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【#ProcriarFilms】Vol.19 「居心地の悪さ」 下浦健太郎

先月プロクリアルに正式加入した下浦健太郎です。
加入早々、どんなタイトルの文章を書くんだと思った方もいるかもしれませんが、ありのままの想いを書きました。
どちらかと言うと普段は聞き手の立場が多いタイプなので、珍しいものを見に行く感覚で読んでいただけますと幸いです。

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6/5は、リーグ第5節大森FC戦があった。
逆転に成功したものの、ラスト2分で失点し引き分けで試合終了。
勝ち切っていれば笑顔で終えれた週末も、重たい雰囲気のミーティングと憂鬱な休日の夜に一変してしまった。
ピッチで闘うメンバー達を見て、応援したい気持ちと悔しい気持ちが私の中で闘っていた。
「試合を見てどう感じたか」試合後のミーティングでキャプテンに意見を求められた。
それっぽい意見を言い、次に向けて切り替えましょう、言葉ではそういった。

正直、悔しい以外の気持ちはなかった。
このチームに何が足りないんだろう?考えてみたが、明確な答えは思いつかなかった。
ただ、怪我で声を出すことしかできない自分に呆れ、腹が立った。

話題が逸れそうなので、
テーマである「居心地の悪さ」に話を戻す。

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今の私にとって、プロクリは決して居心地が良い場所とは言えない。
いきなり驚かれるかもしれないが、本当だ。
たった一瞬の妥協を突き詰める雰囲気、
当たり前に求められる主体性、
言い訳を探さず自分にベクトルを向けるメンバー達、
ついていくだけで精一杯になることもある。
スーツ姿でボールケースを持ち満員電車に乗り込む朝、
平日22時まであるハードな練習、
朝4時半起きの土曜日、
2ヶ月前は想像もしていなかった。
サッカー面でもそうだ。
縦に速く相手よりも走力でまず圧倒するチームに在籍するのは、プロクリが初めてで、割とチャレンジングな決断をしたと思う。
どうすれば自分の長所を出せるか模索中だ。
自分のスタイルが合っている組織に身を置くことが自然な選択だとすると、自然ではない。

少し考えただけでも、これだけのことが思い浮かぶ。
仕事すらまともに覚えていない新人が、
「なぜ必死になってボールを追いかけているんだろう?」
そういった問いが、仕事も社会人サッカーも新人の私の頭にふと浮かぶことがある。

丁度良い機会を頂いたので、気持ちの整理も兼ねて今の想いを綴っていきたいと思う。
予め断っておくが、私にとって“居心地が悪い=居たくない”ではない。
つい先日、確かな想いを持ってこのチームに入団した。
いちメンバーとして、このチームに価値を生み出したいと心から思っている。
これも本当だ。
ただ、今のところ居心地は良くない。
今日も練習か、仕事中にそう思う日もある。
同期と飲みに行きたい、そう思う日もある。
じゃあ「なぜわざわざプロクリに身を置くのか?」考えてみた。

“居心地が良い”
多くの人にとってポジティブな響きの言葉であろう。
私も、間違いなくその1人である。
捉え方は様々あると思うがここで言う
“居心地の良さ”は、
地元の友達と一緒に思い出話をしたり、
落ち着く場所で何も考えずにリラックスしたり、
大切な人との時間を過ごすような場面のイメージが近い。
日々仕事や学業などに忙殺される人々にとっては、特に至高の時間なはずだ。
私も、まだ社会人になったばかりで生意気だが、
そういった時間は人一倍大切にしたいと思っている自負はある。

「皆さんが最初に思い浮かぶ、居心地が良いと感じるシーンはいつですか?」
読んでいるだけだと飽きると思うので、良ければ少し考えてみてください。

人によって違う部分もあるとは思うが、
居心地が良いと感じる環境に「変化」を求めている人は
そう多くはない気がしている。
背伸びをせず、自然体で居られる環境を
“居心地が良い”と感じるのではないだろうか。
少なくとも私はそうだ。
背伸びをすることが居心地が良いと感じる凄い人もいると思うが、私はそんなに強い人間ではない。
ではなぜ、変化や壁が次々と出てくる「居心地が悪い」組織に身を置くのか。

歩さん(スタッフ:下小牧歩)が言う、
“自分のありたい姿”に必要なパーツが、
プロクリにあると確信してるからだと思っている。
自分の弱さに負けない強い自分。
やらない理由ではなく、やる意義を見出せる自分。
人として、信頼される存在であり続けられる自分。

居心地の良さを感じた瞬間から、成長が止まり始める合図だと聞いたことがある。
振り返ってみれば、人としてありたい姿に近づけたのはいつも居心地が悪い環境だった。
久我山(※高校所属チーム)、グスタ(※大学所属チーム)、クリアソンでのインターン、どれも当初は居心地が良かったわけではない。
けど、人として“ありたい姿”に近づくために貴重な時間を過ごせた。

今回の決断もそうだ。
ありたい姿に近づくためにプロクリを選んだ。
まだここで何も成し遂げてない。始められてもない。
チームとしての目標を追いかけるのは勿論だが、
まずは自分にベクトルを向けたい。
いつになるか分からないが、プロクリが自分にとって
“居心地の良い”と感じられる場所になったとき、
ありたい姿にもう一歩近づける気がする。

明日から、また頑張ろう。
頑張り方にもこだわって、また積み重ねていこう。
プロクリには、自分にはない魅力を持ってる人が大勢いる。
個人として一回りも二回りも成長するチャンスが転がってる。
同時に、チームとして同じ目線を持つことも大事にしたい。
この人達となら、1人では見れない景色が見れる気がする。

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