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097◎№087【ダイヤモンドのその輝きと美しさの理由とは】その3

◎№087【ダイヤモンドのその輝きと美しさの理由とは】その3

おはよう、テルです。

今回も『【ダイヤモンドのその輝きと美しさの理由とは】その3』として前回の続きの『ダイヤモンド』の劈開を利用してのカット方法である『クリーピング』のお話をします。

◎まず、『劈開』ということをもう一度説明します。

『結晶が、ある特定の平面に平行に割れること。

また、そのように割れやすい性質。

その面に垂直な方向の原子・イオン・分子間の結合力が弱いために起こる。』…出典:デジタル大辞泉(小学館)

とあります。

※このように鉱物によりその結晶形は違いますが、八面体の『ダイヤモンド』についてはその面に平行に4方向に力を加えるときれいに割れるという特性があります。

◎『ダイヤモンド』のこの特性を利用した研磨方法として。

1として『ダイヤモンド』の『劈開』という特性を利用したカット方法。

2として結晶方位によって硬度が異なる特性を利用した『ダイヤモンド』のカット及び研磨方法。

※実際のカット及び研磨方法はこの2つの『ダイヤモンド』の特性を色々組み合わせているわけです。

◎『ダイヤモンド』には、その結晶の方向で強い方向と弱い方向があり、その原石の弱い方向に沿って衝撃を加えると劈開(へきかい)してきれいに割る事が出来ます。

『ダイヤモンド』のこの特性(劈開)を使ったカット方法を『クリービング』といい、文字通り『ダイヤモンド』を切断する人を『カッター(Cutter)』と業界では呼びます。

この『カッター』の仕事は、『ダイヤモンド』を切断して仕上げ工程が出来るような形に原石を整える事です。

そして、カットして仕上(研磨)できるサイズや形にしたら、それをポリッシュして仕上げます、その仕上げる職人を『ポリッシャー(Polisher)』と呼びます。

昔はこの『カッター』及び『ポリッシャー』の職人仕事を少人数で行っていた為に同じ職人さんが兼務していたことも多かったと云われています。

『カッター』という作業は、『ダイヤモンドの原石』の劈開面を正確に見つけ、その面にピンポイントで力を加えて『ダイヤモンド』を『カット(割る)』ということは決して簡単な技術ではありません。

昔、『カットの魔術師』と呼ばれた二人の有名な『カッター』職人がいたそうです、ラザール・キャプラン氏やジョセフ・アッシャー氏です。

この2人が活躍したのは、第一次世界大戦前の1,900年代から世界大戦が終戦する1,950年頃でした。

当時は今ほどの科学技術は在りませんので、一つ一つの『ダイヤモンド』の成長線を見抜いて、鋸引きしたり、『クリーピング・叩き割る』カットする作業は一握りの職人だけが担当するまさしく神業でした。

そうでしょ、一回だけの絶対に失敗の許されない真剣勝負ですからね、『ダイヤモンド』カットのその一撃へのプレッシャーは大変なものだったことと思われます。

また長くなりそうなのでこれで『【ダイヤモンドのその輝きと美しさの理由とは】その3』としてのお話を終わります。

次回は、この続きを『その4』としてこの続きの研磨方法などのお話をします。

いつもこの【テル!の宝石の部屋】を読んで頂いてありがとうございます。

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(全文)【テル!の宝石の部屋】等のご紹介でございます。❣(´∀`*)ウフフ

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