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騙されるな!動画編集初心者が知っておくべき悪質案件の特徴と避け方
はじめに
動画編集のスキルを身につけ、フリーランスとして活動を始めると、多くの人が最初に目を向けるのがクラウドソーシングのプラットフォームです。中でも「クラウドワークス」は知名度が高く、数多くの案件が掲載されています。しかし、初めて利用する際に特に注意が必要なのが、低単価案件の罠です。一見、手軽に始められる初心者向けの案件に見えても、その実態は労力に見合わない厳しい条件が隠れていることがあります。
本記事では、特に悪質な低単価案件や、それを見分けるためのポイントを詳しく解説します。また、なぜこうした案件を避けるべきなのか、そしてどのように適正な単価の案件を見つけるべきなのかについても触れていきます。これから動画編集の仕事を本格的に始めようとする方が、不当に搾取されず、自分の価値を正当に評価される仕事を得られるよう、役立つ情報をお届けします。
1. 「大量案件で高額に見せる手法」
手法の特徴:
「10本で10,000円」といった案件を提示し、1本あたりの単価を明記しないことで高額案件のように見せかける。しかし、実際には1本あたりの報酬は非常に低い場合が多い。注意点:
案件を見る際には「1本あたりの作業時間」「必要な作業内容」「修正対応の有無」を具体的に計算して実際の報酬額を確認することが重要です。
2. 「初心者歓迎」を装う手法
手法の特徴:
「初心者歓迎」「簡単な作業」とアピールし、スキルのない人でも参入しやすい雰囲気を出している。しかし、実際には膨大な作業量を伴う場合が多く、初心者の時間を過剰に搾取する案件も多い。例:
「5分動画のカット編集」「初心者歓迎」と記載されていても、実際には作業量が膨大だったり修正対応が頻繁に発生することがある。
3. 「曖昧な依頼内容」
手法の特徴:
案件内容が「詳細は契約後に説明」と書かれている場合、契約後に想定以上の作業を要求されることがあります。特に悪徳依頼者は、事前に明確な内容を説明せず、後から追加作業を求めることが一般的です。対策:
事前に具体的な作業範囲や修正回数の制限を確認し、不明確な案件には応募しないこと。
4. 「成果物ベースで支払う手法」
手法の特徴:
「成果物1本あたりいくら」と記載されており、修正回数や追加対応が何度も発生しても追加料金を支払わないケースがあります。また、成果物がクライアントの主観で判断されるため、報酬が支払われないリスクも伴います。「YouTubeの再生回数に応じて単価アップ!」といった案件もよく見かけますが、基本報酬額が安く設定されていることも多いので注意が必要です。注意点:
修正回数や納品基準を事前に契約書で明記すること。
5. 「実績をつけたい初心者を狙う」
手法の特徴:
「実績作りのための案件」として低単価で作業を引き受けさせ、技術的に難易度が高い編集を行わせる場合があります。また、こうした案件で得た技術は限定的で他のクライアントにとって大きな評価材料にはならない場合が多いです。技術力のあるプロに頼むと高額になってしまうため、安く済ませたいためにそういった文言で動画編集者を惑わします。注意点:
その案件で学べる技術が本当に今後の編集に役に立つのかをしっかりと考えてから受けましょう。
6. 「長期契約をちらつかせる」
手法の特徴:
「継続案件」「長期契約を前提」として、初回の案件を低単価で受けさせる。しかし、初回後に契約が続かないことが多い。「初回はトライアル料金○○円」と記載されていることが多いです。確かにクライアント視点で言うと、初めての依頼では編集者の対応力や技術力を把握できないためにそのリスクを考えてトライアル料金を設定するのは納得できます。しかし、その後に契約が続かなければ意味がありませんので、案件を受ける前にしっかりそのクライアントが悪徳ではないか、事前に評価を確認するなどしておきましょう。対策:
長期契約の確約がない場合は、最初の案件単価をしっかり確認し、割に合わない案件は避ける。
7. 「高単価に見せかけたトラップ案件」
手法の特徴:
案件タイトルに「高単価」「1本10,000円」などと書かれていても、実際は低い報酬額という場合があります。これは動画編集者に案件の本文を読ませるための罠です。または、条件を満たさなければ全額支払わない契約内容になっていることもあります。例:
タイトルには「10,000円」と記載されているが、実際には案件を大量にこなした場合の最高報酬であり、通常は低単価。
8. 「他の編集者の報酬額を記載」
手法の特徴:
「弊社の編集者の中には弊社案件のみで毎月20万円以上を稼いでいる方が多数在籍しています」といった文章が書かれている場面もよく見かけます。しかし、実際に仕事を受けてみると1日中作業したとしても絶対に毎月20万円には届かないような悪徳案件のことも多いです。他の編集者は稼げているから頑張れば稼げるという期待を持たせておきながら低単価案件をたくさんこなさなければい状況をつくる罠です。例:
「再生回数次第で報酬アップします!最大1本6万円稼いだ編集者もいます!」といった文言を記載している場合も悪徳な場合が多いです。
動画編集者に言いたいこと
最後に、これから動画編集者としてクラウドワークスなどのクラウドソーシングサイトで稼いでいきたいと考えている方に私が伝えたいことをお話します。まず最初に伝えたいことは「悪徳依頼者に注意してください!」ということです。悪徳依頼者はいかに安く編集を行うかばかり考えているため、あなたがもし依頼を受けたとしても決して良い関係にはなれませんし、あなたの成長を阻害する壁にもなり得ます。
よく考えてみてください。本当に素晴らしい案件であれば、上記のように読者が勘違いするような文章や誤魔化しをすると思いますか?
案件文を鵜吞みにするのではなく、なぜそんな文章が記載されているのか、意図は何なのかを考えてから案件に応募することで悪徳依頼者に引っ掛かるリスクは十分に減らせるでしょう。
案件を受ける前にぜひこちらの記事の内容と照らし合わせながら検討してみてください!
まとめ
悪徳依頼者は、案件を魅力的に見せかけて労力に見合わない低報酬で動画編集者を利用しようとする場合があります。こうした罠を回避するには、案件内容を冷静に分析し、自分のスキルや時間に対する正当な評価を重視することが必要です。
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