Criacao Shinjuku Procriar チーム力で掴んだ光。3-2で勝利。10連勝|東京都リーグ2部1ブロック第11節 試合結果
⚫︎筆者:近藤(#2)
●試合結果
Criacao Shinjuku Procriar 3(0-1.3-1)2 TOKYO2020 FC
●得点者
58分 Procriar 中山凱斗(#17)
73分 Procriar 小坂 彰真(#8)
90+3分 Procriar 鈴木 優太朗(#9)
第11節。今日の相手は、元Jリーガーや大学サッカーで活躍してきたタレント揃いで、ここまで全勝、間違いなくリーグトップクラスのTOKYO2020。
この試合にかける想いが強いが故、いつもより緊張した顔が多い中、この日もムードメーカーの#16岡村から「負けたらどうしようではなく、勝ってみんなで喜んでる瞬間を思い描き、明るく元気にやっていこう」との声かけからスタートした。
その後はいつも通り#17中山を中心に、世界一のアップをしようとの元気な声を全員で出しながらアップをすませ、
夏の終わりの綺麗な夕暮れをバックに18時5分、試合はキックオフ。
試合序盤は、久しぶりの公式戦かつ、相手に対するリスペクトが若干強すぎたか、消極的なミスも見受けられ、危ないシーンが多々。
そんな雰囲気に、目を覚ましてくれと言わんばかりの#6佐々木のロングシュートは惜しくもクロスバー。
徐々にいつも通りのプレーが増えてきたが、
前半16分、最初の歓喜はTOKYO2020に。
CKのこぼれ球を押し込まれ、先制点を許す。
今期2度目の先制点を許し、多少の動揺はあったが、チーム全員で一度集まり、「もう一度自分たちを信じて闘おう」それぞれが目を合わせて、再度喝を入れ直した。
上手くいかない時こそ、下を向かず目を合わせて繋がり合う事、これは僕らが練習から常に大切にしている姿勢だ。
以降、ロングボールよりショートパスで相手を動かしながら隙を見つけゴールに迫るシーンを少しづつ増やしていくことができた。
最年少ながら、常に堂々としたプレーでボールを引き出し、収め、攻撃の起点となった#8小坂の存在が大きかったと思う。
ただ、ゴールを破る事はできず、前半終了。
HT、いま一度自分たちのやるべき事、やってきた事を整理。また最年長#13小椋からは明るくいつも通りのテンションで「ちょっと覇気が足りないんじゃないか。俺たちもっとできるよ!」との掛け声。
試合に出ていないメンバーも一丸となって闘い、チームの力になれる事は間違いなく、このチームの強みだろう。
「ここから逆転できたら、観に来てくれた人たちに感動を与えられる。もう一度自分たちに自信をもって後半挑もう」
と頼れるキャプテン#7若杉の声掛けをもってエンジンを入れ直し、運命の後半がキックオフ。
後半は開始から落ち着いて、ボールを回しながら優位にゲームを進める。
そして訪れた最初の歓喜。
後半13分。#5吉田とのワンツーに抜け出した#77大和田が相手に倒されPKを獲得。
このPKを#17中山が落ち着いて決め、同点。
この日の#17中山はどこにボールが落ちても全速力でボールを追い、その姿勢は見ていた全ての人に感動を与えたに違いない。
その後もゴールに迫るも中々ゴールを奪う事ができない。
後半23分待望の追加点が生まれる。
#8小坂が中盤で奪ったボールを前線に供給。
逆サイドよりにいた#17中山がまたまた全速力でボールに向かい、ボールを取ると、途中出場の#10奥野とワンツーし、クロスボール。
#77大和田が粘り、そのこぼれ球を拾った#8小坂が相手DFをかわし、ゴール左隅に流し込み、ついに逆転。
会場全体が歓喜に包まれる。
ただ、このまま終わらせてくれないのがタレント軍団TOKYO2020。
逆転した事により、少し守り気味になると徐々に相手ペースに。
#2近藤、#14滝澤、#6佐々木を中心に常に声を掛け合い、細かくラインを設定し、ゴールを割らせない。
しかし後半34分。
中盤で奪われたボールを左サイドに展開され、途中出場の選手にカットインからゴール右隅に流し込まれ、またもや同点。
その後は一進一退の攻防が続くが、お互いゴールを得る事ができず。
相手のビッグチャンスもプロクリの守護神#12公文のスーパーセーブによりなんとか守る。
残された時間はアディショナルタイム4分。
このまま終わるかと思われた、後半45分+3分。
諦めず信じ続けた漢が、結果を出す。
クリアボールを拾った#5吉田が前線にボールを供給。
相手DFが拾うも、諦めず追いかけたのが、この日のヒーロー#9鈴木だ。
相手DFのミスキックを拾い、そのままボールを運び、GKとの1対1を制し、ゴールに流し込んでこれが決勝点。
#9鈴木は試合に出られない時も自分に向き合い、チームのために動き、頑張り続けた姿勢がこのゴールを生んだと思う。
偶然ではなく、間違いなく、実力によるゴールだ。
そして試合終了。
多くの選手がその場に倒れ込むほどの激闘だった。
間違いなく、個々人の技術でいえば相手の方が上だったろう。
ただ、常日頃から自分たちの在りたい姿を体現するために、チームに向き合い、繋がり続けたプロセスこそが、この結果をもたらす事ができた。
またこの日も、いつも僕らを支え、応援してくれる仲間が多く集まってくれた。
皆様の理解があってこその活動であり、誰一人として欠かす事のできない素敵な仲間だ。
そんな人たちに少しでも感動を与える事ができていたらとても嬉しい。
そしてまだまだ続いてほしい今シーズンも、残すところ4試合。
このメンバー全員で闘えるのはこれが最後かもしれない。
4試合全てが難敵で、難しい試合になる事は間違いないが、このチーム全員で闘える時間を噛み締め、存分に楽しみながら、いつも通り全力を尽くしていきたい。