタルも回復し再就職の為に中途採用に応募します。
しかし、来る日も来る日も不採用・・・お祈り・・・

ある程度、正社員での就職活動を行ったところで生活費が尽きそうになりました。
来月の家賃が払えない・・・
そこで家具家電つきのアパートに入居できる派遣社員として働くことになりました。

どうにか生活を立て直したと思った矢先、派遣切りに遭ってしまいます。
多くの派遣社員は「派遣社員でなくなる=住まいを失う」
これに遭遇します。
突然のことなので、路上に放り出されます。
とりあえず雨風をしのぐために漫画喫茶に数日泊まって、ここのネット環境を使ってまた新たなアパート付き派遣会社で働くために就職活動をします。

これですんなりと再就職出来ればいいのですが、現実は甘くなく、派遣社員すらも難しくなりました。
やむを得ず漫画喫茶に泊まりながら単発のアルバイトをして生活することになりました。

この「漫画喫茶に泊まりながら単発のアルバイトをする生活」を支援団体では「ホームレス状態」と呼びます。

家がない(漫画喫茶はあるけど)=ホームレス

これって結構ショッキングなことじゃないですか?
先日まで派遣社員のアパートとはいえ、家があった人が数日でホームレス状態になってしまうんです。

さらに深刻な事態がやってきます。
住まいが無いと正社員はおろか、派遣社員さえも就けなくなるのです。
何故ならどこかに住んでいる実態がないので身分証明書がなくなってしまうからです。
また、住所不定でアルバイトすらなかなか就くことが出来なくなるとケータイ料金が払えなくなります。
ケータイ料金は数か月滞納すると強制解約となります。

ここで無料Wi-fiスポットが活きてくるのです。
現代社会ではネットに繋がらなければ、更に言うならばスマホでネットに繋がれないとアルバイトも出来ないのです。

(電話番号が無いと殆どのアルバイトは出来ませんがそれはまた別のお話)

無料Wi-fiスポットがあれば支援団体に繋がることが出来ます。
支援団体とは・・・

自立生活サポートセンターもやい

https://www.npomoyai.or.jp/


他にも様々な支援団体があるのですが、こういった支援団体と繋がっておくと、様々なセーフティネットを案内してくれます。

しかし・・・ここで問題になるのが
「無料Wi-fiスポットがなくなってしまうのでは?」
ということです。

現状ではセブンイレブンしかそのような発表はしていませんが、今後の状況次第では「うちも、うちも」と他社も追随する恐れがあります。

そこで私が考えたのは昔コミケに現れたWi-fi忍者なるサービスです。

毎日のようにどこかの場所を予告してモバイルルーターを持った人が現れたらどうでしょう?
ずっとその場所に居ることは不可能ですが、1時間でも2時間でもネットに繋がる環境があることはWi-fi難民にとってはありがたいことです。

更にその場所で簡単な生活相談が出来たら・・・

実はこの取り組みはすでに行われています。


この炊き出しはかなり大規模なものなので、どこでも出来るかというと難しいなと感じます。

また曜日、開催日も限られているので、必要な時に繋がれないという問題も出てきます。

Wi-fi忍者であれば、場所は固定ではないにしろ毎日行うことも可能です。
(予算の問題などクリアしないといけない課題はあります)

今すぐに必要というわけではないのかもしれませんが、これから必要になってくるのでは、と思い記事に致しました。

長文にお付き合いいただきありがとうございました。


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