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人間に対しては無視をすればよい・上高地の猿

上高地を歩いていると大体どこかで猿に出会います。
昔は、人間が歩くようなところにはおらず、高い木の上や人の踏み込めないような木々の茂った中で活動をしているのを遠くから見られるという程度のことでした。
ところがこの5,6年は堂々と人の散策道や登山道を歩いています。
橋の上やさらには明神池に行く前にある穂高神社の鳥居の上で遊んでいる猿もいました。
人間は自分たちに危害を与えないということを学習したのでしょうか。
先日は明神から徳沢に向かう道でかなりの集団で猿がこちらに向かって歩いてきました。
一匹、二匹と私の横を通り過ぎていくので、ちょっとカメラを向けると、わざと立ち止まります。でも襲い掛かったりもしません。

カメラを向けると立ち止まってしまった猿

そこで「ちょっとこっち向いて」と言ってみたら、驚いたことに顔を私の方に向けるのですが、目を合わせることはしません。
違うところを見ているのです。

呼びかけるとこっちを向いてくれたようですが、目が違う方を見ています。

そしてまた通り過ぎたら次は数匹の猿が一緒にやって来ました。そして私がカメラを向けると一斉にその場でじゃれ合って、再び過ぎ去っていきました。

いきなり私の前でじゃれ合う猿

その次は私の前に来るといきなり木の上に乗りそこで私を警戒するわけでもなく毛繕いをするのです。

私の存在を気にも留めず毛繕いする猿

上高地も人が多く入って来るようになり、多分当初は警戒をしていたのだと思いますが、猿はいち早く人間は自分たちに危害を与えないことを学習してしまったのでしょう。
無視さえしていればよい。
とにかく無視していればいいんだよとね。


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