着物生活をもっと楽しくしたい
毎日ではないものの、週に3〜4日は着物を着るようになり、着付けの練習をはじめてからこれまで着用した着物は14着。
だいぶ慣れて、まぁまぁキレイに着られるようになりました。
母や知り合いから譲り受けたもの以外はリサイクルショップで購入したものなので、サイズがまちまちで毎回苦労するんですけどね。
裄が短いとか、袖丈が短くて襦袢とサイズが合わないとか、虫が食ってるとか、着てみて具合がはじめてわかるというものがほとんど。
着心地もそうですけど、着やすさも着物によって全然違うのがわかりました。
眠ってる着物はまだまだあるので、毎回違うものを着て全ての状態を確認する予定ですが、回数を重ねるごとに色々と思うことが出てきましてね。
まずは、足袋。
母からもらったごくごく普通のこはぜが付いた綿の足袋なんですけど
足袋って、なんで「白」なんですかね?
肌着も「白」、半衿も「白」。
全部「白」。
これって、日本の文化?
家電も白いしね。
なんかつまらんわ〜。
ってな感じで全然楽しくないので、綿の足袋はこうなります。
真っ白いのは1足あれば十分なので、残りは絵を描くなり染めるなりしてしまおうと思っていますけど、そもそもこの手のタイプの足袋は指が痛くなるし、白じゃない方が好みなので、こはぜの付いていないストレッチタイプのカラー足袋を購入して履いています。
前の記事 (『着物を楽しむ』) では「半衿を増殖中」と書きましたが、その半衿に合わせて替え袖も作りたくなりまして、この柄 ↓ とお揃いの袖を作ることにしました。
この布は、寝室のクローゼットのカーテンに使ったものなんですけど、縫う前に水通ししたら他の布の色が移ってしまった、っていう
やっちまった生地で、他に使い道がなかったんです。
それで半衿用に生地を切ったんですけど、その長さはわずか15cm。
まだまだ結構な長さ残っていたもんで、これで替え袖も作っちゃおうと考えたわけですね。
ちなみに、替え袖というのは『うそつき長襦袢』につけるもの。
襦袢の袖は、着物の "袖口" や "ふり" からチラッと見えるものなので、半衿と柄を揃えるとかわいいわけですよ。
作り方をザックリ説明すると、「袖丈の2倍の長さの布を輪にして縫うだけ」なんですが、これだと布の裏側が見えることになります。
表裏がわからないような生地ならいいんですけど、プリント生地なんかは裏が白いので、見えた時におかしいですよね。
替え袖の作り方を紹介しているサイトでは裏が見える作り方 (単衣) がほとんどですが、今回の場合は無双 (袖全体が表裏同じ布で仕立てられた二重の袖) で作ることにしました。
洋服地を使う時は薄めの生地の方がいいみたいですけど、とりあえず縫ってみます。
このタイミングでミシンがぶっ壊れてしまったので手縫いしてますが、普通に楽しいです。
直線縫いなので、なんにも考えず黙々と出来るのがイイですね。
製作工程は端折りますが、最後にマジックテープを縫い付けて
長襦袢に取り付ければ
完成です。
わかりにくいですけど、着てみるとこんな感じ ↓
これだと "ふり" から見える袖は、どっちも柄になります。
布地がしっかりしているので、出来上がりが分厚くて、ちょいと重たいですね。
折り返しを広めに縫う「半無双(外側から見える部分だけを二重にした仕立て方)」なら布の分量も少なくてすむので、次に替え袖を洋服地で作る時は半無双にするか、薄めの生地で仕立てようと思います。
替え袖はいくつあっても楽しいですし、袖が短い着物がいくつかあるので、それに合わせたサイズのものを増産していく予定です。
この他にも、「これは必要」と感じたものが "前掛け"。
袖が邪魔にならないように "たすき掛け" はしてたんですけど、帯が汚れないように "前掛け" も必要だなと。
で、これも作りました。
アトリエのカーテン用に縫った布が取り替え時で
捨てるのもなんなので、色あせ部分を避けて綾テープを縫い付けただけなんですけど
サイズがちょうど良くてビックリ。
試しに作ったつもりがこのサイズでバッチリだったので、前掛けもいろんな布で作ってコーディネートを楽しみたいと思います。
今では、作業をする時の欠かせないアイテムです。
他にも自作したいものが多々ありますが、それはまたの機会に。