[グループ展]Flowerの出展を振り返ってみて
この記事は【約7分】で読めます。
What's|グループ展Flower
今回出展させていただいたグループ展示「Flower」は、以前住んでいたシェアハウス絆家のオーナー平岡雅史さん(以下まーしー)と、アーティストのかめれおんきこさんが共同運営されている企画展示でした。会場は、絆家のシェアハウスも併設しているギャラリー&スタジオ〈nolla〉という場所をお借りしました。
テーマは『Flower』14名のアーティストたちが、それぞれの感性と表現で作品を制作しました。僕にとって、今回なによりの経験だったのは実際にアーティスト活動をされているプロの方も含め、これだけ多くのアーティストたちと同じ展示会に出展できたということでした。
作品|花と珊瑚 Blossom & coral
今回の作品「花と珊瑚」はアクリルパネルの裏と表で違うイラストを描くといった特別な作品でした。初めての表現方法で、これもグループ展という自分の挑戦の先に生まれた作品でした。
ベースとなるアクリル絵具で描いた色は同じだけれども、その上から描く花を黒い線で描いた表面、白い線で描いた裏面で全く違った絵に見えるようにしました。特に今回、一流のアーティストが揃う中で自身の中でも「絵としての魅力」以上に「絵を通じた体験としての付加価値」を意識して作るようにしました。
作品を通じた"体験"を
私はそれを"フィルター"とよぶ
このフィルターとは生まれた
国の文化、習慣、歴史、教育、環境
さまざまな背景によって個々によって多種多様に形成される"概念"
それでもアクリルパネルを裏と表で見たときに
まるで違って見えるように
私たちのそれぞれの"概念"が1つの真実を
時に湾曲させ、時に拡張させて解釈させたりもする
どうせ変容するこの世界なら
彩り溢れた花でありたい
暗闇の海底で輝く珊瑚でありたい
この世界をどう見るかは、あなた自身が決めるのだから
作品自体を体験として捉え、新しい気づきや発見につながるようなアーティストを目指しています。そういった意味でも、今回はとてもいい機会をいただけました。
グループ展を通じて
今回のグループ展を通じて自分の中で3つのことを得られました。
1|小さな成功体験ができたこと
絵は昔から好きで私の中で数えられるくらいの「ずっと続けてきたもの」の1つです。今までは似顔絵を中心として、頼まれたら絵を描いてプレゼントするというアートとの関わり方から、『作品づくり』という経験ができました。たくさんの方からお褒めの言葉もいただき、何より自分の表現・作品を評価してもらえることほど嬉しいことはありません。
2|自分の作品と向き合えたこと
作品づくりは一種の自分自身や、社会と向き合うことを求められます。私はよくアーティストの友人から「君には思想がない」と怒られます。今回もあまり思想感を詰め込めれたわけではありませんが、1つの作品と向き合う時間が多かったです。彼の真意は、もっと奥底に眠るヘドロのような塊をキャンパスにぶつけることだと思います。まだまだ、私はそのようなアーティストになる才と覚悟が足りませんが、今回の経験が間違いなくその道の1歩に繋がったと感じています。
3|アート仲間に出会えたこと
最後に私にとって一番大きいことは、仲間に出会えたことです。アートというのは「自己表現」です。やはり、アートに向けて自己を表現する術を持っている人たちは魅力的です。作品だけではなく、彼ら自身が一つの"作品"として持つ生き様やキャラクターがとても神秘的で、魅了されます。そんな貴重な繋がりを持てたことがとても嬉しかったです。
新しい夢に向けて
さて今回のグループ展を終えて自身の中でも、様々な感情が駆け巡りました。それだけ人生においても、切り離せない私にとって大切なアイデンティティーの1つなんだと感じれたのです。この経験を経て、2つの夢ができました。
1つ目の夢|個展を開く
恵比寿、銀座とグループ展に出展してきましたが、実は全くの1人での展示。つまり個展を開催したことはありません。もちろん、個展を開くほどの作品を普段から作れていないのも現状です。しかし、今回自分の中に眠る"絵を描くことの情熱"を感じたこと、そして周りのアーティストがたくさんのファンを呼んでいる姿をみた時に、自分の作品・世界観にファンがつくことの魅力も感じたのです。来年には絶対に自分1人の個展を開き、たくさんの人に足を運んでもらえるようなアーティストになりたいと思いました。
2つ目の夢|「Trash to flowers」世界観作り
今回のグループ展を通じて、改めて過去の作品を振り返ってみたのです。実は2022年5月にも恵比寿のアメリカ橋ギャラリーにて、グループ展「清濁」を企画、出展しましたが、その時と作風は全く異なります。まだまだ自分自身の中で「こういう思いを込めた」「こういう信念で絵を描いてる」という揺るぎないものがありませんでした。
しかし過去の自分の作品を他にも振り返った時に、そこにはゴミから絵を。ゴミをアートに。と言った共通するものを感じました。今回のアクリルパネルもそうです。展示後に、コロナ5類になった際に大量廃棄されるアクリルパネルをどうにか、お店と客を繋げるアートに変えれないかと考えていました。そうした、活動が私の1つの信念になっていくのではないかと期待しました。
この世界観・ブランドのアート活動の最後の夢は、「廃ビルのウォールペイント」です。最大のゴミ"廃ビル"をアートにするのです。グループ展は、そんな夢に気づかさせてくれる貴重な機会にもなりました。
まとめ
ここまで読んでいただきありがとうございました。私は普段、パラレルデザイナーとして本業、空間デザイナーの他にブランディングデザイン、コミュニティ作り、オンラインスクール、アート活動など多岐にわたり活動をしています。それらは『こだわりに満ち溢れた日本に』という私のビジョンを体現するための活動でもあります。今回のグループ展の発信を通じて、私の生き方が誰かにとっての"憧れ"や"目標"になれば感無量です。
もしデザインやキャリアでお困りのことがあれば気軽にご連絡くださいね。
2023.6.13
\各SNSはこちらから/
仕事の依頼や相談はDMよりお待ちしております。