【クレモナ通信】第14号 2020年5月18日月曜日
1.今週の一言
おはようございます。
まずはこちらの動画をみてください。
これがニューノーマルなのかもしれません。奏者同士のソーシャルディスタンスはとられていない代わりに、それ以外は徹底しています。こういったことをしないと、演奏は続けられないと思うと、多くの事を考えてしまいます。あくまでも個人的な意見ですが、ここまでして生身の人間が演奏するという意義は今のところ見付けることはできません。
新しい週になり、大阪の自粛も少しずつ緩和される方向に進んでいます。今後がどうなるのかは不明ですが一日も早く演奏ができるように、そして今後定まってくるニューノーマルが一体どのようなものなのか、根拠ある事実を積み上げていきたいと考えています。
恐らくクレモナは、あんな被り物をした演奏はしないだろうなぁ~。
2.今週の注目ニュース
今週私が収取したニュースを独断と偏見でセレクトしてランキングにしました。
5)「オフィス解約します」新型コロナで決断 100%リモートワークの会社「機能性がいいとは限らない」
コロナ禍によって良かったことと言えば、リモートワークの推奨だとおもいます。都会の高価なオフィスにいる、いわゆるホワイトカラーの人は、そのほとんどがリモートができると思うんです。
そうしたら、都会のオフィスのビル会社に空きがたくさん出てくると思います。賃料が主な収入源のオールドタイプのビジネスの転換がさまられてきますね。三菱地所…、大丈夫かなぁ?
4)『深夜食堂』とこんまり、日本人が知らないクールジャパンの可能性
「深夜食堂」が世界中で静かなブームになっているみたいです。Netflixでも上位にレコメンドしています。
あのようなコンテンツが世界的に人気になるのが不思議な現象ですが、日本のコンテンツが世界に紹介されるのは嬉しいことです。ただ、大嫌いな経産省の「クールジャパン政策課」あたりが入ってきて、持ち味が薄まらないようになればいいなぁ~、って心から思います。
3)任天堂、コロナ跳ね除け大幅増益 「ポケモン剣盾」と「あつ森」好調
跳ね除け、というよりは確実に「ステイホーム」にマッチしている商品です。ゲームコンテンツ会社はどこも業績が良いみたいです。
さらに、再び(新しく)ゲームを始めたセグメントもたくさんいるので、今後もゲームをするっていう習慣は続きそうです。
2)大阪府、休業要請を段階的に解除 飲食店は2時間延長へ
出口戦略がないので、地方の首長がイニシアティブをとるしかない状況です。店舗側もそうですが、なんでも自粛しなければいけない状況なのかしっかりと基準を示してほしいので、吉村知事の政策は一定は評価できます。
しかし、あまりにも取りこぼす事例が多く、期待はしていないのですが、皆が元気になるのだったら非常に喜ばしいと思います。
1)レムデシビルを承認 国内初の新型コロナ治療薬
異例の速さの承認ですね。本当に効果があるのかはまだわからないことも多いみたいですが、政治的な動きがあるのでしょうか。
治療薬の候補だけが増えているのではという不安が私にはあります。
3.今週の音楽関連ニュース
私が得た音楽ニュースの中で関心のあるものをセレクトしランキングしました。
5)合成音声に人間の深い感情を吹き込むSonantic、本当に人が泣いているかのような表現も可能に
合成音声って、単なるアシスタントとしては感情は不要ですが、物語性のコンテンツにはあの無機質な声が不釣り合いという意見もありました。しかし、この記事読んで思うのですが、人工合成の声が人間らしくって、理解不能です。
でも、こういったコンテンツから先端技術が生まれるのは世の常です。個人的にはナビとかETCの合成の声を何とかしてほしいって思います。
4)VTuber事務所が7億円の資金調達 バーチャルライブや海外展開を実現へ
Vチューバ─の世界はこれからどんどんと成長していく業種だと思っています。さらに、このサブカルは日本初で進んでいます。ライブという体験型のコンテンツももはやバーチャルの世界で完結する時代なんですよね。
リアル空間でのライブ体験よりも、ファンを驚かせる物が出てきそうで注目していきたいです。
3)「大阪府文化芸術活動(無観客ライブ配信)支援事業補助金」の対象事業を募集します!
このサイトでいったいどのくらいの業者が助かるのでしょうか?要綱にもある概ね50名前後という表現にも注目しますが、本拠地『ルーク・カフェ』では、最高65名を動員しているので該当するかもしれません。
一度トライしてみようかなぁ~。
2)シカゴ交響楽団、小編成での演奏で演奏会の再開に向けて活動を再開
シカゴ響は、イベントの制約が緩和されて、いきなり大編成でするのではなく、約半分の小編成から始めていくみたいです。どのようなレジャメントを経てこの編成になったのかは定かではありませんが、この規模でも演奏出来る曲はたくさんあると表明してます。
さらに、本来2500名入るホールに420席として開催するコンサート。今年は数百万ドルに及ぶ赤字が見込まれます。
本当にシカゴ響は大丈夫なのでしょうか?
1)AIソングコンテスト優勝は、容赦なく楽観的な楽曲
すんごいことです。AIが作った曲を人間が審査するという試みです。
これいったい誰が喜ぶのでしょうか?誰が得するのでしょうか?世の中には”不毛な争い”という言葉を耳にすることがありますが、まさに不毛な争いを絵に描いたことが現実に起こっています。
これを続けてしまうと、もはや人間が音楽を聴くということに疑問を抱くようになりそうで不安です。でも、非常に面白く次回のコンテストは審査員になりたいと私は思っています。
4.クレモナの活動日記
このコーナーはクレモナの活動についてお話をします。まず、4月の頭でメルマガの発刊作業があり、3月末はバタバタとしていました。その中で気になる活動についてご説明いたします。
1)水曜日はトリオの練習
今週もトリオの練習を行いました。週に一度の練習となり、やはり気合が入っております。自粛期間中、皆かなり練習をこなしていたのが良く分かる練習内容、今後が非常に楽しみです。
2)土曜日は生配信 Facebookグループ【池田市の輪】
地元池田市のFacebookグループ「池田市の輪」さんにボランティアで出演しています。
自粛生活でご自宅にいる皆さまと週に一度お会いできる配信となっております。多くの人からのリクエストも受付していますので、よかったら見てください。
3)木曜日は、ZOOMでの会議
週に一度のZOOM会議も無事に終了。メンバー全員の近況報告と、クレモナの活動の打ち合わせと、販売状況について会議をしました。
クレモナでは、ZOOM会議は30分と決まっているので、集中して議論をするようになってきて、ある意味でコロナのお陰で業務を見直す機会となっています。
4)新しいTシャツができました
クレモナではYouTubeの配信時に着るTシャツを作成していたのが、ようやく完成しました。コロナの影響でこういった販促物の納期も遅くなり、流通が停滞しているって思う時があります。
めっちゃいい出来になったTシャツは3200円で一般販売をします。ぜひ、この機会にお求めください。
5.クレモナの楽器について
今日はホルンの話、第3弾です。
前回フルートゆきが【フルートの役割】についてお話ししていたので、私も【ホルンの役割】についてお話ししたいと思います。
まず前回のメルマガには、フルートの使われ方としては「フルート=小鳥のさえずり」などとありました。
ホルンの場合は「ホルン=森・田舎・狩」という感じになります。
同じ金管楽器でも、「トランペット=貴族」「トロンボーン=教会・神聖」のイメージがあると思います。それに比べるとホルンってなんて庶民的な…!平凡…。
狩の信号ラッパとして使われていたのもありますし、「ホルン(Horn)=角」という意味から、森とか野性感(?)を感じるのでしょう…
ホルンのソロ曲、ホルンアンサンブル曲のなかにも「森にて」「頂上にて」や「狩の○○」「○○の狩」など、狩に纏わるタイトルもたくさんあります。
ホルンの「田舎や森」のイメージがぴったりわかる交響曲があります。その曲がベートーベンの交響曲第6番「田園」。
ところどころにホルンのソロが散りばめられていて、どれもぴったりハマっています。
この曲がホルンにとってはとても難しく、オーケストラのオーディションでも使われることがあります。「のだめカンタービレ」でもよく流れていたベートーベンの交響曲第7番、この曲もホルンでは欠かせないオーディションレパートリーなのですが、田園の方が技術的にも、そして精神的にも難しいのです。
ここから先は
¥ 150
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?