050◎№116【緑の大地の精・エメラルド(Emerald)について】その2(エメラルドの特性や産地)
◎№116【緑の大地の精・エメラルド(Emerald)について】その2(エメラルドの特性や産地)
おはよう、テルです。
今回は、『【緑の大地の精・エメラルド(Emerald)について】その2としてエメラルドの特性や産地のお話をします。
◎鉱物としては、『ベリル』の一種ですがその中でも美しく濃い目の緑の宝石を『エメラルド』と呼びます。
和名は、鉱物としてのベリルを緑柱石といい、『エメラルド』を翠玉(すいぎょく)、または緑玉(りょくぎょく)と云います。
◎まず、エメラルドの鉱物学的な特性のお話をします。
英名:エメラルド(Emerald)。
和名:緑柱石(りょくちゅうせき)、翠玉(すいぎょく)、緑玉(りょくぎょく)とも呼ばれる。
鉱物種類:ベリル。
組成:Be3Al2Si6O18(ケイ酸塩鉱物)。
結晶系:六方晶系。
色:緑色。
モース硬度:7.5~8。
※モース硬度7以上ある硬い石ではあるのですが、内部に多数の傷を抱えている物が普通ですので大変に衝撃に極端に弱く、非常にもろいところがある為に、指輪へのセットや加工しただけで割れることさえあり、職人にとっては大変に扱いにくい石です。
屈折率:1.56 - 1.60。
比重:2.67 - 2.78。
光沢:ガラス光沢。
◎宝石(ジュエリー)としての評価の大きな要素として、傷やインクルージョン(内包物)の有無がその石の価値に大きく影響を与えます。
但し、この『エメラルド』だけは、傷があることが当たり前(普通)の石として知られていますので、傷やインクルージョンが有るだけではその品質には大きな影響はありません。
当然ながら、大きな傷や、内包物が少ない方が価値が高いことは確かですが、その上に明るく濃い緑色のものが最上級とされています。
また、この傷(内部にエメラルド特有の傷)が有ることが天然(本物)の証拠ともいえるわけです。
『エメラルド』は、天然には良質の石がほとんど産しないため、かなりの傷物も宝石として流通させることが一般に認められております。
その場合オイルや樹脂に浸すなど化学的処理を施して傷を隠したり、石の耐久度を高めたりすることが一般的です。
特に無処理、ノンオイルとことわりがない限り、何らかの処理を施してあると思います。
尚、鑑定書には無処理石または処理石として鑑別されて表示されますので、美しい無処理の石は大変貴重で価値が高いのですが、何らかの処理をしているものが普通です。
※但し、全く別の鉱物やガラスなどを加工してエメラルドに似せたものや人工的な着色やコーティングなどの処理をしたものは、偽物ですし、イミテーションですから論外のお話です。
◎『エメラルド』の産出国は。
コロンビア、ブラジル、ザンビア、ジンバブエ、マダガスカル、パキスタンなどで産出されます。
やはり、『エメラルド』もその産地によりその品質(大きさや色や品質の良さ)は大きく違います。
最高品質の『エメラルド』は、昔からコロンビア産と云われ、明るく美しい緑色の石が採れています。
これで『【緑の大地の精・エメラルド(Emerald)について】その2(エメラルドの特性や産地)』を終わります。
次回は、『エメラルド』その3としてエメラルドと人類の歴史などのお話をします。
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