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【#ProcriarFilms】Vol.16 「奇跡を起こすための準備」 伊東渉

クリアソン新宿に7年在籍しています。伊東渉です。

仕事とサッカーの両立をしながら、クリアソン新宿という人生においても大きな影響を与えてくれた組織と自分自身について、記載したいと思います。


■奇跡は起きたがっている

2019年12月末。
「奇跡は起きたがっている」という言葉を初めて聞いた。
銀座6丁目のオフィスで、PC開いていた自分のメールフォルダには、
次々に喜ばしい目標達成の連絡で埋め尽くされた。

オフィスには嬉しくて涙をする人もおり、
その涙に周囲も目を潤ませるほどであった。

その時、確かに奇跡は起きたがっていた。
そして、自分のサッカー人生においても
その言葉がとてもしっくり来たことを覚えている。

なぜこんな話から始めたのかというと、
私は26年間のサッカー人生を通じて、
奇跡と呼べるような勝利を5回ほど体験出来ている。

幸か不幸か、その体験はとても刺激的で、達成感があり、
未来永劫その体験をした仲間とその話で美味しいお酒が飲める。

そんな未来に語り継がれていく勝利にこそ価値があるし、
スポーツの価値を高められる奇跡であると感じている。

その瞬間を社会人でもつくる。
それが今でもサッカーを続けている理由である。


■奇跡と呼べるような勝利

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5回経験した奇跡のような勝利のうち、
社会人サッカーチームで経験した
最も心に残っている経験は2019年シーズン。

当時の自分はチームの戦術班として、
リーグ優勝・東京都1部昇格に向けて日々活動をしていた。

シーズンにおける大一番であった
慶応BRBという慶応義塾大学ソッカー部で
4年間サッカーに打ち込んだ猛者たちとの一戦である。

当時チームに熱量を与えてくれていた
下小牧歩(あゆむ)※現プロクリアルスタッフ が、
前節のレッドカードにより出場停止。

能力の高さでチームを引っ張っていた上原俊喜(としき)※現プロクリアルが、
前日の脳震盪により出場できずという状況であった。

当時のキャプテンであった徳島稔(とくさん)や副キャプテンの大塚隆司(りゅうじさん)と
試合前のスターティングメンバー選考や
相手の特性に合わせた戦略について直前まで何度も議論重ねて決めていった。

試合直前、ベンチにも入れないあゆむが
ベンチの対面にあるフェンスの外から叫んでいた。

「頼んだぞー!絶対勝てるぞー!がんばれー!」

試合序盤から小椋光平(おぐさん)※現プロクリアル が右サイドを崩し、
プロクリアル優位の試合展開が続いていた。その時もずっとその声は届いていた。

「頼んだぞー!絶対勝てるぞー!がんばれー!」

前半35分過ぎ頃、待望の先制点。
コーナーキックのクリアを拾い、
若杉俊介(しゅん)※現プロクリアル の絶妙なパスから、
キャプテンが得点を取った。

その後も、全員が球際で闘っていたし、
杉浦拓也(たくやさん)※現プロクリアル は相手にプレスをかけ続けて走っていたし、
山内崇裕(やまさん)※現プロクリアル はずっと鼓舞しながら勝利を目指していた。

結果、2-1で試合終了。
「やったー!勝ったー!勝ったぞー!」

フェンスの外から聞こえているその声は、
確かに選手とともに繋がっていた。

長くプロクリアルに携わっていた選手も
「ちょっと涙出そうだったー」と言うほどの試合だった。

格上であった相手に対して、全員で勝利を目指して“繋がり”を持って勝つ。

自分自身においては、
未来に語り継がれていく勝利であったし、
スポーツの価値を高められる奇跡のような勝利だと思っている。


■奇跡を起こすために必要なこと

その奇跡を起こすためには何が必要なのか。
その4回の体験で共通していたことは、
日本の実業家である稲森和夫著『生き方』に記載されていた方程式に似ていた。

「人生・仕事の結果=考え方×熱意×能力」

ただ、ちょっと違う。
もう少し子どもっぽくて、泥臭くて、ワクワクする感じ。

「友情・努力・勝利」

これだ。

『週刊少年ジャンプ』(集英社)漫画の三大原則として、
語られることもあるこの表現。そんな感じ。

ひとりひとりが「熱量・能力・考え方」を高め続けようとする“努力”しているか
チームとして仲間の「熱量・能力・考え方」を受け入れ、高め合える“友情“があるか
「熱量・能力・考え方」を最大限に発揮した先にある“勝利”を目指せているか

これらの実現が、
未来に語り継がれていく奇跡のような勝利
を掴むために必要なのではないかと思う。


■奇跡を起こす

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2016年~2021年
・東京都2部リーグ 6年連続昇格出来ず

社会人になり苦悩や葛藤を繰り返しながら社会人サッカーを続けている中で、
上記が今の実績である。

色んな奇跡的な経験をしてきた自分ではあるが、
まだまだ奇跡を起こすまでの準備が整っていないということだ。

奇跡は、“起きる”のではなく“起こすための準備”が出来ている時に不意に現れる

今シーズン、奇跡のような勝利を目指して戦い続けるし、
奇跡を起こすための準備を続けているチームを見てもらいたい。
本当に素晴らしい仲間ばかりだし、このチームで勝ちたい。

自分がサッカーを始めた理由や続けている理由がたくさん詰まった組織を、
皆さんにも感じてもらえれば嬉しいです。

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