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近所の猫について

 私はネコが好きでも嫌いでもない。それは、たまたま実家の商売の関係で、住居区域とお客の区域の境を認識できないネコを飼ったことがないからかもしれない。家族は生き物たちをどちらかといえば好いてたし、ミジンコから犬、果てはヘビやらモモンガまでさまざまなペットを飼っていたこともある。

近所の猫2

 そういえば、子供のころこっそり子猫をひろって物置小屋にかくまい、鳴き声やうんちの匂いで見つかって怒られたこともあったなあ。よそで飼っているのがいると、それもかわいがったりしていた。だが、彼らがそれほど人懐っこさをみせないためだろうか?あまり縁がないまま ここまで生きてきた感がある。

 その意味で、私にとって猫は近所のあまり接しないお隣さんよろしく、「お、いるのですか?ならばお互い当たり障りのない範囲でやってきましょう。」といった気分ですれちがう程度にしている。

 ただ、時々気になるやつはいる。家の近所でよく見かけるネコたちの中で、一番みすぼらしいが、なんとか生きているやつには「お互い頑張りましょうか」などという気持ちが自然と湧いてしまう。何かあっても助けはしませんが、それもお互いさま、とすれ違うときの一瞥のくれ合いの時に、共有した気になって済ませている。

 見かけないと時々どうしているのかなあ?と浮かぶが、そこは心を鬼にして?平気な風に過ごすのだ。まあ、結局こちらが勝手に気になっているわけだが。

 そんなヤツに、先日 冷え込みの強い日に、日当たりのよい公共の駐車場で久々に出会った。陽の光を浴びて悠然と目を細めていたそいつは、なんとふっくらして毛艶も少しよくなっていた。飼い猫ではないはずなんだが…うーむ。意外と追っかけがいるクールなアイドルなのか?なんとなく負けん気を刺激されてしまった。

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(写真の猫は白色がとてもきれいな飼い猫でした)

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