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とにかく着物を着る

着物生活をすると決めて、まずは浴衣から練習しているというのを先日書きました。

浴衣の着付けはだいぶ慣れて、11月に入って着物の着付け練習をはじめたんですけど、暑いのなんのって。
着物は浴衣と違い襦袢じゅばんを着るので厚着になるため、着ている最中に汗だくになりましてね。
初心者なのでただでさえ時間がかかりモタモタするのに、暑いとイライラしますから、まさに "戦い" 状態で孤軍奮闘しています。

浴衣の着付けでは、『とにかく美しく着る』というのを徹底して練習したので、仕上がりは満足していましたし、着崩れもなく過ごせましたから着物もイケると思ったんですけど、具合が全く違いました。

着物の着方の手順は
1. 肌着を着て補正をする
2. 長襦袢ながじゅばんを着る
3. 着物を着る
4. 帯を締める

浴衣と違うのは、『2. 長襦袢を着る』。

長襦袢は、着物が汚れないように保護したり保温するなどの大切な役割があります。

ワタシが持っているのは、昔の手縫いの長襦袢で

だいぶシミだらけでくたびれていますが、練習にはちょうど良いので手元に置いてあります。
今はまだ暑い日があるので、長襦袢ではなく『半襦袢はんじゅばん』を活用していますけど。

半襦袢とは、「長襦袢」と「肌襦袢はだじゅばん」の二つの要素を取り入れたもので、肌襦袢に半衿はんえりがついたデザインになっているので、この上に着物を着ると長襦袢を着用しているような見た目になり、別名「うそつき襦袢」とも呼ばれています。
(ちなみに、「肌襦袢」は肌着のイメージ、長襦袢はジャケット等の下に着るシャツのイメージです。)

ワタシは、この長襦袢タイプの『うそつき長襦袢』を愛用しているんですけどね。

これは、袖をマジックテープで留めるタイプなので、袖を色々替えて楽しめますし

洗濯もガシガシ出来るのでとても便利です。

長い期間着ていなかったのもあり、せっかく付いている白の半衿部分が変色してしまって気になるので、様々な半衿を付けて着用しています。
半衿とは 、汚れやすい衿の汚れを防ぐもので、長襦袢の衿に縫い付けて使いますが、うそつき襦袢には既にこの半衿がついているのでこのまま着られるようになっているんです。
そもそも半衿というのは、長さが1m くらいで幅が15cm 程度の1枚布でできていて、 普通は着物を着替えるたびに付け替えるものなんですけどね。
昔は半衿は縫い付けて使うのがほとんどでしたが、手間がかかるので、今はクリップや安全ピンで留める方が多いようです。
ワタシもその一人で、気に入った布を安全ピンで付けています。

着物に惹かれて着物のリサイクルショップによく足を運んでいた30代の頃に、数百円で手に入る半衿を見つけては買っていたのを思い出しました。


で、実際に着物を着てみましたよ。

洗える着物1

着物の素材はポリエステルで、帯は半幅。
半衿はうそつき長襦袢に付いていたものそのままで、帯はカルタ結び、帯締めはリサイクルショップで買ったものです。
「上手に着てるよ」と、母からも褒められたので、まずまずの出だしといっていいでしょう。

そして、2回目

洗える着物2

着物は、同じくポリエステルで、半衿は "石の柄" を付けました。
帯は前回と同じものですが無地側を見せるようにして、同じくカルタ結びでタレ部分 (帯結びの構造上はテ先) を出してお太鼓風にしてみました。

カルタ結びは見た目スッキリ、工程も簡単だし椅子にもたれることも出来てすごく便利なので、結び方はこれオンリーでいこうと思います。

で、3回目

この単衣ひとえ着物は頂き物なので素材がわからないんですが、木綿のかすり? なんじゃないかと思います。
半衿は、二十歳の時の振袖で使った正絹しょうけん
帯締めも、正絹。
帯は、ロール状のまま『民芸 綿100%』のシールが貼られた未使用の状態で保管されていたものを母から貰ったんですけど、『祖母が母にお土産で買ってきたもの』なんですね。

いつ頃のどこの土産かは一切不明で、母も覚えていないというので謎のシロモノなんですが、とてもキレイな柄で気に入りました。


4回目は、あわせ

着物も帯も、リサイクルショップで購入したもので、素材は不明です。
半衿は、家にある余り布を付けました。

袷になると生地が分厚くなるのでちょっと手間取り、何回もやり直したりしてだいぶ時間を要す感じでした。
着物によって丈も違うし、コツを掴むまでとにかく今手元にある着物を全て着てみる、というのを目標に練習しています。


実際に着物を着はじめると、半衿なんて全然種類がなく、帯締めなんて3本しか持っていないので(しかも1本は礼装用)、これを基準に整える感じになるもんで、ワンパターンに仕上がるっていう残念なことになるわけですね。
青系、赤系、黄系、緑系等、色味のバリエーションがある程度ないとコーディネイトも難しいし。
そうすると、また色々と欲しくなってきてしまうんですが、着物は母が山ほど持っているので、まずはそこを物色させてもらうことにして、今は購買欲に負けないようジッと我慢することに意識を向けたいと思います。


着付けに少し慣れてきて、ふと「その辺をちょこっと歩いてみようか?」なんて思った時のことです。
衝撃的なことに気がつきます。

草履がないじゃん。

ないことはないんですけど、礼装用のきらびやかなヤツなのでないも同然でして、ビーサンやサンダルを履いて出るわけにもいかず、外へ行くのは諦めました。

さすがに「1足くらい持っておかないと」ってことで、買いましたよ。

全然ノーマルじゃない、しかも合わせづらいデザイン。
可愛かったので、つい。

更に、コーディネイトが難しくなり幅がより一層狭まった気がしますけど、テンションが上がるのは間違いないので、近々プラッと散歩にでも出かけてみようと思います。




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アユミ@絵描き
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