「新型コロナウィルス感染症対応 日本医師会休業補償制度」
医療機関への支援制度の情報です。
1.「新型コロナウィルス感染症対応 日本医師会休業補償制度」とは
クリニックの職員が新型コロナウィルス感染症に感染もしくは濃厚接触をした場合に、一時閉院または外来閉鎖を余儀なくされたときの逸失利益や、家賃等の継続費用が補償されます。
日本医師会による案内全文はこちら(クリックするとPDFが表示されます)。
(日本医師会の案内より一部引用)
掛金は1施設あたり48,000円(1年保障の場合)、補償額は休業一時金として100万円です。
また、補償期間1年の場合の申込期限は、本年12月25日(WEB申込)です。
2.休業補償制度が複数あってよく分からない…?
前回ご紹介した「新型コロナウィルス感染症対応医療従事者支援制度」(労災保険の上乗せ補償)と今回の「日本医師会休業補償制度」が似ているため、どちらかしか選べないのか、両方とも申し込めるのか、少し戸惑ってしまうかもしれません。
結論として、両者は目的が異なるものですので、両方への申込が可能です。
クリニックの職員が新型コロナウィルス感染症に感染した際に、
◆前者は「感染したスタッフへの休業補償」(人に対する補償)であるのに対し、
◆後者は「クリニックへの休業補償」(施設への補償)を目的とします。
新型コロナウィルスの勢いがおさまらない現状、両方へ加入しておくのもリスクヘッジの1つといえますね。
なお、これらの保険料は「感染拡大防止等支援事業」の補助対象となるようですので、他の経費で上限100万円に達しないクリニックにおかれましては、保険料も補助金で補填されることとなります。