【#ProcriarFilms】Vol.12 「やりがい」 前澤采佳
「まだマネージャーやってるの?」
「休みないじゃん、よくやるね〜」
社会人サッカーチームでマネージャーをしていると伝えるとよく言われる言葉。
言われる度に自分自身の中でも何故今現在まで続けているのか考える。
私は大学時代も体育会サッカー部でマネージャーをし、その他に関東大学サッカー連盟(通称:学連)の活動もしていた。
関東大学サッカー連盟というのは大学サッカーの運営を行う学生主体の組織だ。
試合当日の運営の他にも試合会場の確保、日程決め、選手登録、パンフレット作成、経理、審判派遣など様々なことを学生で行っている。
毎週水曜日の会議と土日の試合準備や試合運営はマスト。それ以外にも自分自身の仕事がある時は活動するため、時期によってはほぼ毎日学連の事務所に行って作業をしていた。
その時にも「なんでそんな大変なことまでやってるの?」「よくやるね」などと言われることがあった。
両立するのはもちろん楽しいことばかりではなかったし、辛いことの方が多かったかもしれない。それでも4年間やりきれたのはサッカーが好きな思いと周りの人の支え、そして何より一緒に活動していたメンバーのおかげ。
部活に行けばプロを目指して全力でサッカーに打ち込んでいる選手の姿。
その姿を日々近くで見ていたからこそ、この人たちのためにもマネージャーと学連を両立して頑張ろうと思えた。
また、同じようにチームのために動く学連メンバー。
マネージャーと兼任、選手と兼任、専属と様々な境遇の中で各々が役割を全うする姿に刺激を受けた。
このような活動を通して私は自分だけのために行動するよりも、誰かのために行動する方がやりがいを感じることに気づいた。
しかしそこで大事になってくるのはこの「誰か」とはどのような人なのかということ。
私の中での「誰か」とは何かに全力で取り組んでいる人であり、そういう人のためならやりがいを持って動くことができる。もちろん友達や家族も。
全力で頑張る姿を周りに見せるのが恥ずかしいと思って一生懸命出来ないという人もいると思うが、全く恥ずかしいことじゃないと思う。
むしろ社会人になっても一生懸命何かに全力で取り組む姿ってめちゃめちゃカッコいい!!
適当にこなしているだけの人のためへの行動はやりがいを感じないし、なんでこの人のために動かなければいけないのかなという気持ちが強くなる。
だからこそマネージャーをするのも社会人チームならどのチームでもいいわけではない。
今私がCriacao Shinjuku Procriarでマネージャーを続けているのは選手、スタッフの全力で仕事・サッカーに取り組む姿や覚悟を見て私自身もその一員でありたいと思っているから。
自分自身と向き合い、仲間と向き合い成長していける環境。
このチームに入団していなかったらこんなに自分自身と向き合う機会は多くないと思う。
入団して1番自分自身と向き合ったのはマネージャーを継続するか決める時。
初年度がコロナ禍だったこともありグラウンド外で選手となかなかコミュニケーションがうまく取れずにしんどい思いをしていた中で翌年もマネージャーを継続するかすごく悩んだ時期があった。
自分自身と向き合う中でまだまだ出来ることがあると感じたし、周りの人たちにも色々と話を聞いてもらったことによって覚悟を持って継続するという決断ができた。
相談にのってくれた方々には感謝しかありません。
この時期があったからこそ、決断した後はより一層チームの力になれるようにという気持ちも強くなった。
最高な笑顔でシーズンを終われるように今シーズンもメンバーと一緒に全力で取り組み、一緒に成長していきたい。