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079◎№146【柘榴石と呼ばれるワインレッドの宝石・ガーネット(Garnet)について】その3(ガーネットの6種類の仲間)

◎№146【柘榴石と呼ばれるワインレッドの宝石・ガーネット(Garnet)について】その3(ガーネットの6種類の仲間)

おはよう、テルです。

今回は、『【柘榴石と呼ばれるワインレッドの宝石・ガーネット(Garnet)について】その3』としてガーネットの6種類の仲間のお話をします。

◎前回の続きとして『ガーネット・グループ』より代表的な6種類の『ガーネット』についてお話します。

◎6種類の『ガーネット・グループ』とは。

○パイロープ・ガーネット

アルミニウムを主元素とする深い赤色の『ガーネット』です、赤色は鉄やクロムによって表れます。

『パイロープ』は、色の濃いルビーとよく似ていますが、ルビーより暗く、インクルージョンが含まれ、結晶のサイズは小さく2ctを越える石は少ないと云われています。

18世紀から19世紀にかけて、この『パイロープ』はその当時の流行の宝石でしたが、ルビーと信じられていた石の多くが、実はこの『パイロープ』だったと云われています。

○アルマンディン・ガーネット

赤系『ガーネット』の中で最も多く産出されるもので、『パイロープ』よりも赤みが濃く、鉄の含有量が高いため、黒っぽく見えます。

『パイロープ』と『アルマンディン』の中間成分を含んだ『ロードライト』は、独特な紫がかった赤色で、ギリシア語でバラを意味するロード(Rhodo)が語源になっています。

このきれいなワイン色の『ロードライト』は、赤系『ガーネット』の中では最も人気のある宝石です。

○デマントイド・ガーネット

『デマントイド』には、クロムにより緑色から緑黄色になりますが、その色の濃淡や透明度によって、評価が変わります。

『デマントイド』という名前は、古いドイツ語で『ダイヤモンドのような』という意味の『デマント』に由来しています。

『デマントイド』は、ガーネット族の中でも高い屈折率と分散度を持ち、最も美しく輝く『ガーネット』として最高の希少価値があります。

○スペサルティン・ガーネット

マンガンや鉄によりオレンジ、赤色、赤褐色などの色がある『ガーネット』です。

純度が高ければ明るいオレンジ色に、鉄の含有量が多くなるにつれ、暗いオレンジ色から赤色になります。

特にナミビア北部から産出される石を『マンダリン』と呼び、最も人気がある『ガーネット』の一つです。

○グロシュラーライト・ガーネット

『グロシュラー』の色は普通は緑色ですが、他の色(無色、黄色、ゴールデン、オレンジ、グリーンなど)もあります。

ケニヤのツァボで発見された高品質の『グロシュラー』は、特に『ツァボライト』と呼ばれ高評価されています。

○アンドラダイト・ガーネット

黒いざくろ石と呼ばれている、鉄を含む『アンドラダイト』にも色々な色(黄色~緑色、黒色)があります。

褐緑色の『アンドラダイト』、黄色い『トパーゾライト』、黒色の『メラナイト』などと呼ばれます。

クロムと鉄成分をバランスよく含む『デマントイド』は最も高価な『ガーネット』と云われています。

○ウバロバイト・ガーネット

クロムを含むため、エメラルドのような明るい緑色ですが、結晶のサイズが小さく、硬度も低いため、宝飾品に向く石は大変少ないと云われています。

これで『【柘榴石と呼ばれるワインレッドの宝石・ガーネット(Garnet)について】その3(ガーネットの6種類の仲間)』を終わります。

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