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薩摩就活とは? 〜地方創生の解決策の一つになり得るキャリア支援の形〜
明けましておめでとうございます!
卓間です!2025年一発目のNoteは薩摩就活について書きたいと思います!
①記事を書く背景
学生や企業様から薩摩就活とは結局何で、どんなことしているのか聞かれるようになりました。断片的な発信はしていますが、包括的に説明するものが無かったため書くことにしました!
年始から登録学生が増え続けていることもあり、日々アップデートはしていきますが、2024年1年間の活動内容と現時点で描いている展望含めてお伝えしたいと思います!
②薩摩就活とは
結論、一言で言うと鹿児島の学生のキャリア支援を行うサービス、コミュニティです。提供しているサービスは特別なものはなく、個人面談(自己分析、社会理解サポート、選考対策)とイベント・セミナー(ノウハウ、企業説明)です。
個人面談はオンラインを中心に、イベント・セミナーは鹿児島市内のコワーキングスペースやイベント会場で行っています。
③薩摩就活はそもそもなぜ生まれたのか
偶然の出会いが重なって誕生
2023年の夏に伏見さんとたまたま鹿児島で出会ったのが始まりです。
自分が家族の体調不良をきっかけに鹿児島に移住したタイミングと、鹿児島に縁もゆかりもない伏見さんが鹿児島Iターン起業するタイミングが重なり、偶然セミナーで出会います。
今でも理由がわかりませんが笑、意気投合し共同でプロジェクトをやろう!という結論に至ります笑
今振り返れば、年齢が近く、東京の大手・ベンチャーどちらでも勤務経験があり、波長があったのかもしれません!
鹿児島大学の学生との出会い
時を同じくして、プロジェクトとは全く別の軸で、伏見さんが起業した離島の硫黄島を学生にPRしてもらおうという活動を通して、鹿児島大学の学生団体と出会います。
その時、担当してくれた学生と雑談する中で「来年就活をするが鹿児島には就職支援をしてくれる人がいない」という話になりました。
そして、伏見さんが北海道大学在学時代、エンカレッジという就活支援団体の代表をしていたこと、自分は全国1万人以上のキャリア支援の実績があったことから、彼から就職支援をして欲しいと依頼を受けます。
記念すべきイベント!いきなりテレビに笑
伏見さんとプロジェクトを模索していたことも重なり、学生の要望に応える形で、鹿児島のベンチャー経営者や大手企業の社員に依頼をして学生向けのイベントを開催することになります。
鹿児島大学生だけで少なく見積もっても200名は就活生がいるにも関わらず(他の大学や専門学校を含めるともっと数はいるはず)、なかなかこのような機会は無いそうで、いきなりテレビに取り上げていただきました!
④2024年走り切った結果
定量
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気づけば34回もイベントを開催し、延べ300名以上動員となりました。活動に賛同いただいてご参加いただいた企業、社会人の皆様には感謝しかありません。
学生も鹿児島大学から始まり、鹿児島国際大学、鹿屋体育大学、志学館大学など幅広い学生に広がりました!学業が忙しい中、積極的に参加してくれて、より良い場を創出することができたと思っています!
イベント全体を通して、企業・社会人と学生、それぞれどちらが偉いということもなく、対等・フラットに参加してお互いに学びあうことができる素晴らしい場になったと思っており、改めて関係者には大変感謝です!
定性
学生がとても成長したと感じています!
一番印象的だったのは2024年最大目標と位置付けた、サーキットイベントです。
※サーキットイベントとは、学生と企業が出会うイベントで、企業説明、グループディスカッション、座談会を3時間で一気に実施します。この日は学生42名、鹿児島の企業3社、首都圏の企業2社が参加しました!
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鹿児島の学生特有の明るさとスタンスの良さが発揮されたのはもちろんのこと、グループディスカッションのレベルが大変高く、「関東でもなかなか見ない高レベルだ!」と企業の担当者から驚きの声をいただきました!
⑤鹿児島の学生の状況
可能性に溢れた学生たち!
少なくとも自分が出会った鹿児島の学生はポテンシャルに溢れ、素晴らしい方たちばかりです。鹿児島というコンパクトかつオープンでコミュニケーションを大事にする土地柄もあり、他者を尊重しスタンスも最高な学生がたくさんいます!
しかし、これまでキャリアについて真剣に考えたり、ノウハウを学ぶ場や環境が少なかったのでしょう。
個人的には就職活動は情報戦でチームワークで臨むものだ、と思っていましたが、個人戦だと思っている学生がまだまだ多いようです。首都圏以外のキャリア選択は同じような課題を抱えているかもしれません。
ニーズも多様化しており、鹿児島県内で働きたい学生もいれば、県外で働きたい学生もいます。県外に出て様々な経験を積んで30歳前後にはUターンして鹿児島を盛り上げたいと思っている学生もいます。
就活の早期化、長期化、そして媒体の多様化
そして、IT化によって大きく変化しているのが就活の進め方です。
ニュース等で盛んに取り上げられる早期化、長期化に加え、媒体の多様化は学生も(もちろん企業も)悩まされています。
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企業が一覧に掲載されて学生が応募する従来型のナビだけではなく、学生が履歴書を掲載し企業から学生にオファーを送るサイトも発達しています。
オファーを受けるか受けないかを判断する必要もあり、売り手市場の学生だからこその悩みも増えていると実感しています。
⑥企業の状況
鹿児島県内、県外に関わらず素敵な企業はたくさんあり、共感して参画いただき感謝の日々です!
ただ、鹿児島県内と首都圏の企業に差があるポイントを挙げるとすれば、多様化する媒体への対応です。
採用に関する新しいITサービスはどうしても首都圏発であることが多く、鹿児島の企業の多くが未だにマイナビ、リクナビ以外のサービスに参画できていない、あるいは導入しても使いこなせていない状況が多そうです。
学生側が様々な媒体を活用しているため、鹿児島の企業との出会いの機会が過去に比べて相対的に減っている、言い方を変えると鹿児島の学生も県外の企業とも気軽に出会いやすい状況が生まれているとも言えます。
しばらくは、売り手市場で求職者サイドが強い状況が続くと考えられるため、採用活動をどう工夫していくのか?が鹿児島含めて首都圏以外の企業に求められていると感じています!
⑦薩摩就活としてのスタンス
納得したキャリア選択をするためのサポートをし続ける
コンセプトである「学生が納得したキャリア選択をするためのコミュニティ」をいう軸はぶらさずにサービス提供していきます。
売り手市場だからといって学生(求職者)が偉い、雇う側だからといって企業が偉い、ということはなく、あくまで双方フラットに出会い、双方に学ぶ場を提供していきます。
年末年始に過去サポートさせてもらった学生のリストを振り返ったところ、鹿児島の学生を含めると接点ベースで12,000を超える学生に関わらせてもらいました(面談ベースだと2,000名強)。
卒業生を見たところやはり、強い決断をして入社を決めた人が納得した人生を歩んで、社会に貢献している人が多いです。また、結局プライベートが充実している人は仕事も大なり小なり充実している人が多く、相関関係はあると思っています!
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出会った企業の数がポテンシャルの幅
納得したキャリア選択をするために必要な要素はたくさんありますが、最低でも以下3つを徹底することが重要だと考えています!
自己分析の徹底
企業とできる限り出会う
選考対策(面接対策、グループディスカッション、ロジカルシンキング)
就職活動は「全ての企業の中で自分に最もマッチした企業を選ぶ」営みではなく、「出会った企業の範囲の中でマッチした企業を選ぶ」営みだと解釈しています。なぜなら、1万社以上の企業全てに出会うことは不可能で、出会った企業しか選択肢とはなりません。
限られた時間の中で多くの企業と出会い、「行きたい!」と思えた会社の内定を取れる準備をしておく。そのための環境づくりをしていければと思います!
⑧展望
就職活動真っ只中の学生のサポートは引き続き実施しつつ、3つチャレンジしたいと思っています!
1.卒業生のサポート
内定を貰って就職活動を終えた学生が学ぶ場を創る予定です。社会人で活躍するためのインプットや、資産形成など、社会人生活を充実させるための学びを学生のうちに提供したいと考えています!
また、やりたい学生には下級生のサポートもしてもらえたら嬉しいなと思います、世代を超えて助け合える環境を作ることが理想です!
2.低学年へ
既に1年生や2年生から、キャリア選択について学びたい、社会人と接点を持ちたい、インターンをしたい!など様々な要望を貰っています!
賛同いただける企業には本格的な有償インターンなどの枠を作ってもらって、鹿児島の学生が実践経験を積める場を創って行きたいです!
3.エリアの拡大
実は2026卒の時点で、鹿児島出身で福岡や関西、関東の大学に進学した学生からもオンラインで就職活動の支援の依頼を受けていました。
鹿児島の企業について知る機会がないまま大学生になったから知ってみたい!鹿児島繋がりのみんなでチームで就活を頑張りたい!と色々な声があるので、鹿児島繋がりでキャリア支援の輪を広げていきたいです!
⑨最後に
拙い文章で長文でしたが、最後までお読みいただきありがとうございました!
まだまだ荒削りな状態で、色々な方に助けられてなんとかサービスを提供できている状況ですが、関わる学生や企業、そして自分たちも成長していけるように2025年も頑張ります!
もっとブラッシュアップしていきたいので、ご意見や良いアイデアがある方はぜひご連絡くださいー!