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着物を楽しむ

着物の着付け練習をはじめて、ほぼ毎日着用して過ごしています。

着付けは動画を見ながら練習していますが、仕上がりは下の階に住む母にチェックしてもらっていましてね。

母の両親が呉服屋だったのもあり、我が家には当たり前のように立派な桐ダンスと着物がありました。
母は、ワタシや姉の入学式・卒業式、授業参観なんかは決まって着物を着ていましたし、子供の頃は日本舞踊も習っていたらしく、着物が身近にある生活を送っていたので、着付けは普通に出来て知識も豊富なんですね。

なので、着付けの仕上がり具合を母に見てもらって「ここはもうちょっとこうなるといい」などのアドバイスをもらったら、次の日はそこに気をつけて自力で着付けてまたチェックしてもらう、という流れでポイントを確実に押さえながら整えていく感じで練習しています。

とある日、下からワタシを呼ぶ声がするので行ってみると、泥棒でも入ったのか?というくらい衣類が散乱している真ん中で、仁王立ちする母。
「帯締めがない、って言ってたでしょ?」
どうやら、帯締めを探していたらそうなったらしいです。
「ついでだから、着物見るかい?」と、クローゼットの奥にある桐ダンスを開けて、ちょっとした展示会がはじまっちゃいまして、ま〜〜出てくるわ出てくるわ。

「本当はこの倍くらいあるはずなんだけど、ばあちゃんが亡くなった後捨てられちゃったんじゃないかと思う」と、母が祖母から貰うはずだった質の良い着物たちがここにないことを、ものすご〜く嘆いていました。
「これはいいやつだから、おいそれとはやれねえ。まだダメだ」と、祖母は母に譲らないまま、年老いて施設に入り亡くなってしまったので、遺品整理でゴタゴタしていろんなものの行方が分からなくなったんだとか。

母はとても悔しそうでしたが、ワタシはそれらの存在を知らないし、目の前にあるものしか興味がないもんで、この中から今すぐ使いたいものだけいくつか譲り受けることにしました。

目的の「帯締め」や「帯」は

タグがついたままの未使用がいくつか。

着物にも、しつけがついたまんま。

誰かさんと一緒だな〜と、正真正銘の親子であることを実感したところです。


かわいい腰紐が欲しかったところで、「ばあちゃんの手縫いの腰紐だよ」とこんなのももらいました。

かわいすぎる。
昔は、汚れてしまった着物なんかは、こういうものに作り替えて最後まで無駄なく使ったそうです。
もちろん、これも未使用状態。


長襦袢は、母と背丈が同じワタシにジャストサイズでした。

モスリン (ウール100%) のため何ヶ所か虫に食われちゃってますけど、こういうのはもう滅多に手に入らないので継当つぎあて等をして大事に着たいと思います。

で、練習を重ね

着付け7回目で、やっと満点がもらえましたよ。

衣紋が上手に抜けなかったり詰まってしまったり、衿元が開いたり浮いたり、なかなかうまいこといかなくて苦労していましたが、なんとなくコツがわかってきました。

一人で練習すると正解がわからないというか、どうしてこうなったのか、何がダメなのかもわからないので、母のようなチェックしてくれる人がいると助かります。


リサイクルショップで購入した着物はサイズがまちまちなので、 "丈が長い場合は腰紐を少し高めの位置で結ぶ" 等の工夫が必要になりますが、これにはだいぶ慣れました。
母から譲り受ける予定の着物たちは、ワタシにもサイズがピッタリなので細かい調整は必要ないため着付けに苦労することはなさそうですが、腕の長さはワタシの方が長いみたいです。
ワタシは平均より腕が少し長いらしく、どの着物もだいたいゆき(背中の中央の縫い目から袖口までの長さ) が短いんですけど、こればっかりはどうにも出来ないので妥協するしかありませんね。


着付けにおいてハマっているのが『半衿はんえり』で

手軽に楽しめちゃうので「もっとバリエーションを増やしたい」と思い、家にある110cm幅の布を切って半衿を増殖中です。

更に、着物が汚れないよう、割烹着を入手しました。

だいぶさまになってきて、和装を楽しんでる感がものすごく前に出てますけど、本当にやりたいのは『和洋折衷せっちゅうコーデ』なんですけどね。

こういうヤツです↓

中にパーカーとかを着て、帯は巻くだけ、足袋じゃなくソックスで、靴を履く、っていうコーデ。

衣紋も気にしなくていいし、シワが寄ってても問題ないため、このスタイルだと数分で着られます。
首元も袖口もあったかいし、ニット帽を被っても変じゃないので、寒い時期はこういう着方が一番だと思っています。

ただこういったスタイルは、高品質な着物ではなく、リサイクルショップ等で手に入るサイズが小さめのもの等の方が良いので、和洋コーデ用はまた別で手に入れる感じかもしれません。

何にせよ、ここにいく前にまずは基本をしっかり身につけたいので、着付け練習はこの先も続けていきます。

母は着付け教室に通う必要のない環境で育ってきた人なので、着付け方は我流ですが、「こういう時はこうすればいい」っていうのをたくさん知っているので、今のうちにたくさん教わっておこうと思います。

みなさまのご支援に感謝します。