互いを信じて疑わない。チームで掴んだ今季5勝目。
・筆者:芥川(#7)
・試合結果
Criacao Shinjuku Procriar 2(1-0,1-1)1 Intel Biloba Tokyo
・得点者
前半31分 Procriar 鈴木優太朗(#9)
後半8分 Intel
後半31分 Procriar 野沢玲(#20)
90分間自分と味方を100%信じて戦う。
前節の敗戦から1週間。今一度チームと個人の在り方、目指すべき場所についてみんなで考えた。
シーズン初めての2連敗を喫し、一瞬立ち止まり迷ってしまっていたかもしれない。
そんな時は一旦立ち返る。
僕らが積み上げてきたもの、進む方向に間違いはない。きつい時も上手くいかない時もある。そんな時こそ互いに助け合い、刺激し合い、時に引っ張り上げながら共に進んでいく。そんなチームでいられる為の1週間を過ごして迎えた1戦だった。
今節の相手はIntel Biloba Tokyo。自信を持って常にチャレンジし続ける。そんな試合にしたいとアップから全員で声を掛け合い、最高潮の雰囲気でキックオフを迎える。
Procriarボールでキックオフ。
試合序盤優勢に出たのはIntel。セットプレー、ロングスローと危険なシーンが続き、シュートまで行かれるが枠は捉えられず。立ち上がりの失点は絶対に避けたい。チームのストロングである#9鈴木、#11本田、#8小坂のスピードとテクニックで、まずは陣地をひっくり返したい。少ないチャンスでもゴールを奪える彼らなら相手のミス1つで得点に繋げてくれる。対峙する相手ディフェス陣は常にリスク管理をしなければならない。
Procriarが少しずつボールを保持する時間を増やしていく。
前半17分。#19戸部、#8小坂、#7芥川、#15三重野が繋がりまくった距離感でボールを運びサイドを突破。クロスを上げるがシュートまでは行けず。
中々フィニッシュまで至らずにいたが、その時は突然訪れる。#15三重野のクロスから相手のハンドを誘いProcriarがPKを獲得。
キッカーは#9鈴木。チームの期待を背負い助走を取る。#2近藤からは「大好きだぞ」の声。
このチャンスをきっちり決め切りProcriarのエースが待望の先制点をチームにもたらす。
その後お互いにチャンスは作るが決め切る事はできず、そのまま前半終了かと思われたがここでアクシデントが起きる。
ルーズボールに#11本田と相手キーパーが接触。脳震盪によりピッチを離れる事となる。
ここで前半終了。チームとして狙いたいところ、やるべきことを明確化して後半に備える。
Intelボールで後半キックオフ。
前半同様、立ち上がりにファールを重ねてしまい押し込まれる展開が続く。
そして後半8分。フリーキックから中で合わせられゴールを決められてしまう。
失点後こそ試されている。焦らずやるべき事をしっかり統一する。試合のペースを再び握れるようベンチメンバー含めチーム全員が前向きな声を掛け合い、顔を上げる。
少しずつマイボールの時間が増える。
後半から出場の#17中山の突破がチャンスを演出する。しかしシュートまでは繋がらず。
ここでProcriarは#10奥野、#5吉田を投入。攻撃の更なる厚みを図る。
カウンターから#10奥野が絶好のチャンスを迎えるがシュートは打てず。
それ以降、暑さからか少しずつお互いに運動量も落ちてきてオープンな展開が続く。両チーム中々良い形まで持って行けず、時間が刻々と過ぎて行く。
#2近藤から「ここだ!この時間!やろう!」の声。外からも#41札野、#16岡村、#18西川が絶やさず声をかけ続ける。
きつい時こそチームの為に戦う。走る。声を出す。互いを信じ、勝利に向かってもう1つギアを上げて行く。
後半38分には#13米田を投入。とにかく熱い男がピッチに。
そして遂に待望の瞬間が訪れる。
後半41分。#2近藤のインターセプトから#10奥野に繋ぎ、そのままクロス。相手が少し触ったボールは#20野沢の元へ。ワントラップからそのまま左足を振り抜く。
ゴールに吸い込まれ見事勝ち越しを果たす。
試合終盤。何度かピンチを迎えるが、#14滝澤、#6佐々木のカバーリングと#12の公文のコーチングにシュートまで持ち込ませず。
そしてここで終了のホイッスル。連敗を2でストップさせ次に繋がる勝利を収める事が出来た。
前節の敗戦から学び、積み上げたものが勝ち点3として最高な形に繋がった。しかしProcriarはまだまだこんなとこでは終わらない。在るべき姿を再認識しこの勝利を自信に変え、でも慢心せず、また次の試合に向けてチーム一丸となって準備して行く。
仲間の為に走れるか。声を掛けてあげられるか。同じ方向を向き、互いを信じ、1歩ずつまた進んで行こう。応援して下さる全ての方々に勇気と感動を届ける為に。