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無駄なく無理なく最大の成果を出す「メタ認知学習法」の4ステップ
メタ認知を使って無駄なく無理なく最大の成果を出す
学習を効果的に進めていく上では「メタ認知」が重要です。メタ認知というは自分の思考を客観的に把握することです。学習を進める上でメタ認知が重要な理由は、学習のゴールを見失わずに勉強を効果的に進めることができるからです。
メタ認知を生かして学習を進めるためには、4ステップモデルを活用してみましょう。4ステップモデルはカナダ人の心理学者であるフィル・ウィンとアリソン・ハドウィンによって提唱されました。
https://psycnet.apa.org/record/1998-07283-011
四ステップは以下の手順で進めていきます。
課題を設定する
ゴールを設定し計画する
学習する
修正する
一つずつ詳しく見て行きましょう。
課題を設定する
課題の設定では、そのテストを攻略する上で何を要求されるのかを考えていきましょう。具体的には以下のアクションを起こしてみましょう。
そのテーマに関係する学習教材を集めてみる
学習教材を活用して自分が学習しなければならない範囲を明確にする
自分が受ける試験問題の傾向をつかみ対策する
試験ではどういった回答方式がとられるのかを調べる
ゴールを設定し計画する
ゴールの設定では、自分がどのレベルまで到達したいのかを設定し勉強のやり方を決めましょう。
ひと口に「知識を身につける」といっても、どの程度の完成度にするかは様々です。例えば、以下のようなゴールのうちどのレベルに近いかを考えてみましょう。
テキストやノートを全く見ない状態で人に説明することができる
聞かれたことに対して人に説明することができるレベルになる
説明されたことに対してそれに該当する専門用語を回答することができる
説明された内容を正しいかどうか判断できる
ステップ1で集めた情報を元に、「自分の知識をどの程度の完成度にもっていくか」と考えるのがコツです。
例として、登録販売者の資格について勉強しているケースを考えてみましょう。
試験では選択式の課題が出される
→全てを口頭で説明できる必要はなく、記述されている内容が間違っているか正しいかを判断できればいい
→100%文章を暗記しなくてもキーワードだけ押さえていれば良さそうだ
自分が目指す知識の習得レベルが明確になったら、より具体的な勉強方法も考えましょう。例えば、以下のような勉強法を考えてみましょう。
フラッシュカードを自作し、おもて面のクイズに対して人に説明することができるぐらいスラスラ回答できるようになる
問題集を解いていき、間違えたところは1週間後に同じ問題を解いて知識の穴を埋めていく
学習する
学習の段階ではステップ2で計画した勉強のやり方に基づいて実際に学習を進めていきましょう
修正する
修正の段階では、学習している途中に定期的に自分の学習についての進み具合を評価しましょう。ステップ4こそが一番重要なメタ認知のプロセスです。
具体的には以下のポイントをチェックしてみましょう。
進み方が遅かったり、勉強のためのモチベーションが下がったりしていないか
特に理解が難しい部分はないか
理解力ややる気を高めるために違った学習の方法はないか
ステップ2で設定したゴールを見直す必要がないか
自分の成長のレベルやモチベーションなども加味して課題を設定し直しましょう。
例えば、「フラッシュカードで自作したクイズに100%回答できるようにする」という計画が難しかった場合には、「フラッシュカードの表面のヒントを増やして回答できるようにする」といった修正が必要です。
最初に決めた勉強法が修正の段階で変わるのは全く問題がありません。というのも、勉強法は何も最初から完成している必要はなく実践している上で修正していけばいいものだからです。