Criacao Shinjuku Procriar 2点のビハインドを取り返すも逆転ならず 2-2|東京都リーグ2部3ブロック 第12節 試合結果
約2ヶ月ぶりとなる公式戦。試合前から「2回目の開幕戦」とチーム一体となって臨んだ一戦は、大荒れの天候での試合となった。
試合前には、チーム唯一のYouTuberでもある三富(#22)が作成したモチベーションムービーを全員で視聴した。
”闘う・走る・声を出す”を体現し、絶対に勝たなければならない一戦の中で、
チームの様々な感情がひとつになって勝ち点3の獲得を目指す。
大雨の中での試合となったため、キックオフから両者ロングボールでの試合の組み立てとなる展開。三菱商事サッカー同好会は長身FWを中心とした攻撃。プロクリアルはロングボールとショートパスを使い分けながらの攻撃。
それでも、押本(#3)や佐々木(#6)、小椋(#13)などの相手の高いFWにも負けずに競り勝ったり、中山(#17)奥野(#10)を中心としたサイドからの攻撃で相手のゴールに迫っていく。
お互いにチャンスを作りきれない中、前半27分 奥野(#10)のクロスボールから田口(#15)が相手DFと交錯する中でゴールネットを揺らす!しかし、ここは惜しくもハンドの判定。幻のゴールとなった。
徐々にチャンスの兆しが見え始める。
前半31分
下浦(#27)→上原(#4)→野沢(#20)→田口(#15)→奥野(#10)と繋ぎ、ゴール前でクロスが相手の手に当たったかのように見えたが、結果はノーハンド。猛攻を仕掛けるも得点は奪えず。
前半35分
一進一退の攻防が続くも、相手のカウンターが牙を剥く。
相手左サイドから右サイドに展開。
一瞬の隙をつかれクロスから鮮やかなダイレクトボレーによって失点。相手にワンチャンスを掴まれそのまま前半が終了。
これまで積み上げてきたビルドアップや相手のスペースをつく動きなど、自分達でやるべきことを整理しながら後半を迎える。
前半と同様のメンバーで後半を迎えたプロクリアルだが、後半開始直後の相手の狙いすまされたコーナーキックから失点。
0-2と差を広げられてしまう。
そんな中でも変わらずに勝利に向けて自分達で作り上げてきたサッカーをプレーし続ける。焦ってプレーをする事が何よりゴールを遠ざける事は全員で共通認識が取れていた。
後半に入ってからプロクリアルのボール支配率は変わらず、丁寧なビルドアップや裏への飛び出し、2列目からの飛び出しなど、個々人が判断して、スペースを共有し合いながら相手ゴールに迫る。
後半13分
右サイドからのクロスを髙橋(#11)がゴール前で相手をかわしシュートを打つも惜しくも左に逸れる。
プロクリアルの勢いと走力が相手チームを上回ってきた。
その直後の後半14分
コーナーキックを得たプロクリアルは、一度相手にクリアされたボールを繋ぎ、佐々木(#6)が鋭い弾道のアーリークロスをあげ、
前線でゴールを狙っていた髙橋(#11)が見事なダイビングヘッドでゴール!
ボールを即ゴールネットから回収し、逆転に向けた狼煙を上げた。
一度おさまった雨が勢いを増して降り出した瞬間と共に、プロクリアルも勢いを増していく。
後半19分
下浦(#27)OUT→伊東(#8)IN
この采配が見事に功を奏した。
後半25分
佐々木(#6)→野沢(#20)→奥野(#10)と1998年世代が左サイドを崩し、クロスを上げるが相手に一度当たりボールは空中へ。
伊東(#8)が渾身の力を込めたヘディングシュートは相手キーパーの手に触れながらもゴールに吸い込まれた。
2-2の状況で試合終了まで残り20分。
ここからさらにプロクリアルの猛攻が始まる。
後半27分
上原(#4)のミドルシュートが炸裂するも、惜しくもバーに直撃。
髙橋(#11)から中山(#17)へ繋いだシュートは相手をかすめながら僅かにバーの上。
後半30分
フリーキックをリスタートし、小椋(#13)から、奥野(#10)ヘディングシュートはポストを逸れた。
後半35分
続け様にコーナーキックを得たが、ゴールには至らず。
雨はさらに勢いを増した。
後半43分
小椋(#13)のクロスから奥野(#10)が飛び込み、髙橋(#11)、中山(#17)がゴール前に飛び込むも相手キーパーの好セーブに阻まれる。
望みをかけて、
上原(#4)OUT→若杉(#7)IN
中山(#17)OUT→岡村(#16)IN
後半45分+3分
田口(#15)からのクロスから岡村(#16)のヘディングシュートはポストの横へ流れた。
終了の笛が鳴りここで試合終了。
全員で勝利を掴みにいった中、掴みきれずに引き分けとなった。
「サッカーで勝ち続ける事の難しさ」を感じ、本当に信頼し合えるチームとは何かを問いながら戦っていくしかない。
2週間後に控えるエリース東京クラシック戦に向けて、お互いがお互いを高め合えるのか。
圧倒的な個を確立していけるのか。
試合数日後に行われたチームでのMTGでは、
自分史上最高の1年にするかどうかは、自分次第であると投げかけられた。
自力優勝が遠のいた中で、もう一段ギアを上げ切ることもできるし、止めることも出来る。
間違いなく前者を選択する自分達であることを誓い合いながら、また日々鍛錬を続けていく。
筆者:伊東渉