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No.21 学生団体YUZU -温泉地の活性化を通じた笑顔で溢れるまちづくり-

こんにちは!学生団体CRENECTIONの徳竹奈央です。今回取材させていただいたのは、学生団体YUZUの代表の椿卓己さん、副代表の荒籾ひかりさん、鈴木悠里さんです。
学生団体YUZUは神奈川県湯河原町を拠点とし、地域活性化や温泉地活性化に取り組んでいる団体です。学生団体YUZUは令和3年3月10日に設立され、現在は大学2,3年生の25名(取材当時)のメンバーが所属しています。温泉地活性化のために企画・プロモーションなどを行う温泉地活性部門と、団体内の交流や活動の発信などを行う団体内活動部門があり、それを中心に様々な部署を展開しています。

活動を始めたきっかけ

代表の椿卓己さんに学生団体YUZUを立ち上げたきっかけについてお聞きしました。
立ち上げたのは、椿さんが大学1年生のとき。当時はコロナが蔓延していて、なかなか思うように動けないまま半年が過ぎ、何もしていない自分に嫌気がさしたそうです。そこで、椿さんはあることを思い立ちました。

もともと一人で温泉旅行やサウナに行くことが好きでした。草津や箱根などの有名で盛り上がっている温泉地の他にも魅力のある温泉地はたくさんあるのに、なぜ人が訪れないのだろうと疑問に思ってから、何か自分にできることはないか、何か自分で挑戦してみたいということで団体を立ち上げました。

そこで、温泉地を活性化する学生団体YUZUが始動しました。

これまでにどんな活動をしてきたか

  • まち歩きのイベント

  • 竹灯籠という灯篭のイベント

  • SNSで温泉地の情報発信

  • 他団体交流会

まち歩きのイベントは、神奈川県湯河原町で東京都内の学生を集めて何度か行ってきたそうです。理想の姿として、参加者がこのイベントをきっかけに湯河原に2回3回と足を運んでくれることを考えることがイベントのモチベーションになっているとお聞きしました。他団体交流会では、グループディスカッションやゲームを通して団体同士が仲良くなれるような交流を行っているそうです。グループディスカッションでは、「理想の温泉とは」などをトークテーマとして設けて活発な話し合いを行ったとのことです。


2/4に行われたまちあるきイベントの様子


竹灯籠のイベントの様子

現在どのような活動をしているのか

現在は3/18に控えている「POP UPゆず湯」というイベントに向けて準備を行っているそうです。(取材日:2/22)
「POP UPゆず湯」というイベントは、穴場温泉と言われる温泉地を東京にギュッと集め、温泉地を体験できるようなブースを設けて東京や関東の大学生に楽しんでもらうというもので、東京四ツ谷のTOMOSUBAで行います。このイベントでは三つのブースを設けるそうです。一つは埼玉県の小鹿野温泉という歌舞伎と滝が有名な温泉地の、滝の音・風・水しぶきを4dで楽しむことができるブース。二つ目は、湯河原温泉の成分を濃縮し販売している瓶を足湯に入れて楽しめるブース。そして三つ目は、梅が有名な群馬県の磯部温泉のブースで、そこでは梅シロップやソーダを作って楽しむことができるそうです。ターゲットは、主には大学生ですが、高校生やお子様連れなど幅広い年齢層をターゲットとしています。

実は私も温泉巡りが大好きなので、なかなか行くことができない三つの温泉地を一つの場所で堪能できるというのは温泉好きにとってもたまりません。実際に五感で体験しながら各温泉地を楽しめるという点でも、とても心惹かれるイベントですね。


3/18に行われたPOP UPゆず湯の様子

活動をする上で大事にしていること

活動をされている中で大事にしていることをお一人ずつお聞きしました。

代表の椿卓己さんは、このように話してくださいました。

活動して2年くらいで、ワクワクすることって大事だと気付き始めました。立ち上げたきっかけも結局、理想の姿として友達が沢山できていて、温泉を盛り上げられたらいいな、楽しいだろうなという風な思惑で、ワクワクして始めたんです。

たしかに、ワクワクという純粋な好奇心は1番の原動力になりますし、何よりやっていて楽しいので何事も前向きに進めていくことができますよね!

鈴木悠里さんはこう話します。

地域を通して活動しているときは自己満足にならないこと。私たちのやりたいことだけではなくて地域の人たちが何を望んでいるかを考え、役場、観光課、地域の事業者の方など地域の人と話し合ったり協力したりして地域の方のニーズを把握し、地域の人と私たちがどちらも笑顔になれるイベントづくりを心掛けています。

地域で何か活動を起こす前にきちんとその地域のニーズを把握しておくことは、地域と団体との相互に利益をもたらしてお互いに消費されない関係をつくることにとって、とても大切ですね。

また、代表や団体全体のサポートをされている副代表の荒籾ひかりさんは、このように話します。

団体内からは離れたところの客観的な視点で物事を見るということはいつも大切にしています。特にメンバーのやりたいことが出た時に、今の状況やこれからのYUZUを考えた時にそれにどういうメリットがあって、どういうところが繋がっていないよねというような客観的視点を大事にしています。また、何をやるにしても目的と対象を大切にしています。どのような目的でやっていて、対象は誰かということを改めて認識するような一言を心掛けています。

判断基準に客観性を持っていることは、主観によって団体の目的を見失ってしまうことを防いで常に軌道修正をしながら進めていくことができるので、団体にとってとても重要な役割を果たされていると感じました。

また、椿さんには団体の代表として大事にしていることもお聞きしました。

メンバーの意見を聞き入れることです。僕だけで団体ができあがるものじゃないし、団体はみんなのものでもある。だから、みんなの意見を取り入れて、ああしたい、こうしたいと言われれば真剣に考えて取り入れるようにしています。

これからの活動について

今後の活動の方針についてお聞きしたところ、学生団体YUZUは横のつながりを増やしていきたいと代表の椿卓己さんは話します。

地域活性化系でも全国にはいろんな団体があり、まだ繋がれていない団体とも繋がっていくことで知らない地域に足を踏み入れるきっかけを与えてくださったら私達も活動のヒントにもなりますし、お互いに切磋琢磨できる仲間も増えると思うので、これからは横のつながりを増やしていきたいと思っています。

今後の抱負

荒籾ひかりさん:「団体としても個人としてもしっかり次の世代に継承していくことが自分の中で大きいです。今やっていることを自分の中でも整理して、それを次に伝える相手も選んで、ちゃんと繋げて卓己さんが代表を退いても代表の理念を継承し、YUZUとして活動を継承できるように環境を整えておきたいです。また、大学1,2年生などフレッシュなメンバーを集めて、地域活性化に興味のある人やその時点で地域系を勉強していない人でも興味のあることをYUZUの活動を通して見つけたり、学びを増やしたりできるような環境も整えていきたいです。」

鈴木悠里さん:「今、湯河原温泉を拠点にしているので湯河原温泉との結びつきがありますが、磯部温泉や小鹿野温泉など他の温泉とも結びつきができ始めているので各温泉地との結びつきを強くしていきたいです。地域のつながりを強くしていき、いずれはYUZUがそれぞれの温泉地との繋がりを深くして、温泉地の地域活性化につながる大きなイベントや仕組みづくりをしていきたいです。あとは、とりあえず楽しく活動していきたいです!」

椿卓己さん:「二人の話を総じていうと団体を繋いでいきたいというところがあって、繋いでいくためには今のメンバーが楽しく活動していたら後輩にこの団体お勧めしたいとか、友達を入れたいとかそういうことがきっと起きてくると思うんです。だから、今いるメンバーに対して楽しく活動してもらえるような環境の整備をすることが今私にできることだと思うので、そういったところを引き続き頑張っていきたいと思います。」

皆さんのお話をお聞きし、共通の願いとして団体を次の世代に継承していきたいということが印象に残りました。
学生団体YUZUでは新メンバーを募集しているそうなので、興味のある方はぜひYUZUの活動をチェックしてみてください!

学生団体YUZUのSNSはこちらから!
Instagram:@yuzu_insta_
Twitter:@gakusei_yuzu
HP:https://gakusei-yuzu.vercel.app/home

最後に

今回取材してみて、地域活性化に携わるうえで大事にしていることあったり、団体として活動していくための団体内外での関わり方であったり、学ばせていただくことが沢山ありました。また、YUZUさんは温泉地の活性化をすることが目的なのはもちろんのこと、皆さん一人一人がいきいきとされていて自分たちがまず楽しむということを大切にされているのが印象的でした。活動を楽しむからこそメンバー間で仲良くなれ、互いに意見を言いやすい環境がつくられ、その意見をきちんと取り入れる、という団体としてとても良い連鎖が作られている印象を受けました。
今後も学生団体YUZUさんにご注目ください!

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