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『毒』展@国立科学博物館に行ってきた
科博で開催されている特別展『毒』に、こないだの週末に行ってきました。
休日とはいえ、ほぼほぼ会期末にもかかわらず、朝からすごい人出。
予約制でしたがキャパシティぎりぎりという感じで、大盛況でした。
会場は、有毒生物の模型や標本の展示など、「見て楽しい」という感じのエリアからスタート。
ヘビやハチなど、馴染み深い生き物の毒について、機能や役割も含めて紹介されていました。
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中盤のテーマは「毒と進化」。
毒に耐性を持ったため、特定の有毒生物を餌とする動物などが紹介されていました。
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後半では、毒と人間の付き合い方の紹介が。
毒矢のように人間が毒を活用してきた事例や、毒の成分を解明してきた科学の歴史、また毒を薬として用いようとした医学の試みについてなどが説明されていました。
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ひとつだけ気になった点を挙げるとすると、毒物質の実態についての説明が不十分だったり、統一感に欠けるなと思う所がありました。
生物の毒は往々にして~~トキシンと名付けられますが、その実態はタンパク質のこともあれば低分子のこともあり、名前からはどんな物質なのか分かりにくいです。
展示の前半はその辺りの説明が全然なかったので、構造式や分子模型があるといいのになと思いながら回っていました。
と思いきや、後半の方で急に分子模型や構造式が登場。フグ毒の構造式はともかくとして(日本人が構造決定したという話の中で紹介されていました)、無機化合物の分子模型とかは別に無くても良かったのではないか?と。
それなら、前半のヘビ毒とかハチ毒の物質本体について、もっと解説してほしかったなーと思ったのでした。
このあたり、説明のレベル感とでもいうようなものが、展示全体で統一されていないような印象を受けました。
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全部で3時間くらい滞在したでしょうか。
混んでいたということもありますが、様々な側面から毒について紹介されていて、自分も少々知識のある部分もあったので、楽しむことができました。
展示の最後に、この特別展に関わった科博の研究者の紹介があるのですが、多様な分野の研究者が関わっていることが示されていました。さすが科博!という感じで、楽しかったです。
お土産コーナーにはオリジナルの商品も多く、そこからも力の入れ具合が窺えました。
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科博自体、久しぶりだったけど、またちょくちょく行こうかと思います。