070◎№138【電気石と呼ばれる特別な宝石・トルマリン(Tourmaline)について】その2(トルマリンの特性やグループ(族)など)
◎№138【電気石と呼ばれる特別な宝石・トルマリン(Tourmaline)について】その2(トルマリンの特性やグループ(族)など)
おはよう、テルです。
今回は、『【電気石と呼ばれる特別な宝石・トルマリン(Tourmaline)について】その2としてトルマリンの特性やグループ(族)などのお話をします。
◎これから『トルマリン』の鉱物的な特徴や科学的な特性などの分かりづらいお話しになると思いますので、無理して読まなくてもいいですよ。
鉱物としては、ケイ酸塩鉱物ですが、『ダイヤモンド』のような一種類の鉱物ではなく似たようなものが集まっているグループ(一族)なんです。
つまり鉱物としては、ケイ酸塩グループであり、宝石としてはトルマリングループということになります。
厳密にはみなその鉱物としての性質や特性は違いますから、結果的に多種多彩な色が生まれ、多様な形態の宝石になるわけです。
◎もう少し具体的にお話します。
『トルマリン』は、宝石の中でも最も幅広い色相(黒色、緑色、青色、黄色、赤色、ピンク、紫色、褐色、無色など)があります。
この『トルマリン』を化学成分から分類すると33種類にもなり、そしてその特性から大きく5つの変種に分けられます。
1.リシア電気石(エルバイト…Elbaite)
世界各地の鉱山から産出される宝石質の『トルマリン』の大部分はこのタイプです。
含まれる微量な遷移金属元素の違いによって、さまざまな色相が生まれます。
ナトリウムとリチウム元素が豊富な無色のアクロアイト、青色のインディコライト、ブルーのパライバ・トルマリン、赤~ピンク~紫色のルベライト、緑色のヴェルデライト、黄色のカナリー・トルマリン、またバイカラー・トルマリンやウォーターメロン・トルマリンなどです。
2.リディコータイト(Liddicoatite)
ナトリウムの代わりにカルシウムが多く含まれ、複雑な三角形の成長累帯構造を持ち、多様な色の積み重なりからできたトルマリンです。
3.苦土電気石(ドラバイト…Dravite)
マグネシウム元素が豊富で、黄色や赤色がかった褐色のトルマリンとして変成岩中に産出されます。
宝石質としての産出は少なく、鮮やかな緑色は最も希少です。
4.灰電気石(ウバイト…Uvite)
カルシウムとマグネシウム元素に富んだトルマリンで、苦土電気石と混合しながら産出されるものが多いです。
色は黒色に近い色で、宝石としての評価は低いです。
5:鉄電気石(ショール…Schorl)
高含有量の鉄を含む黒色のトルマリンです。
地球上に産出されるトルマリンの95%が黒色で占められ、静電気を生じることが知られています。
まれに宝石として使用される品質の石も産出する場合もあります。
◎『トルマリン』の鉱物学的な特性とは。
名称:トルマリン(Tourmaline)。
和名:電気石(でんきせき)。
鉱物名:ケイ酸塩鉱物。
化学組成:(Ca,K,Na)(Al,Fe,Li,Mg,Mn)3(Al,Cr,Fe,V)6(OH,F)4(BO3)3(Si6O18)。
結晶系:六方晶系(三方晶系)。
色:多種多彩。
屈折率:1.624~1.644。
比重:2.82 - 3.32。
モース硬度:7~7.5。
○10月の誕生石です。
これで『【電気石と呼ばれる特別な宝石・トルマリン(Tourmaline)について】その2(トルマリンの特性やグループ(族)など)』を終わります。
次回は、『トルマリン』その3としてトルマリン仲間や産地などのお話をします。
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