着物のルールが多い理由
着物って色々なルールがあり
複雑で難しい
そのようなイメージを
お持ちの方も多いのではないでしょうか…
その要因は
歴史を振り返ると見えてきます。
女学校教育
明治時代に女子の中等教育が始まりました
良妻賢母を養成する目的で
礼儀作法の教育があり
その中に着物に関するものもありました
従来の着物のルールに加え
西洋の小物を取り入れ
ルールは増えていくのです
花柳界
歌舞伎や遊郭の文化を
継承する人たちの世界で広がった
垢ぬけていて色気のある下町庶民のルール
「粋な着こなし」と言いますが
この流れをくんでいます
茶道の世界
もともとは男性の文化教養でしたが
江戸時代後期には
武家女性のたしなみとしての
お稽古事になります
明治時代には茶道を習うと
礼儀作法が身に付くと
庶民の女性たちが習い始めます
茶道からうまれた着物のルールもあります
戦前は
女学校教育、花柳界、茶道と
それぞれが独自のルールとして存在し
戦後になるとそれらは混ざり合い
複雑化していきます
一方からみれば正解でも
もう一方からみれば
マナー違反になることも…
時代とともに着物に対する考え方も
変わってきています
重要なことはTPOを考え
周りに不快を与えないこと…
それはお洋服も同じですから
着物だからと難しく考えず
相手に好感を持っていただくことを
意識しましょ♪