〜番外編No.3〜若者による多彩な「まちづくり」〜全国まちづくり若者サミット2022〜
番外編はクリネクションのメンバーが外部の団体で執筆をした記事を掲載します。今回は日本青年館の記事を掲載します。
日本青年館note学生記者の宮下夏芽です。1月29 日から 30 日の二日間、日本青年館で「全国まちづくり若者サミット2022」(略称:若者サミット)が開催されました。若者サミットで私は、登壇団体の皆さんとの意見交換や交流だけでなく、自分が所属しているCrenectionとしても活動を発表しました。この記事は、参加者・登壇者・取材者という三つの視点から、オープニングで行った「モチベーショングラフ作成」、自分自身が登壇してみての感想、そして日本青年館で参加されていた方々の声をお伝えいたします。
皆さんに若者サミットの雰囲気を味わってもらえたら嬉しいです。
日本青年館が主催している若者サミットは今回で3回目。地域活動に取り組む若者や、これから取り組みたい方、そういった若者を応援したい方、関心がある方、行政の方や大学企業など様々な方が参加しています。現地会場である日本青年館での参加者は約20名、オンラインでの参加は約80名と多くの方が参加しました。
サミットの目的は、若者が主な担い手となって活動している様々な団体が地域や組織の枠を越えてお互いの実践から学び合い、交流することです。毎年様々な団体が登壇し、多様なジャンルのトークセッションにて活動を発表しています。今年の登壇団体は12団体。それぞれの地域で行われるまちづくりについて語り合います。こんな素敵な機会を取材することができて、私自身もとてもワクワクしていました。
よりどりみどりの二日間
この二日間は以下のような流れで進みました。
人生の振り返りとこれから
私が一番印象に残ったことはサミットの始まりでした。
オープニングセッションのファシリテーター、奥ちひろさんが用意してくださったのは、「画面で教えて!アンケート」、「モチベーショングラフ」の2つです。
奥ちひろさんは秋田県南NPOセンターの方で2009年から秋田県で「若者会議」と銘打って若者と地域を考えるワークショップを全県で行っていました。2012年からは「全県合同若者会議」、2013年には「若者会議全国大集会」と銘打って全国規模にまでそのネットワークを広げています。
現在、日本のあちこちで「若者会議」という名称で様々な活動が行われていますが、その始まりは秋田にあると言っていいと思います。秋田の若者会議は、今もなお由利本荘市などで行われており、昨年の若者サミットにも登壇者として参加されていました。
今回のオープニングセッションで行った二つは、どちらも参加されている方の気持ちや人生に着目しているもので、皆さんの緊張もこのオープニングセッションでほぐれたのではないでしょうか。
私は参加していたグループのモチベーショングラフが印象的でした。「モチベーショングラフ」は自分自身の人生を振り返って、活動につながる感情やモチベーションの起伏をグラフに書き込むものです。私のグラフは別記の通りです。
私の参加していたグループの方々はグラフの中に下り坂がありながらも、皆さんはまちづくりに出会ってから上り坂であることが多かったことです。もちろん活動の中で挫折もあると思いますが、活動の中にモチベーションの向上につながる「楽しい」という気持ちが、心のどこかに必ずあるのだろうなと感じました。モチベーショングラフ作成は自分自身を振り返ると同時に、相手のことを知る機会にもなります。発表の前にグループの方と打ち解けられたことや、改めて今まで自分が活動して来たことを振り返るとてもいいきっかけになりました。
緊張とワクワクでいっぱいの心
私は今回CRENECTIONの発表者としても参加していました。CRENECTIONは、地域で活動する若者を繋ぐ架け橋となることを目指し、『地域で活動する若者を繋ぎ、地域から新たな可能性を創造する』ことを目的として活動をしています。多様な団体が出会い、交わる若者サミットはCRENECTIONの目的から言えばまさしくうってつけの場です。しかし、そう簡単にはプレゼンがつくれず、サミットが始まる10分前までプレゼンを変更、代表は水をがぶ飲み。果たしてこれで発表が上手くいくのか…という不安もありつつも、実は緊張よりワクワクが勝っていました。今回の発表の最後で皆さんにQRコードから質問をしていただくというコーナーを設けました。そこは本当にアドリブでの返答だったので、振り返ると本当に恥ずかしいと思うところもありましたが、その未熟さもCRENECTIONらしさではないのかなと思います。一緒に登壇した代表の城田空さんもサミットについてこんな感想を語ってくれました。
新たなつながりが活性化を促す
今回若者サミットに参加された方々はどんな感想を持ったのでしょうか。登壇された方の声を聴かせていただきました。今回、トップバッターとして登壇した学生団体YUZU。神奈川県湯河原町を活動拠点とし、温泉地活性化を行う学生団体です。SNSなど様々な方法を用いて、まちづくりを発信しています。
副代表の鈴木さんは今回のYUZUの発表スライドを作成されたそうです。
副代表の筒井さんに今回のサミットでの印象的なことを教えてくださいました。
またプロモーション部の松並さんにYUZUの魅力を語っていただきました。
他団体の方々と意見を共有しあえる機会は発見にも繋がり、改めて大切だとお話を通して感じました。温泉のような団体の暖かさが、発表や取材からひしひしと伝わってきました。今後のご活躍にも注目したいと思います。
若者サミットのようにいろいろな団体が参加する場では、他団体を知ること以上に、他団体を通じて自分たちを知ることがあります。
大正大学地域創生学部から「PARK CAFE」の取り組みを発表した福島一樹さんはこんな感想を語ってくれました。
若者サミットの登壇団体は毎年毎年すべて入れ替わります。
つまり、登壇団体はすべて初参加。発表は思った以上に緊張しますし、自分たちのことをプレゼンにまとめて説明することは本当に難しい。今回私たちも実感しましたが、それは私達だけではなくみんなそうだったようです。
今回登壇したかわさき若者会議(@Kawa_Waka_U25)の小林宏奈さんは発表について、こんなことを語っていただきました。
またメンバーの中野絢斗さんにかわさき若者会議の魅力を教えていただきました。
若者会議やまちづくり会議は全国にありますが、地域それぞれの特色があります。どの団体も地域の魅力を様々な方法で発信していて、改めてみなさんの地域やまちづくりについて考えるきっかけにもなったのではないでしょうか。なお、小林さんや中野さんが所属するかわさき若者会議は、かわさき好きなU-25でつくる、若者による若者のための地元密着プラットフォームです。代表を置かず、メンバー全員フラットな関係である組織づくりが特徴的なのだそうです。
今年の全国まちづくり若者サミットを通して
今回は対面とオンラインを併用したサミットでした。参加者の方々は今回このサミットに求めるものを持ち帰ることができたのではないでしょうか。
私は長丁場だったため最後の方はヘトヘトになってはいましたが、それはこのサミットにたくさんのエネルギーを使うことができたという証だと思っています。主催の日本青年館の皆様方や運営の多摩市若者会議の皆様やトークセッションの進行をしてくださった皆様、他団体の方々のおかげで想像を遥かに超えるものを得ることができました。サミットを通して地域それぞれの更なる発展があると思うと、もっともっとワクワクする新しいまちづくりに繋がると思います。そんなワクワクと共にこれからも私たちの特色を生かして活動していきたいと思います。
この記事を書いた人
宮下夏芽(みやした なつめ)神奈川県鎌倉市出身
クリネクション副代表。趣味は読書と折り紙とスマホゲーム。地域密着型のイベントに参加したことから、地域の「暖かさ」や「つながり」を実感する。地域の魅力を発信するのが目標。
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