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就活生と新聞を読み解く Abe's Picks ~第121回小坊主の進路教室 振り返り~


こんにちは。Criacao(クリアソン)の小坊主こと竹田です。

第121回小坊主の進路教室は、就活生と弊社阿部が一緒に新聞を紐解く「Abe's Picks」を開催。朝7時〜のこの朝活小坊主に参加してくれた猛者の中から、関西学院大学硬式野球部の三和くんが書いてくれました!

三和くん、ありがとう!!!

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20201006 今の世の中を紐解くAbe’s Picks

今日議論した話題は4つあります。
・ANA/JAL合併案について

・NTTがNTTドコモにTOB実施

・近大サッカー部大麻所持事件


・プロ野球とJリーグが観客の野次に対しての対応を協議


中でも私が興味を持ったANA/JAL合併について学びを発信します。

合併するとなると最初のコストは莫大なものになる。そして合併したとしても内部での対立が発生することもあり得る(どちらが社長の座につくのか・・・など)。そんなことも踏まえると合併にはかなり慎重になるというのが現実である。

両社が考えていることとして、
中長期的に航空業界がどうなるかがポイントになっているのではないか。すなわち、短期的には振るわなかったとしても10年後にかつての賑わいが戻るとするなら合併する必要はないのではないか?という方向になる、というお話がありました。(意思決定の仕方は部活でも同じで、短期目線だけでなく中長期でどう乗り切るか、それぞれの目線を大切にすべきということもお話しされていました。)

合併すると航空業界の中で独占が強まり価格等が値上がり利用者にも不便をきたす問題が生じるのでは?という質問に対して、阿部さんは起きないだろうという考えでした。政府が株を持っているのでそちら(株主)の意見も聞かないといけない、つまりは仮に独占した形になっても急に値段が跳ね上がることはないということでした。株主の意見を聞くことが必要であり、今後企業分析する際に株主構成を見ることも重要だと思いました。

-------------------------以下は私の私見です-----------------------------------
そもそもANAとJALは何が違うのか?を知らなかったので考えてみました。カッコ内は参照元です。

ANA

JAL
安心と信頼を基礎に、世界をつなぐ心の翼で夢にあふれる未来に貢献します
経営理念(各社HP)
全社員の物心両面の幸福を追求し、
一、お客様に最高のサービスを提供します。
一、企業価値を高め、社会の進歩発展に貢献します。
出資:スカイマーク
出資・共同運航:ソラシドエア、AIRDO、スターフライヤー
連結子会社:ピーチ・アビエーション
主な傘下企業
(日経業界地図)
共同運航:フジドリームエアラインズ
出資:ジェットスタージャパン
完全子会社:ジップエア・トーキョー
変化に挑戦し、グローバルマーケットで新たな価値を創造できる人材
求める人材(四季報)
感謝の心と、謙虚な学び
果敢に挑戦し、最後までやり遂げる
採算意識を持つ 他
国際線旅客事業
今後力を入れる事業
(四季報)
航空運送事業、新規事業
LCC市場を拡大しようと積極的な投資(LCCブランドが傘下にある)
強み
(https://www.in-fra.jp/long-internships/articles/4322)
一度経営破綻し、会社の状態をリセットして強い経営体制を作り上げた。既存事業に集中

今までこの二社の違いというのはあまり知らず単純に航空会社として一括りに考えていましたが、細かく見るとかなり違う面が見えてきました。
例えばJALの求める人材にある「採算意識を持つ」は学生に提示するものとしてとても珍しい視点だと思います。一度経営破綻したからこそ、収益を上げることにより敏感なのだと感じました。一方でANAの「変化に挑戦」というのは海外展開への意欲が反映されたものだと思います。(JALの「既存事業に集中」するスタンスとは正反対だと感じました。)
またJALの企業理念にある「全社員の物心両面の幸福を追求」というのもユニークだと思います。社会に貢献する以前に社員がどうあるべきかを理念に表現する企業はあまり目にしたことがありません。

このような違いがある中で二社の合併というのはとても難しいのではないかというのが自分の考えです。それぞれ大切にしている価値観が違いすぎます。
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Criacao 小坊主(竹田)

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