シャッターに絵を描く⑥〈完成〉
カエルが描き終わり、一番大きなネコに取りかかったのは18日のことで、
短い作業時間の中、ここまで出来上がり↓
翌日はここまで↓
で、次の日がこんな感じ↓
っていう、3日でこんなちょこっとしか進まない作業でしてね。
雨は降らないものの湿った空気で肌寒いっていう日が続き、強い風をもろに受ける時はシャッターを押さえつけながら描き、乾燥に使うドライヤーを自分の手にも当てながら作業をしました。
蝶ネクタイの水玉部分だけで1日分の作業時間を消費しましたし、毛を描き入れる作業ではシャッターのヒダ部分に泣かされ、修正しながら何度も描き直すっていう、実に面倒な状態になりましてね。
描いてみてわかったんですけど、今回は「ペン画で描いたものをもとに筆描きしている」ので、タッチが異なって質感(見た目)がだいぶ変わるんですよ。
ちなみに、原画はこちら↓
ペン画は、ネコの毛並みが一定していながらも、線の重なりでランダムな濃淡が出来上がるので上手いこと毛の流れが表現可能なんですけど、これが溝の多い表面に描くとなると、キレイな線が思うように描けないんですね。
「シャッターのヒダとヒダの間に筆先を突っ込んで描く」という作業はベタ塗りと違って実に難しく、筆の角度を間違えると他の部分に余計な線が入ってしまうんですよ。
イメージする細い線を美しく描き入れる、というのが不可能に近く、見苦しい線のオンパレードになる前に、線の数を減らして描き込み具合を調整することにしました。
ネコの毛並みもそうですが、サングラスの中の風船の影なんかも線は描かず、あっさりと仕上げることにしましたよ。
ジワジワとしか進められない制作(1日約2時間)が1週間続き、最後の最後に雨が降って作業が止まりましたけど、見えたままだとカッコ悪い下書き部分を白で消し
サインを入れて
シャッターの絵がやっと完成しました。
ネコの頭の部分が柴犬的毛並みになっているのが気になりますが、そこはスルーしてください。
お店のシャッターなので、お店がオープンするとシャッターの絵は見れなくなりますから、当たり前ですけど、閉店している時に見に行ってくださいね。
で、オープン時間は店内の壁画をぜひお楽しみください。
シャッター画が出来上がるまでの記録動画を作成しましたので、よろしければどうぞ↓