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What's Credo? クレドとは

新しいクレド(Our Credo)の定義

いま企業理念のあり方が大きく変わってきています。
かつては顧客満足、会社へのエンゲージメント(忠誠心と解釈)を従業員に求める内容が主体でした。

しかし働き方改革、社会環境、多様な人生観、価値観、コロナ後の不安…
私たちを取りまく仕事環境は大きく変化しています。

いまこそ新たな企業理念が求められているのです。
クレド(Our Credo)はその変化に、会社や従業員に柔軟に対応してもらうための指針となるマネジメントツールです。
その説明をこれからしていきましょう。

クレドを簡単に定義するならば

すでに存在している自社の理念や価値観をもとに、”ステークホルダーの価値を高める活動”を全社員が実践すること」です。

これがクレドのすべてを説明していると考えてよいでしょう。

クレドとは

クレドの変遷

じつはクレド(理念)は、時代ごとに変化していきました。
ここでは簡単に変遷を辿っていきます。

クレドの変遷

理念1.0 (〜2000年)創業の想い、企業哲学
松下経営哲学(パナソニック)、設立趣意書(SONY)などに代表されるよう、戦後日本の復興を願い、経営者自身の強烈な経営への想いを言葉にしたものが、社是社訓だといえます。
強いトップダウンや偉大なるカリスマ性で社員を引きつけ、愛社精神を高めて成功してきた時代です。

理念2.0(2000〜2008年)クレド登場と企業行動憲章
日本経団連では「企業行動憲章」が改定された2000年前後、CI(コーポレートアイデンティティ)の戦略概念である「ブランディング」ブームが起きました。また、日本に初めてリッツ・カールトン・ホテルが登場。
クレドという言葉が認知され、あたかも”魔法の杖”であるかの如く広まった時期です。

理念3.0 (2008〜2013年)社員価値
社員価値を社員満足と言い換えるとわかりやすいかもしれません。
ここでいう社員満足は、金銭などの外的報酬ではなく、働きがいなどの内的報酬を指しています。心理的安全、尊重されて尊厳が保たれるなどの要素を満たしていることが必要になってきました。

理念4.0(2013年〜)社会的価値
理念は、社内で活用するものから、外部に向けても発信し共有するものとなっていきます。自社の社会的な価値、考え方を広くステークホルダーに宣言していきます。ポケットサイズのクレドカードや解説冊子を、協力事業者や株主などに配布している企業もあります。

理念5.0(2015年〜)社会と社員の幸せ
「企業は株主のために存在する」という考え方から「企業はステークホルダーのために存在する」と変化していった時期です。
現在では、「自社はステークホルダーの課題や社会課題の解決会社」だという考え方が必要になってきています。

ここでは簡単に記載していますが、『新クレドの教科書』にもう少し詳しく解説しています。

新クレドの教科書 amazon.co.jp