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死ぬまで一生愛してると思ってるよ

私とクリープの出会いなんてSNSで味のないガムよりも死ぬほど語ってきているし、思い出なんて良いことも嫌なことも言えないことも数えきれない(でも全てを鮮明に思い出せる)ほどある。全部好きでいるくらい全肯定もしたり、納得いかなくて尾崎さんにブチ切れまくってたこともある()
だから少しだけ。回りくどくて長くなる自分語りをまたします。このガムもう味どころか形も残ってないから虚無だね。
出会ったあの日は2013年10月21日。
絶望も死にたいなんて気持ちすらも抱くのに疲弊しきっていた真夜中だった。

10年前の私は恋をしていた。この人の為ならぜーんぶ失っても良いかなって思ってたし、会えるだけでも幸せだったし、本当に本当に大好きだった。詳細は省くけど、まあ色々あった。ただ一つだって私だけのものだって思ってた日々は物凄くよくある曲にもなってしまうような共依存のクソみたいな恋愛でした。
どんなに好きでも大事にしあってても壊れてしまうんだなと思ったし、愛しくても優しくても駄目なんだな、じゃあもうどうしようもないしこの感情なんて意味ないじゃんって思った。
そのとき一番好きな対象に夢中になってしまう不器用で激重な私は、自分のやりたい芝居にも熱が落ち着いてしまったし、大好きだったはずの自担や推しにも「まあいいや・・・」となっていた。ゲームも本もつまらなくなっていた。
自分の人生を今まで支えてきていた全てが、全部意味を持たなくなっていたし、私の世界であの人だけが価値だった。

そうなるとね、それを失うとなんにもなくなるんですよね。今思うとそんなことないし、好きだったものはいつだって自分の人生をずっと支えてくれることには変わりないし、離れて多少埃を被ったところで自分だけの宝物なんだからずっと輝くんだけど。
とにかくその時の私は何も感じられなくなっていた。何食べても美味しくないしお腹も減らないから太田胃散食べてたし、何見ても何も感じないし世界に色なんて感じないし、とりあえずバイト行って「何にも使う予定もないのになあ」なんて考えていた。でも何もしてないと本当にただのゴミになるので、せめて人に迷惑をかけないゴミでいるために働いてました。疲れないし20連勤とかもしてた()

そんなどうしようもない日々を3ヶ月くらい送ってた私が出会ったのがクリープハイプだった。
その日の私は病むことにも疲れてて、どうせ何見てもつまらないし感じないなら全く興味を持ったことないむしろ苦手なものを見てみようと思っていた。本当に私こういうとこあるんですよねクズなので・・・。
今は亡きNAVERまとめを流し読みしてて、『サブカル女が好きな若手邦ロックバンド』みたいなやつだったかな、なんかそういうのを斜に構えた気持ちでクリックしてみた(元々音楽とかバンドが好きどころか苦手だったので)
私が追ってた声優のバンドの対バンで「好きかも」って思ったけどCD買わなかった人達もいたし、ニコニコのMADでよく曲が使われていて「この人達なんだー」って思ったバンドもいた。
ふーんなんてスクロールしてるその中で、よくあるテンプレみたいなビジュアルの人がいた。黒髪マッシュにシャツ、塩顔のギターって凄い、なんかめちゃくちゃサブカルってやつだ!すげえ!(数分後に死ぬ失礼な私)
左側の人も髪長いのバンドマンって感じだし、右側のおじさんもなんかそれっぽい、いかにも”バンド”だ・・・。ドラムは楽器はわかる。

(私が見た時は歌い出しの画像でした)
タイトルが『ラブホテル』なんてめちゃくちゃ不穏だし何これってちょっと興味が湧いた。そういえば数週間前にヒトカラに行った時にデンモクが3ページくらいラブホテルで埋まってた、怖かったな・・・。
全く知らないバンド、全く知らない曲にそんな偏見にまみれた失礼な気持ちでクリックしたら、歌い出しから持っていかれた。
え??????声????何?????
びっくりしてる間に曲は進む。何言ってるかわかんないけど歌声がどタイプ。あたしって言ってる?男の人だよね女目線の歌なの?Gimmick Gameとかわたし鏡もそうだったな・・・(ジャニヲタの知識)
「何もしないから少し休もうか」
!?!?!?!?!?!?!?!?!?!
混乱しながら聞き取れたところで、なんかめちゃくちゃ格好良い横顔がアップになった。格好・・・良い・・・?さっきまで黒髪マッシュってアイコンだよなーとか思ってたのに・・・?多分この瞬間にもう性癖に加わってたし恋に落ちてました。10年経っても私は未だにこの横顔が大好きです。ここから始まってしまった。尾崎さん可哀想に・・・(???)

久しぶりの強い感情が信じられなくて確かめたくて、一緒に載ってた『憂、燦々』も見た。初めて聴くからやっぱりどんな歌なのかわからなくて、でもBメロの辺りでもう苦しくて引き込まれてつらかった。好きかもしれないと思い始めてた。私の目の前にあるお気に入りだった緑色のパソコン、そこから広がる世界が、少しずつ私の世界に色を戻してくれていた。僅かだけど、キラキラしたものが私の中に滑りこんでいった。何よりこの人の歌声今までの推しに並ぶくらい好きな声だなと思った。信じられなかった。

だってもう二度と何かに夢中になることはないと思って諦めていたから。死ねないくらい麻痺した心でこの先も過ごすつもりだったから。
だって怖いじゃん。どんなに永遠を信じて強く思っても、それは簡単に裏切られて手の中をこぼれ落ちてしまうんだもん。もう傷つきたくなかった。何にも期待したり希望を持ちたくなかった。誰かを傷つける自分の好きなんか大切にしたくなかった。好きだと自覚したら、それを背負って責任を持たなければいけない。諦めたほうがずっと楽だから。

ちゃんと自分で音楽を明確に”良い”と思ったのが20年半ば生きていて初めてだったので、わからなかったんですよ。今までこんなに強く「この音楽良い」と思ったことがなかったので。好きな人が歌ってるから良いとかそんなんばっかり。なんか良いとか苦手とかはわかる。今もそうだけど。
だから何回か巻き戻して見た。歌詞も調べてみた。目に飛び込んでくる文字列は、たまらなく共感できた。こんな経験はないはずなのに、この感情は知ってると思った。なんだこの人、って思った。もっと知ってみたいって思ってしまった。

演奏も、いつもは音楽って聴いてるとすぐ飽きちゃうし、ギターとベースの違いとかもわかんないし、興味ないから眠くなるんだよなーって感じだったのに、なんか良いなって思ってしまった。それがなんでなのかは未だに説明できない。でもクリープハイプの音楽はやっぱり一番良いなって思う。
良いものを作れば届くってこれだと思う。だってこの時の私は何もわからないし知らないけど、届いたものを受け取ってしまった。

ラブホテルと憂、燦々を何度も見て、やっぱり尾崎さんのことがキラキラして見えるのもバンドが良いと思えるのも信じられなくて(そもそも尾崎さんの顔は好きな系統だし声もどタイプなので当たり前なんだけど)、3曲目で見た左耳で「多分この人のこと好きなんだ、無理だ、好きだ」と全てを諦めたのを覚えている。『手と手』のMVを見た時は好きすぎて頭おかしくなるかと思った。これが出会って数時間の流れ。
それでも家にいる限りはYouTubeで毎日見るだけでいるつもりだったし、iPodに落とした少ない音源で満足のはずだった。1週間でもっと聴きたいが我慢出来なくなって、探し回ってBOOKOFFで愛蔵版の『死ぬまで一生愛されてると思ってたよ』を買いました。基本的にずっと抵抗しては抗えなくてわからされている・・・。
このあとも日に日に愛は募るのに「ライブ行ってみたいけど曲もメンバーもそんな知らないのにいきなり遠征は・・・」とか言って半年ほど初ライブを逃したり、その間でちょっと大変なことが起きてMVが全部見れなくなったりと後悔を重ねることになるんですが()これはほんの序章だしこっからの期間も体験出来てて良かったなーと今は思う(でももうあんなことは嫌だな・・・w)

私にとってのクリープハイプは、私の世界に色を取り戻してくれた存在。
ぱんぱんの風船が弾けるみたいに。閉鎖された扉の鍵が壊れるみたいに。
ゲームのスイッチを入れるみたいに。急に周りの世界に気付かせてくれた。
呼吸の仕方を思い出させてくれた。信じた痛みを肯定してくれた。
駄目な自分の側にずっといてくれた。聴いていなきゃ息が出来ないくらい完全に依存しきっていたあの頃を越えて今があります。
言葉にしなきゃ伝わらない届かない見捨てないでいなくならないでと不安で必死になってた新規の頃。
言葉にして文字にしても足りないくらい伝えたい、ちゃんと届いてることをわかっててもそれでも、とバンドと相思相愛を確信してる今。
どっちも愛しいし幸せだなーと思う。酷いメンヘラなのに、好きでいたら心が健康になってしまった。なんなら好きすぎて信用しすぎて困るからたまに離れたくなってしまう。困るくらいに相思相愛だと思ってしまっているので。
嬉しいも辛いも苦しいもそんな普通に起きる全部を欠片でも一緒に過ごしたいと思う。
クリープハイプの他には何も要らないと思うほど、自分も生活に溢れる他の物も大事に出来るようになった。
そして毎回何度も言ってしまうけど。

死ぬまで一生愛してると思ってます。これからも。
だからこの先も幸せでいてね。私も幸せでいるよ。大好きです。
貴方達4人が大切過ぎて泣いてしまうくらいだよ。ありがとう。
私の好きは一生やめないので4人とも覚悟しててほしい。尾崎さんは私と一生タイマンしてください、伝えることを私も諦めないので。
ずっとずっとクリープハイプのファンだということを背負って生きていくつもりなので。

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