小雨降る海岸からの富士山
今朝散歩でいつもの海岸に来てみるとどんよりとした雲が広がり、時々細かな雨が顔に当たるような天気でした。
日の出なんて当然望めないのですが、特に東の方向はグレー一色の憂鬱になってしまう空でした。
このグレー一色の空は北側も南側もほとんど同じでした。
ただ、西の方向だけは雲が多いながらも徐々に雲が薄くなっているようでした。
海岸に到着したときから弱い雨が降っているにもかかわらず黒々とした富士山がはっきりと見えていたのが印象的でした。
いつものように東側の写真を撮りながら雲が消えたり薄くなったりしないかとしばらく見ていたのですが、全く変化ないようだったので諦めて波打ち際から海岸の遊歩道に戻ろうとしました。そのとき何気なく西の方向を見ました。
すると驚いたことに富士山の上部が弱い光を受けたように黒から紫っぽい色に浮かび上がっていました。
細かな雨が降っている中でこんなに美しい富士山を見るのも珍しいことです。
富士山の上部に目を凝らしてみてみると、紫色というより白っぽく見えるところもあります。雪が降っていたわけではありません。
きっと早朝の時間帯で富士山の赤い溶岩にも霜がいっぱい付いていたのでしょう。
そのために白っぽくも見えていたのだと思います。
今朝は東の方向を見て憂鬱になり、西の方向を見て感動する海岸の景色となりました。
雨が降っても富士山好きにはうれしい朝でした。