ウルグアイ代表について調べてみる
Hola! 今回はラグビー日本代表と6月下旬にテストマッチを行うことが決定したウルグアイ代表についての記事です。
1.概説
南米のブラジルの南・アルゼンチンからラプラタ川を挟んで東に位置します。
ウルグアイ全体の人口は350万人ほどでその1/2程度が首都のモンテビデオに集中しています。日本の人口の半分が首都圏に集中している感じですね。
大半が農地で森林の面積はあまり広くありません。原生林保護のため、伐採のできる地域があらかじめ決められています。
ウルグアイ代表は"ロス・テロス"(Los Teros)という愛称で呼ばれています。Twitterのアカウントもロス・テロスの"Southern lapwing/和名:ナンベイタゲリ"のアイコンです。
ラグビーに関しては1865年にプレーした記録が残っていますが、ウルグアイの人としてのラグビーは1880年から、そして協会としての立ち上げは1951年です。改めてワールドラグビーに加盟したのは1989年と割と最近です。
最初のテストマッチは1948年にチリと行い、3-21と敗北しています。
1972年にはFlight 571 & "Alive"事件にウルグアイのラグビーチームが巻き込まれ、一時的に注目を浴びています。
これは1999年のラグビーワールドカップに初出場した際にも(インタビュアー的なあまり良くない意味で)影響を与えたようです。
ラグビーワールドカップには1999、2003、2015,2019の4回出場しており、2019年日本大会では世界ランキングで7個くらい上のフィジー代表を釜石で撃破したのが記憶に新しいです。
そして、2023もアメリカ合衆国を撃破し、アメリカ予選1位枠での出場が確定しています。事実上、アメリカ大陸でNo.2の実力を持つ国と言ってもいいでしょう。
2.ウルグアイ代表メンバー
2021年秋のヨーロッパツアーの際のスコッドです。
この時はルーマニア、イタリアA、イタリアとテストマッチを行いました。
黄色が、MLR(北米のメジャーリーグラグビー)の選手、ピンクがフランスのプロリーグ(TOP14~nationaleまで)の選手です。あわせて10名ほど選出されています。
これとは別にイタリアの国内リーグから1名、アルゼンチンの国内ラグビーリーグ・TOP12(クラブラグビーチーム・ブエノスアイレス広域)から1名選出されています。
7割ほどはPenarolというSLAR(南米のプロの国別対抗リーグ戦のようなもの)に参戦しているチームから選出されています。
ヘッドコーチはアルゼンチン出身のEsteban Menesesが2015年以降着任しつづけています。
3.SLAR
南米のプロリーグで、2022年は6チームが参戦しています。
実質アルゼンチン代表BチームのハグアレスXV、ブラジル、チリ、コロンビア、ウルグアイ、パラグアイです。
2021年はハグアレスXVに次ぐ2位につけています。
戦力的にはほとんどウルグアイの選手で構成できている状態です。
(パラグアイやコロンビアだとそもそものラグビープレイヤーが少ないのか、半数がアルゼンチンの選手で構成されるのが現状です)
太字がウルグアイ代表経験のある選手と認識してもらえれば良いです。
ティア2~3の代表という事もあり、選手の詳細についての情報もあまり網羅されていないのが現状です。
さらに細かく情報収集したい場合はSLARやSNSで情報をUPされているのでそれを見てみるのが良さそうです。
4.国内ラグビー事情
ウルグアイの国内のクラブチームは28チームあります。協会に登録されているメンバーは5800人ほどと言われています。
その中で11チームがCampeonato Uruguayo de Rugbyという大会の最上級のリーグで試合を行っています。1951年から開催されています。
この中で、Carrasco Polo ClubとOld Christians Clubの2チームが優勝回数も多く強豪となっています。
より細かく知りたい場合は下のリンクで知ることができます。(スペイン語なので自動翻訳など使われると良いと思います)
人口が首都のモンテビデオに極度に集中していることもあり、2021年の場合は、8チームのうち7チームがモンテビデオに拠点を置いていました。
クラブチームについてもアカウントを別途立ち上げているので興味がある方はフォローしてみると良いかもしれません。
5.RWC2023に向けて
RWC2023に関しては出場が確定しています。
グループとしてはグループAに入っており、ニュージーランド・フランス・イタリアと同組になります。
残りの1枠はアフリカ予選1位の代表チームが入ってきます。ナミビアもしくはケニアが有力視されています。
世界的に見てNZのスタイルに近いと思われる日本代表とのテストマッチは、ウルグアイ側から見てもワールドカップのNZやフランスと戦う上で今後必要な要素・課題を見つけることができるかもしれません。
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