30%覚えやすくなる!勉強の黄金比率とは?
この記事はこんな方にオススメ
読むだけの勉強法でなかなか成果が出ていない
暗記するためには読む時間と思い出す時間をどれぐらいの割合にしたらいいの?
今回は、インプットとアウトプットの割合を意識するといいかもよ~というお話です。
40%を読み、60%で思い出す
勉強には大きく2つの流れがあると言えます。インプットとアウトプットです。
インプット=頭に入れる:教科書を読む、講義を聴く、ノートをとる…など
アウトプット=見ずに思い出す:ノートを隠して思い出す、単語カードで暗記する、教科書を暗唱する、問題集や模試を解く…など
「勉強した内容を身につけるにはアウトプットを増やすことが大事だよ~」というのはよく言われること。
そして、イン・アウトの最適な比率は勉強に費やす時間の40%・60%を意識するといいのです。
例えば、勉強時間が60分確保したなら、24分を教科書を読むのに費やし、残り36分を見ずに思い出すのに費やすのが理想的な比率と言えそうです。もちろん正確に測る必要はありませんので、「アウトプットの方がちょい多めにしよう」と意識するといいでしょう。
根拠となる研究
1917年にコロンビア大学のアーサー・ ゲイツが行った研究では、40%の時間をインプットに費やすと効率がいいぜ~ということが示されています。
実験の介入
地元の小学3年生から中学2年生までの学生計5クラスが対象。
生徒たちに紳士録(※人物の略歴が書かれている文書)を覚えて暗唱するように課題を出した。覚える時間は1人あたり9分。
その際、9分のうちの時間の使い方を細かく指定。読む時間(インプット)と見ずに暗唱する時間(アウトプット)のバランスを細かく指定して守ってもらった。
3時間後に、生徒たちには覚えた成果を暗唱してもらい、それぞれどれぐらい記憶できているかを調べた
実験の結果
勉強時間9分のうち40%の時間を読むのに費やした場合が一番記憶できていた
なお、最適な割合で勉強した生徒たち(イン・アウト=40%:60%)は、全て読むのに費やした生徒たち(イン・アウト=100%:0%)よりも30% 優れていた
実験の考察
読むだけでは覚えられないのは当然ですが、アウトプットが多すぎるのも注意が必要だと言えます。アウトプットが多すぎると頭に入れる情報が減ってしまいますから、時間内に覚えられる情報は減ってしまいます。それに、すでに覚えていることを覚えているうちに繰り返してもあまり意味はないというのもポイントです。
【今日の心トレ】インプット・アウトプットのバランスをとろう
ステップ1:アウトプットの方法を考えよう
授業で書いたノートを内容を見ずにまとめ直してみる
ノートを手で隠して思い出してみる。
自分の言葉でブツブツ説明してみる
…などなど。復習しやすいようにノートをとるなら、以前に紹介したコーネル大学式ノート術がおすすめ。↓
ステップ2:「インプットしたらアウトプットもする」を徹底
手っ取り早いのは、「インプットしたらすぐにアウトプットする」を徹底すること。
●ノートをとるときは→読みながら書くのではなく、キリのいいところまで覚えて思い出しながら書く
●ノートを書いたら→見ずにまとめ直してみる
●ノートをまとめたら→翌日にページを手で隠して思い出してみる
…などなど、自分に合ったスタイルで勉強を習慣化しておきましょう。
【獲得経験値】
☑️インプットしたら、○○(アウトプット法)するの決まりをつくった