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074◎№148【東洋の神秘の宝石・翡翠(Jadeite)について】その2(ヒスイの特性や産地など)

◎№148【東洋の神秘の宝石・翡翠(Jadeite)について】その2(ヒスイの特性や産地など)

おはよう、テルです。

今回は、『【東洋の神秘の宝石・翡翠(Jadeite)について】その2』としてヒスイの特性や産地などのお話をします。

◎『翡翠』は、鉱物学的に分類すると、その化学的な組成の違いにより、軟玉(なんぎょく)と硬玉(こうぎょく)の二種類に分けられます。

この2種類の石は、外見では区別をつけることは大変難しいので昔は、同じ『翡翠』と思われていました、また中国では共に玉(ぎょく)として区別なく呼ばれています。

唯、実際には、高価な宝石として取り扱われるのは硬玉のみであり、普通『翡翠』と云えば、宝石業界では硬玉のことを指します、そして軟玉と区別して硬玉のことを『本翡翠』と呼んでいます。

尚、中国などで安価に流通しているものは軟玉が多く、宝飾(ジュエリー)としてよりも比較的柔らかいので彫刻などをして工芸品として取引されることが多いです。

◎それでは、二種類の翡翠(硬玉と軟玉)の鉱物学的な特性を以下にお伝えします。

分かりづらいと思いますので、無理して読まなくてもいいですよ。

◎『翡翠(Jadeite)』の鉱物学的な特性とは。

名称:翡翠(ひすい)、ジェダイト(Jadeite)またはジェード(jade)。

和名:翡翠(ひすい)、硬玉(こうぎょく)または本翡翠(ほんひすい)。

鉱物名:ケイ酸ナトリウム及びアルミニウムで輝石鉱物。

化学組成:NaAlSi2O6。

結晶系:単斜晶系。

色:深緑色、薄紫色(ラベンダー)、白色、青色、黒色、黄色、橙色、ピンク、グレーなど。

屈折率:1.60 - 1.68。

比重:2.9 - 3.38。

モース硬度:6 - 7。

主な産地:ミャンマー、日本、ロシア、カザフスタン、アメリカなど。

※意外ですが、中国では硬玉は採れないのですが、昔からミャンマーで産出されたものが使われていたと云われています。

◎『翡翠(ネフライト)』の鉱物学的な特性とは。…もう一つの『翡翠』のことです。

名称:ネフライト、ジェダイト(Jadeite)またはジェード(jade)。…英語では、翡翠もネフライトも共にジェダイトともジェードとも呼んでいます。

和名:ネフライトまたは軟玉(なんぎょく)。

鉱物名:珪酸カルシウム及びマグネシウムで角閃石鉱物。

化学組成:Ca2(Mg,Fe)5(Si4O11)2(OH,F)。

結晶系:単斜晶系。

色:青色、茶色、赤色、白色、黄色、緑色、クリーム、グレー、ラベンダーなど。

屈折率:1.60 - 1.63。

比重:2.90 - 3.03。

硬度:6.0 - 6.5。

主な産地:中国、台湾、ロシア、カナダ、アメリカ、ニュージーランドなど。

◎最も珍重される翡翠(本翡翠)は、『琅かん(ろうかん)』と云われる緑色の半透明のトロリとしたテリのある物が最高級品とされています。

『琅かん』の色は、銀杏(ぎんなん)の色を濃くして表面に油を垂らしたようなとろみを持つ美しい石のことですが、これは『インペリアル・ジェード』とも呼ばれています。

緑色の次に人気があり、価値が高いものに『ラベンダー翡翠』があります。

これで『【東洋の神秘の宝石・翡翠(Jadeite)について】その2(ヒスイの特性や産地など)』を終わります。

次回は、『翡翠』その3として人類(特に日本人)との歴史などのお話をします。

いつもこの【テル!の宝石の部屋】を読んで頂いてありがとうございます。

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