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【事例紹介】CREFIL新規事業〜「spohabi」の立ち上げ秘話〜


はじめに

デジタルマーケティングを中心とした事業を展開するCREFIL株式会社です。
弊社はSalesforce / Google / AWSを主軸としたシステム開発やコンサルティングを手掛けております。
またMAツールの構築支援やデータサイエンスといった分野での事業展開も行っております。
(CREFILの概要についてはこちらをご覧ください)

弊社では新規事業として、テニススクールを対象とした新しいオンライン会員管理システム「spohabi」の一般提供を開始いたしました。

https://official.spohabi.com/

本記事では、spohabiの立ち上げに至った経緯や開発秘話、今後リリース予定の機能をインタビュー形式にてご紹介いたします


【インタビュー対象者】Tech Leader 甲斐
抜群のホスピタリティできめ細やかにマルチタスクをこなす笑い上戸なバイリンガル

航空会社でのサービス業を経験後、貿易事務など事務職を経て前職でエンジニアに転身。 不動産会社でのWEBサービス開発やマーケティング・DX推進を担う。 CREFIL入社後は自社サービス開発においてフレームワークを用いた開発、デザインツールでの画面設計やプロジェクト全体のファシリテート、顧客への導入やサービスローンチまでの調整を行う。 数年間の海外留学・在住経験があり英語でのコミュニケーションが強み。

【インタビュアー】Senior Consultant 佐藤
あらゆる領域で、プロジェクトリーダーとして業務を推進
気配り上手で、着実丁寧にタスクをこなす努力家

金融機関でのカウンターセールス・事務職を経てIT業界へ参画し、詳細設計、アプリ開発、テスターを経験。 ITコンサルタントへ転身後はCRM構築・MA実装・LINE配信基盤開発と、開発やマーケティングも担当。 Salesforce案件では、要件定義・基本設計フェーズに強みを持ち、Marketing Cloud導入の主導を経験。 扱ったプロダクトはSales Cloud、Service Cloud、Marketing Cloudと多岐に渡る。

spohabiとは?

佐藤:まずはspohabi(以下スポハビ)とはどういったシステムなのかを教えてください
甲斐:テニススクールのスマートな会員管理・予約管理が出来るシステムです。またスクール生の方々向けには簡単にレッスンの予約・決済が出来たり、QRコードでチェックインできるような機能を提供しています。

佐藤:テニススクール向けのシステムって珍しいと思うのですが、何故テニススクール向けのシステムを構築することになったのですか?
甲斐:スポーツ業界全体を見るとスクール運営のIT化が推進されていますが、他のフィットネスクラブに比べるとテニススクールのIT化がなかなか進んでいない状況にあります。
背景としてはテニススクール特有の複雑なレッスンの料金体系や設備管理が挙げられます。実際にテニススクール様の現場の声を反映しながら、システム構築を行いました。 

佐藤:なるほど、テニススクール独自の課題を抱えていたのですね。スポハビでは他にどのような機能がありますか?
甲斐:先ほど挙げた機能の他には、家族会員の代理でのレッスンの予約や支払い手続きが行えたり、集客〜決済までのワンストップでサービス提供をしているため売上の一括管理が可能になります。


アイディアの立案から形になるまで

佐藤:CREFILの新規事業としてスポハビの一般提供が開始されましたが、どのような流れでスポハビが誕生したのですか?
甲斐:CREFILでは2ヶ月に1回、メンバー全員が集まる全社会というイベントがあり、「新規事業のアイディアをプレゼンしよう」という回でヘルスケア業界をターゲットにして新規事業を立ち上げてみようと決まりました。
立ち上げ当初は実際にスポーツやランニングをしてApple Watchで数値を計測したりもしたそうです(笑)

甲斐:また弊社代表の丹治がテニス好きだったこともあり、テニススクールを運営している方とお話しする機会を設けていただき、そこでテニススクールならではの課題や現状の問題点を伺ったのがスポハビ立ち上げの経緯です。
スポハビは全社会でのプレゼンがきっかけでしたが、不定期で新規事業のアイディア出しの飲み会を開催したりもしています。 

佐藤:ありがとうございます。メンバーのアイディアが新規事業として形になるのは面白いですね。テニススクール特有の課題にはどのように対応したのでしょうか? 
甲斐:複雑なレッスンの料金体系や設備管理をより簡単に行いたいということで、管理画面やユーザー画面のUI・UXに注力した開発を行いました。
予約管理や画面からの出欠管理だけでなくQRコードを使ったチェックイン機能・チケット管理を備えることで、テニススクール様のフロント業務の負担削減を行えるようにしています。
またテニススクールのランディングページから流入したユーザーが直接電話で問い合わせする事なく、仮会員となり体験レッスンなど来校について問い合わせできる...という機能も備えています。


プロジェクトをどう乗り越えたか

佐藤:ゼロからの開発で苦労されたかと思いますが、どのような点が大変でしたか?
甲斐:ステークホルダーが多く、コミュニケーションを取るのが大変でした。具体的にはテニススクール様にヒアリングを行い、開発物についてはパートナー開発会社の方、デザイナーさんとの打ち合わせを行い、実際にデザインを起こすところからの着手となりました。
また決済会社とのやり取りや、一般提供開始に向け付随する書類作成やお客様向けの利用ガイド作成・既存システムからのデータ移行なども行う必要があり、沢山の方々のサポートがありながら形にすることができました。

佐藤:コミュニケーションを取る上で工夫した点はありますか?
甲斐:外部の方とのやり取りも多いため、認識にズレが出ないように確認作業を丁寧に行いながらプロジェクトを進めていきました。チーム構成として、開発チーム・デザインチーム・営業チーム・契約関連チームなど幅広いメンバーで動いているため、都度密にコミュニケーションを取るようにして漏れなく情報共有ができる体制づくりを心がけています。

佐藤:ありがとうございます。コミュニケーション面以外で苦労したエピソードがあれば教えてください。
甲斐:スポハビ導入にあたって、各スクール様で特有の要件が出てきたり、話し合った内容の再議論が必要になる事がありました。もっと会議の時に要点をまとめ合意を取りながら進められたら良かったなと感じました。


今後の展望

佐藤:では逆に成功を感じたエピソードがあれば教えてください。
甲斐:何度もスクール様と商談を重ねた結果、最終的にスポハビの導入を決めてくださった時には驚きと嬉しさを感じました。デザイン面や開発で議論していた内容が、最終的にスクール様に受け入れていただき、「頑張って良かったな」とほっとしました。

佐藤:お客様に納得いただけるよう努力したことが報われるのは嬉しいですよね。
甲斐:毎日いろんな課題が出てきてチャレンジする事ばかりですが、どうやって乗り越えるかを考えたり、スケジュールを考慮しながら関係者の方と検討を進めるのが大事なので、
自分自身にとってもとても良い出来事だなと思っています。

佐藤:最後に、今後の展開について教えてください。
甲斐:テニススクール向けのシステムとして一般提供を開始しましたが、将来的にはテニスに限らず他のスポーツや別業界でもサービス展開したいと考えています。
機能面での直近の動きとして、スクール様の売上・会員数など運営状況を確認できるダッシュボード機能の開発を推進しています。

甲斐:また将来的にはオンラインで相談しながら購入・レンタルでき、すぐにスクールで使えるEC機能も開発予定です。
会員管理システムの枠にとどまらず、スポーツを始めようとしている人・スポーツ好きの輪を広げたい人・さらに高みを目指したい人など、あらゆる人々がスポーツライフをより充実させられるプラットフォームを確立していきたいです。