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指定患者プログラムNPPとは(私的勉強メモ)
NPP制度にもとづく薬剤供給のニュースを見た。
ソレイジア「ダルビアス」欧州などで供給…NPP制度通じ
ソレイジア・ファーマは3月20日、抗がん剤「ダルビアス点滴静注用」(一般名・ダリナパルシン)について、欧州を中心とした地域でNPP(Named Patient Program)制度を通じた製品供給を開始したと発表した。NPP制度は、未承認の国・地域で薬剤の使用を求める医師に対し、必要な手続きを行った上で製造販売業者が個別に提供する制度。ソレイジアは、NPPサービスを手掛ける米WEP Clinicalと提携して供給を行う。ダルビアスは、ミトコンドリアの機能障害や細胞内活性酸素種の産生促進などを引き起こすことで細胞死や細胞周期停止を誘導し、がんの増殖を抑える新規の作用機序を持つ薬剤。再発・難治性の末梢性T細胞リンパ腫を対象に日本で昨年8月に発売された。
NPPは、Compassionate use(医薬品の人道的使用)と同じような意味のよう。
承認されていないけど他に代わるものがない、というような命にかかわる疾患の治療薬を、特別なルールの下で提供するという仕組み。
日本では拡大治験という枠組みで実施されることがある。治験の組み入れ資格を満たさない人にも特例として治験と並行する形で薬を提供するもの。
参考:拡大治験についての厚労省資料
未承認薬でありながら、会社としてオフィシャルに薬を提供するという動きがあることを意外に感じた。拡大治験のように、治験が走っているので治験薬を被験者以外にも提供する、というような話なのだろうか。