シダ帝国(シダ好きにはたまらない上高地)
春浅いころには葉っぱをぐるぐる巻いて閉じており、それが解けるようにして上に伸び、成長して盃のように広がるオシダ。
上高地にはオシダの群生地があちこちにあります。
大きな木々の下、木漏れ日程度の光が入る所で大きく育ち、あたりを占拠しているかのようです。
なんとなく太古の世界に迷い込んだような独特の雰囲気になります。
どこまでも広がっていそうなシダの群落、そのままもっと奥にまで入って行きたくなるような世界を作っています。
私はこのようなオシダの群落が結構好きで、シダに囲まれた場所でコーヒーなどを飲みながらボーっと見ているような場所と時間があればよいなと思ってしまいます。
この太古のようなシダが一面を占拠して繁栄している世界を、私は勝手に「シダ帝国」と名付けています。
帝国の中では他の植物はシダの周りに従うように生えて育っています。
上高地では梅雨入り前ごろには、まだ葉っぱがぐるぐるに巻かれて、これから大きくなるぞというものから、葉っぱが解けてきたもの、そして完全に開いたものまでさまざまな形で出会うことができます。
私はシダが好きではありますが、様々な種類のシダを見分けることはできません。ただ、上高地ではこのオシダが圧倒的に多いと思います。
シダ好きならもっと多くのシダを発見するのではないでしょうか。
シダ好きにはたまらない場所だと思います。
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