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まなびば活動紹介 #2 〜プロジェクト活動〜

第一弾では、「個別学習指導」の様子をお伝えしました!

第二弾では「プロジェクト活動」についてお伝えします!

「そもそもプロジェクト活動ってなにをしているのか?」
「学習支援の中でどんなふうにやってるのか?」

こんな質問をよく受けます。実際どんな風に実施しているのかを例も入れつつ、わかりやすくまとめていますので、ぜひご一読ください!

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教室で子どもたちは、「個別学習指導」と「プロジェクト活動」に取り組みます。

(1)「子どもたちが自分のペースで勉強し、成長・発達できる場所」
(2)「子どもたちが社会技能を自分のペースで、身につけられる場所」
(3)「子どもたちが受け入れられ、自分らしくいられる場所」

まなびばで大切にしている以下の3つにそって活動を紹介します。
第2回は、「子どもたちが社会技能を自分のペースで、身につけられる場所」を目指す「プロジェクト活動」です!


1. まなびばってどんなところ?


まなびばとは、主に小・中学生を対象とするクレイシュが行う学習支援事業です。3つの目的で教室の運営をしています。

(1)「子どもたちが自分のペースで勉強し、成長・発達できる場所」
(2)「子どもたちが社会技能を自分のペースで、成長・発達できる場所」
(3)「子どもたちが受け入れられ、自分らしくいられる場所」


2. まなびばでのプロジェクト活動について


今後社会で必要な「課題を発見する力」「協働する力」などの社会技能を自分のペース身につけることを目指します。
子どもたち自身が「やってみたい!」と思えることを、自分たちでゼロから計画を立てて、一緒に取り組みます。

■ 大切にしていること

基礎学力を向上させるだけでは、何のためなのかを知る機会を持つことができません。それは日々勉強する子どもたちにとってもモヤモヤしてしまうかもしれません。勉強で学んだことを使いながら、実際に形にすることで社会技能や自尊感情を育む場を目指しています。

(1)子どもたちの「やってみたい!」に寄り添う
スタッフや大学生ボランティアももちろん子どもたちのサポートをしますが、どんな形になるのかはやってみないと誰にもわかりません。
しかし、子どもたちの「やってみたい!」という思いを大切にしながらプロジェクト活動を進めていくことを大切にしています。

(2)いろんな人と協力しながら取り組むこと
プロジェクト活動でいろんな人と協力しながら何かを作り上げる経験を大切にしています。また、「勉強していることが生かせている」という思いから、自尊感情や社会技能が自然と身につくような場所を目指しています。


■ プロジェクト活動例
実際、子どもたちと一緒に取り組んだプロジェクトの事例の一部が以下になります。遊びを発展させたものやキャリアについて考えたりするものなど、いろんな種類のプロジェクトを実施してきました。

(1) 「将来の生活費から自分のキャリアを考えてみよう」(中3)
「将来について具体的なイメージを持つことができるようになりたい!」ということで、自分たちが社会に出た時に年収がどれくらいほしいか、あるいは必要かを考えてみるワークショップを行いました。
そして、そこから実際の生活に必要な費用などを具体的に考えてみると、以外にも生活することにはお金がかかることを知った子どもたちはとても驚いていました。

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(シートを使って一度個人で考えて内容をみんなで話し合います)

(2)「逃走中×ゴミ拾い」(中1〜中3)
「自分たちも楽しみながら地域をちょっと良くしたい」をテーマに子どもたちがゼロから話し合って作ったゲーム。人気番組「逃走中」と「地域にゴミが多いのをどうにかしたい」という思いを掛け合わせました。拾ったゴミがその大きさや量に応じてハンターから逃れることを助けるアイテム購入用のポイントに変換されるという独自のルールを子どもたちが考えました。
本番は公園全体を舞台として、大きいゴミ袋10個分ほどのゴミを集めることができました。

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(子どもたちが話し合ってどんなことをするのかを考えます!)

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(実際に公園で逃走中をしながらゴミ拾いをするとこんなにもゴミが!)

(3)「おばけやしき」(小5・6)
子どもたちの「おばけやしきをやりたい!」という声に応えて実施しました。ダンボールを集めたり、おばけやしきの装飾品をみんなで手分けして作ったりしました。
最後には子どもたち自ら「もっと怖くするからちょっと待ってて!」と言われたりするぐらいに真剣に取り組んでました。
また、お化けやしきには、保護者の方や学校の先生方、地域の方など多くの方が来てくれました。

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(「お化けやしき」の文字…これも子どもたちが工夫しました!)

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(ダンボールを使って、お化けやしきのルートや壁を作っていきます)

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(地域の方や保護者の方にアンケートも記入してもらいました!)

(4)「チャンバラ大会」(小5・6)
「チャンバラをやりたい!」という意見が出てきたので、「大人も子どもも一緒に楽しめるチャンバラにする」という目標を掲げて準備をしました。
ルールを決める班、当日の進行を考える班、集客の準備をする班、必要な装備物を準備する班と4つの班に分かれて準備をしました。
激しいつばぜり合いを演じる者、試合開始と同時に相手を一刀両断する強者、いろいろな試合が見るものを引きつけました。子どもも大人も一緒になって、自然と必死に、それでいて笑顔になる素敵な大会になりました。

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(安全にも配慮した自作のチャンバラでいざ勝負!!)

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(ルールも子どもたちが中心になって考えました)

3. プロジェクト活動での子どもたちの変化

教室が始まってからずっと通ってくれている小学生の男の子がいます。

学校にもきちんと通って、友達もたくさんいます。しかし、算数の計算に時間がかかってしまったり、漢字を覚えたりするのが苦手で、「わからん、やりたくない」と言っていました。

そんな中で、毎週教室に来て、大学生ボランティアやスタッフと一緒に勉強する中で、少しずつ理解できる内容が増えていきます。

ある日の確認テストで、彼はついに自分の力で満点を取りました。

「やった!自分で解けた!」

彼は喜びのあまり、大きくばんざいしながら教えてくれました。
また、お化けやしきをつくるプロジェクト活動でも初めは議論に加わらず、端で遊んでいたりしていました。

それでも、勉強を通じて自信がついて来たのでしょうか、自然と積極的に意見を出してくれるようになってきたのです。

「こうした方がもっと怖くなるんちゃう?」

定規できっちり測って作られたたくさんの作品を見て、友達も彼自身もとても満足そうな表情を浮かべていました。

彼の中でプロジェクト活動を通じて、勉強したことが役に立った瞬間だったのでしょう。


4. おわりに


個別学習指導だけでは、勉強する意義がわからなかったり、学ぶ楽しさが理解できないかもしれません。

しかし、クレイシュではプロジェクト活動も同時に行うことで、「どうして勉強するのか」「勉強ってどんな役に立つのか」といったことを自然に考えられるような場所にしたいと考えています。

学ぶ意義や意味を考えることやだれかと一緒になにかに取り組むといった経験が、子どもたちのこれからの生活の支えになっていくのではないでしょうか。

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