お店巡り企画 #5 大久保『瀧元』
お店巡り企画の第5弾、今回はクリアソン新宿の選手たちも足繫く通う、大久保・百人町【 瀧元 】(タキゲン)のマスター・滝沢さんと岡本さんにお話を伺ってきました。
実は瀧元さんはクリアソンが創設時にはじめて居を構えたビルの一階にお店を出していて、クリアソンがまだ社員3人の頃からお世話になっているお店でもあります!
Q.お店を始めたきっかけを教えてください。
A.(滝沢さん)高校を出てから、大学に入学したものの、勉強が嫌いで全然学校には行かなかったんです。半年くらいそんことしてたら学校から家に電話がかかってきて、それが親父にバレて怒られたんです。
それで「お前は学校なんか行っても仕方ねぇ」って言われて、親父の知り合いのお店で修行することになったのが料理の道の始まりです。
昭和46年、29歳のときにそろそろ店を出せって親父に言われて、親父からお金を借りて店を出すことになったんです。
今じゃこの周りもビルが立ち並んで人がたくさん行き来してますけど、当時は周りも平屋の建物ばかりで人通りも少ないし、夜になれば新宿駅のホームのアナウンスもハッキリ聞こえてくるほどだったんですよ。だから、ここに店なんか出しても潰れるって近所に人にも言われましたね。(笑)
でも、そんな風に言われてましたけど、若かったのもあって後先考えずダメもとでいいからやってみよう、やってみればなんとかなるだろうと思って始めたんですよ。そしたら最初の3か月くらいは本当に全然お客さんが来なくて、嫌になって辞めたくなりましたよ。(笑)
Q.何がきっかけで上手くいき始めたんですか?
A.(滝沢さん)もともとは大衆酒場にしたくて始めたんですけど、あまりに上手くいかないんで、何が違うことを始めなくちゃと思って「魚」にこだわって料理をすることにしたんです。それから毎朝築地に通って、あまりたくさんは仕入れられないから、そのぶん自分の目で選んで買って。
あと、今出してる料理もほとんど自分で考えた料理なんですね。マグロの喉元の煮込みだったり、鱈どうふだったり、そういった料理が評判良くて、お客さんがお客さんを呼んでくれるようになっていったんです。それが半年ぐらい経ったときですね、3か月でやめなくて良かったですよ、来年で50年になりますからね。(笑)
Q.お店の名前の由来を教えてください。
A.(滝沢さん)私の名前が滝沢なので「滝」を「瀧」にして、そこに「源」っていう字をつけて「瀧源」にしようと思っていたんです。「源」っていう字が「源義経」とか連想できて強そうでカッコイイなと思ってて。(笑)
けど、女房が姓名判断できる友人に相談したら、「源」はやめたほうがいい、「元」にすれば自然と人が寄ってくるお店になるって言われたらしくて、女房がそこまで言うんだったらそれでいいよって自分が折れて、「瀧元」に決まったんです。(笑)
Q.大久保や百人町といった街や、お客さんに対する想いを教えてください。
A.(滝沢さん)住めば都って言いますけど、やっぱりその通りで、今じゃこの場所が一番好きですね。街には良い方が多いですし、毎日のようにここで働いて、たまにはどっか食べに出かけようとしたって結局すぐ近所のお店に行っちゃいますね。本当にいい街だと思います。
お客さんでいえば、ウチのお店は良いお客さんに恵まれたなといつも思っています。何十年と通い続けてくれている方もいますし、みんな家族のように来てくれるから、そんなお客さんたちの顔見ると元気もらいますね。クリアソンの選手たちも息子とか孫みたいな感覚ですから。(笑)
(岡本さん)
ここ数年で百人町も多国籍化が進んでいて、それが街の特色にもなっているので、そういった方たちとの関わり方もこれからすごい大事だなって考えてますね。今までの日本の良いところ、瀧元のやり方を守りつつ、この街の特色も大切にして付き合っていきたいなと思います。
Q.最後に、クリアソンが上の階に入ってきた時の印象を教えてください。
A.(岡本さん)クリアソンの印象というよりかオカモッチャン(#50岡本達也)の印象が強く残ってるね!
ある日、店の前で若い青年がタバコの吸い殻を拾ってくれてて、こんな青年がいるもんなんだなと思っていたら、何日か後に丸山社長がその青年を連れてきて、それがオカモッチャンだったんだよ!一流の選手は流石だなって思ったんですよ!(笑)
(滝沢さん)オカモッチャンもそうだけど、丸山社長をはじめクリアソンのみんなが礼儀正しくて感じが良かったんですよ!良い人たちが上に入ってきてくれたなぁって嬉しかったですよ!こういう若い人たちを見ると、自分もまだまだ頑張ろうって思えましたね!
インタビューしてみて
実は岡本さんはバレーボールで実業団に入るほどバリバリのアスリートだった方で、引退後に脱サラして瀧元に入った経緯があります。その瀧元に入る決断をしたときの話も聞いたのですが、その話がずっとサッカーだけやってきた自分にも痛いほど刺さる話でした。まだまだ聞きたい話が沢山あるので、シーズンオフには美味しいお魚料理とお酒を楽しみながら、お話の続きをさせていただきたいなと思いました。
【瀧元】
INSTAGRAM
東京都新宿区百人町1-23-7 📞03-3371-3789
大久保駅南口より徒歩2分、新宿駅西口より徒歩12分。
※東京都からの営業時間短縮要請に伴い以下の営業時間です※
【月-金】11:30〜14:00 / 17:00〜22:00 (L.O 21:30)
【土】ランチ営業のみ
【日祝休み】