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激闘の90分。ここからが本当の勝負。
【筆者:小坂(#8)】
【試合結果】
Criacao Shinjuku Procriar 1(0-0,1-0)0 三菱養和サッカークラブ
【得点者】
後半11分 本田(#11)
前節の大敗から2週間が経った。
この一戦の勝敗が今シーズンのプロクリアルの運命を変える。誰もがそう感じていたことだろう。
ここまでのリーグ戦の戦績は2分1敗。
関東昇格を目標とする我々にとっては決して満足できるものではない。今日の一戦を落とせば、「昇格」から「残留」に目標を変更しなければ…なんてことになっていたかもしれない。緊張、不安、恐怖、興奮、大きな重圧を抱えながらも全員が同じ方向を向き、顔を合わせ勝利を収めることができたのは我々にとって大きな一歩だったと言えるだろう。激闘の90分間を下記に綴る。
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吹き荒れそうな雨とともに試合開始のホイッスルが鳴った。前半立ち上がり、2トップの#9鈴木と#11本田の背後にボールを送り込むプロクリアル。勢いと共に相手が嫌がるエリアから攻め込んでやろうという作戦だ。
前半8分、カウンターから得たコーナーキックに#13米田が合わせるもゴール隅に外れる。徐々に相手もビルドアップを始め、良い形からの攻撃があまりできなくなっていく。すると前半20分、ボールを受けた#15三重野がドリブルで敵陣に侵入するも2タッチ目が大きくなり、決死のスライディングでカバー。しかし足裏が相手足首に入ってしまい退場となってしまう。
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早い時間帯での退場はイレギュラーであったが、若杉(今期からコーチ)と#6佐々木の迅速な判断により、フォーメーションを変更。
選手たちはすぐにその判断と意図を理解して前線組の快速を活かしたカウンター攻撃に転じた。
ベンチサイドとピッチ内選手との迅速な連携に私はプロクリアルならではの「青春」と「絆」を感じた。
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ここからは我慢の時間帯が続く。
ピッチ全体を広く使って攻撃をしてくる相手に対して誰か1人でも自分勝手なことをしてしまえば隙が生まれピンチを招いてしまう。
GK#12公文と最終ライン#2近藤、#13米田、#20野沢、#18西川を中心にコンパクトな陣形を保ちながら、カウンター攻撃を狙えるそのときを伺った。
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そして、そのときはやってきた。前半40分、#7芥川の見事なスルーパスに抜け出した#9鈴木がシュートを放つもゴールポストに阻まれてしまい得点ならず…このチャンスを機に良い気流に乗ったプロクリアルは、前半45分、#5吉田の縦パスを受けた#7芥川がクイックにスルー、それに反応した#9鈴木が相手GKと1対1の場面を作り出すも、シュートを阻まれてしまう。得点こそならなかったが、後半に繋がる燃えるような内容であった。
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後半も同様に我慢の時間帯が続く。
後半8分、セカンドボールを拾った#11本田からサイドを駆け上がった#5吉田にスルーパス。そのまま#5吉田がクロスを上げるもタイミングが合わず、得点には至らない。
10人と1人少ない中でも、ボランチの#19戸部、#5吉田がセカンドボールを回収することで攻撃に繋げることができる。セカンドボールの大事さを改めて気づかされる。
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そんなセカンドボールに今度は#20野沢が反応した。後半11分、ヘディングで#11本田にパスをすると、振り向き様にシュートを放つ。汗と雨に打たれた無回転シュートはゴール左隅へと吸い込まれ、待望の先制点が生まれる。
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試合終了まであと34分。
チャンスを作ることもできるし、逆転を許してしまいそうな時間。この時間は本当に長く感じた。ここから相手の反撃がプロクリに襲いかかる。立て続けにセットプレーで攻め込まれるも、頼れるキャプテン#2近藤が声を張り上げ、統率した守備で得点を許さない。
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後半20分、ここで快足アタッカー#10奥野、後半40分#17中山が投入される。彼らは攻撃の選手で、個人としても結果を出したかったと思うし、得点を取りにいきたかったと思う。ただ自分のやりたいことよりも、やらないければいけないことを優先してチームとして勝つことを選んだ。
そんな彼らの姿勢を見たときに、私はまだまだ未熟だなと感じたし、私たちはもっと多くの人に「感動」を創造できる集団であると確信することができた。
そして試合終了。東京都1部リーグ初勝利。
本節、激闘の90分であったがチーム全員で声を張り上げ、闘い抜き、懸命に走った結果勝利を収めることができた。
この一戦は次に繋がる貴重なものとなった。ただ我々の戦いはまだ終わりでない。むしろスタートだ。
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この先、一戦も落とすことはできないし、本当の意味で「問われる瞬間」にたくさん出会うだろう。そんなとき、我々はどうあるべきなのか、何を信じるべきなのか、今後チームとして良い方向にいくかもしれないし、もしかしたら崩壊するかもしれない。
だけど、そんな時には支えてくれる人を思い出そう。家族、友人、恋人、そして仲間。プロクリアルに関わってくださるすべての人たちに幸せと感動を与えよう。
プロクリアルには、
その可能性があると信じている。